森ビル株式会社

都市づくりのコミュニケーション

高性能な無線通信機能を持つローパワーネットワークセンサを多数の建物に設置して得られた観測データから建物の揺れ性能を相対的に格付けするシステムの研究開発を国立研究開発法人建築研究所の委託事業(BRAIN)として実施しています。

地震時の振動を測定し揺れ性能を評価する指標を開発したうえで、建物の揺れ性能に関する格付けシステムを構築します。これら指標やシステムにより建物の相互比較が可能となり、また、継続運用により指標の経時的変化も把握可能となります。本システムを都市全体の建物に設置することで、都市全体の安全性を可視化することに繋がり、耐震改修の促進、不動産取引の活性化、地域活性化が期待されます。

本事業では、地震直後にも信頼性の高い計測とデータ送信が可能な低消費電力・低コスト、無線ネットワーク型の加速度センサ(ローパワーネットワークセンサ)を開発します。配線などが不要で設置でき、維持管理の負担が少ないことが特徴です。また、建物・地盤の揺れデータをクラウド上で収集・分析し、建物と地盤の性能を相対的に比較し、わかりやすく理解できる指標を考案し、その評価システムを構築します。研究開発期間の早期に社会実装を行い、研究開発完了後の事業化に繋げることを目指しています。

「革新的社会資本整備研究開発推進事業(BRAIN)」について
国立研究開発法人建築研究所が建築・住宅・都市分野の国土強靱化や生産性向上などに資する革新的技術の実用化に向けた研究開発を推進することを目的とした委託研究制度。

  • 研究課題名:IoTネットワーク技術を活用した土地建物格付けシステム
  • 研究開発期間:2020年3月〜2023年3月
  • 研究開発体制:森ビル株式会社、株式会社小堀鐸二研究所