「屋内外をシームレスに繋ぐ避難訓練シミュレーションツール」開発
2020年に始動した国土交通省Project PLATEAUの一環で、BIMデータと3D都市モデルを連携したユースケースとして屋内外をシームレスに繋ぐ避難訓練シミュレーションツールを開発しました。
コロナ禍における新しい生活様式に対応した避難訓練ツール制作を目指し、虎ノ門ヒルズのBIMデータを用いて作成した細密な屋内モデルと3D都市モデルをシームレスに繋ぐバーチャル空間を構築。建物内から建物外への避難の動きを再現・検証できる避難シミュレーションツールと徒歩出退社訓練を支援するツールを制作し、虎ノ門エリア勤務者を対象に、避難訓練としての効果を検証しました。
特徴
- 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーの避難シミュレーション
地権者を含む管理組合の協力を得て、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーのBIMデータを活用し、セキュリティに関わる箇所などを削除した細密な建物屋内モデルをCityGML形式で作成。このモデルと3D都市モデルを組み合わせて災害時に屋内から屋外へ避難する際の群衆シミュレーションを実施。人流密度で滞留状況を可視化しました。 - 徒歩出退社訓練支援ツール
広域スケールの3D都市モデルが持つ属性情報のうち築年数を参考データとして利用し、築年数別に建物を色分けして可視化、各自が避難経路の安全度を検討する際の情報を提示しました。
- 実施期間:2020年度
- ニュースリリース:「屋内外をシームレスにつなぐ避難訓練シミュレーション」公開(2021年3月29日)
- Project PLATEAUユースケース活用事例<防災>
- ウェブアプリ:虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーの避難シミュレーション
- ウェブアプリ:徒歩出退社訓練支援ツール