森ビル株式会社

都市づくりのコミュニケーション

内閣府地方創生推進事務局委託業務の一環として、都市模型などの見える化ツールの効果検証を行うため、福岡県北九州市八幡東区でまちづくりワークショップ「2050年の八幡東区をカタチにする」を4回にわたり開催しました。
ワークショップは、北九州市八幡東区において2050年に向けた持続可能なまちづくりを目指すため、基本的な理論となる「ストック型社会論」を学び、将来のまちの姿の素案を制作することを目的とし、八幡東区やその周辺に住む10代から70代までの男女約20名が参加しました。

  • 第1回
    3Dプリンタで造形した八幡東区全体の模型を、参加者全員で俯瞰。まちの現状を把握することで、地域の課題を発見しました。
  • 第2回
    まちをより深く理解するために、グループごとに特定の地区にフォーカスし、プロジェクタを使って模型に都市情報を投影しました。様々な統計データを都市模型と連動することにより、都市構造の現状や課題を視覚的・直感的に把握。地域が抱える問題解決に向け、現実的な将来像を話し合うことができました。
  • 第3回
    第2回で思い描いた将来像を、事前に3Dプリンタで模型に造形。参加者は模型に彩色しながら、まちの将来像についてアイデアを膨らませ、コンセプトをまとめていきました。最後には、彩色した模型を、現況と置き換えて全体模型の中に配置し、まち全体で調和がとれた将来像になっているかなどを全員で評価しました。
  • 第4回
    3回のワークショップを通して導き出した「将来のまちの姿の素案」をプレゼンテーション形式で発表しました。ワークショップ参加者のほか、地域住民や自治体関係者約80名が参加し、まち全体の模型を見ながら様々な意見交換をしました。

まちづくりワークショップにおける3Dプリンタ模型の活用は、現状を分かりやすく把握できる、将来像検討において自由で新しい発想を生み、参加者同士の意見交換を活性化させるなど、大きな効果があったと考えられます。