滞在型テレワークプログラム「ウェルネステレワーク」PoC実施
長野県茅野市における豊かな自然やリゾート環境を生かした滞在型テレワークプログラム「ウェルネステレワーク」のPoC(概念実証)に取り組んでいます。
首都圏から約2時間でアクセス可能な位置にある茅野市では、標高1,200m以上の豊かな自然環境の観光エリアを複数有しています。その1つである「蓼科(たてしな)」は、泉質や効能の違ういくつかの源泉があることから古くから養生の地として知られています。また、茅野市には茅野駅に直結するコワーキングスペース「ワークラボ八ケ岳」をはじめ、多くのテレワーク関連施設が点在しています。
これらの地域資源を生かしながら、地元で活躍する医師・健康管理士の監修のもと、心身を整えテレワークの質を高める「ウェルネステレワーク」を企画。企業の健康経営に対応する研修プログラムとして、観光閑散期にも新たな交流人口・関係人口を創出していくことを目指しています。
2021年度より取り組んでいる本事業ですが、2022年度にはプログラムの有効性を立証することを目的に、参加者のご協力のもとウェアラブルデバイスを使用して各人のバイタルデータを常時測定。取得したデータから、参加者の仕事への集中度、交感神経副交感神経の活性度、睡眠の質、歩数、脂肪燃焼度などの項目について効果を可視化することに挑戦しました。
虎ノ門ヒルズのインキュベーションセンター「ARCH」との連携
2023年度には、大企業の事業改革や新規事業創出をミッションとする組織に特化して構想されたインキュベーションセンター「ARCH」と茅野市との交流・連携促進の取り組みを実施しました。
その一環として、ARCH参画企業を中心とする8社から、「地方創生」「ウェルネス」「健康経営」「働き方」などに関連するプロジェクトに取り組む担当者17名が「ウェルネステレワーク」プログラムを体験。ウェルネス領域で開発中のサービスや商品をプログラムに組み込み、体験時のバイタルデータの取得・分析などを行いました。
今後も、地域の観光関連事業者や実証協力企業などによる共同体の構築、プログラムの磨き上げ、事業化を検討していきます。
「ウェルネステレワーク」(※)プログラム概要
生活のなかで意識的にコントロールすることが可能な、下記の「5つの柱」にアプローチするセルフケアを学び、個々がプログラム終了後に持ち帰れる「生きた知識」を身につける。
※「ウェルネステレワーク」は、茅野市の商標登録です。
- プログラムにおける5つの柱:食事、運動、睡眠、呼吸、思考
- コンセプト:日本古来の「養生」の考え方を元に心身を整え、テレワークへの集中を高める方法を身につけることのできる研修型養生プログラム
- プログラム監修:一般社団法人統合医療チームJIN(代表:須田万勢 諏訪中央病院リウマチ膠原病内科医長)