森ビル株式会社

環境理念と方針

環境理念

森ビルグループは「ヴァーティカル・ガーデンシティ(立体緑園都市)」を理想とする「街づくりとその運営」を通じて、「都市と自然の共生」「都市の脱炭素化」「資源循環型の都市」を推進し、未来へつながる持続可能な社会の実現に貢献します。

アークヒルズ
アークヒルズ
アークヒルズ「アークガーデン」
アークヒルズ「アークガーデン」

環境方針

都市と自然の共生

都市を立体的に利用し、地表や屋上に自然と人間が共生する生物多様性に配慮した小自然をつくり出します。様々な都市活動とともに、鳥のさえずりや虫の声が聞こえる、潤いある緑溢れた空間を創出します。その空間を活用して人々のコミュニティを醸成します。

都市の脱炭素化

多彩な都市機能を立体的に複合させたコンパクトシティに、エネルギー効率の高い各種システムを採用し、環境効率性に優れた都市を実現します。街をトータルかつ高品質にマネジメントすることにより、省エネ運用を徹底、加えて再エネの導入などにより都市の脱炭素化を推進していきます。

資源循環型の都市

都市の建設段階から日々の運営において、適切に汚染対策を行い、様々な方と協働して効率的な資源利用による廃棄物の発生抑制、再使用、再生利用に努めます。また、これらを促す仕組みづくりやサービス化を通じて、持続可能な形で資源を利用するサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行を推進し、資源循環型の都市の形成を目指します。

法令遵守と環境管理体制の整備

環境に関する法令などを遵守するとともに、環境推進活動の継続的改善のため環境管理体制を整備し、これを維持します。

環境情報の開示

森ビルグループの環境理念や方針、環境活動情報など情報開示に努め、社会とのコミュニケーションを図ります。

環境教育・啓発活動の実施

環境推進活動の実効性を上げるため、従業員への環境教育・啓発活動を実施します。また、施設利用者に対しても施設を通じた環境啓発活動を実施します。

ヴァーティカル・ガーデンシティと環境のかかわり

ヴァーティカル・ガーデンシティは都市の環境問題に対する森ビルの解決手法です

ヴァーティカル・ガーデンシティ イメージ
「ヴァーティカル・ガーデンシティ」イメージ

ヴァーティカル・ガーデンシティ(立体緑園都市)は、高層化した建物に職、住、遊、商、学、憩、賑、文化、交流など様々な都市機能を縦に重ね合わせた、徒歩で暮らせるコンパクトシティです。
細分化した土地をまとめて建物を高層化することにより、地上部の建築面積は最小限に抑え、それによって生み出した広い空地を人々や自然に解放します。都市の自然を育み、四季を感じる暮らしを実現するだけでなく、地表や屋上を緑で覆うことで、ヒートアイランド現象を緩和できます。
また、多彩な都市機能の集積はエネルギー需要の平準化をもたらし、エネルギー効率を高めます。職住近接のコンパクトシティであれば、通勤、通学にかかる時間やエネルギーを大幅に削減できます。資源のリサイクルや物流の効率化を図る効果もあります。さらに、都心部をこうした形で高度利用することで、郊外の自然を守ることもできます。
ヴァーティカル・ガーデンシティは、地球環境への負荷を抑えながら自然と人間の共生&調和を目指す、新しい都市モデルです。

ヴァーティカル・ガーデンシティにより期待される環境面での3つの効果

都市環境を改善する効果について、2つの市街地モデルを比較しシミュレーションします。

市街地A
市街地A
街区が細分化され、小さな建物が密集して立ち並ぶ平面過密なモデル
市街地B(ヴァーティカル・ガーデンシティ)
市街地B(ヴァーティカル・ガーデンシティ)
集約された大きな敷地に超高層建物が建ち、空地が十分に確保されたモデル
  1. 都市と自然の共生
    市街地Aに比べ市街地Bでは、創出した空地に大規模な緑地を設けることが可能になります。敷地面積に対する緑地の割合を示す緑被率は、市街地Aでは10%程であるのに比べ、市街地Bでは40%程まで増加させることが期待できます。
  2. 都市の脱炭素化
    エネルギー性能の比較においては、市街地Bでは施設の大規模・用途複合化により、高効率機器の採用やエネルギーの面的利用など、多様な省エネ機能を組み込むことが可能となります。これにより省エネ手法の採用が限られる市街地Aとの一次エネルギー原単位での比較では約40%もの削減が可能となります。
    • 一次エネルギー:化石燃料、原子力燃料、水力・太陽光など、自然から得られるエネルギー。
  3. 資源循環型の都市
    市街地Bは市街地Aに比べ、建物の耐用年数が長く、長期的かつ統一的な維持管理が可能なため、ライフサイクルを通じた省資源化を実現することが可能となります。また、コンパクトな都市構造を活かし、廃棄物の効率的な収集およびリサイクルの推進、雨水・中水の広域的再利用も可能となります。
緑被率の増加グラフ
エネルギー消費量の削減グラフ

環境推進体制

森ビルは、サステナビリティに関する取り組みのさらなる推進を図るため、当社社長が委員長を務める「サステナビリティ委員会」を設置し、また、その事務局として「サステナビリティ委員会事務局」を設置しています。さらに、その下部委員会として「環境推進委員会」および「社会・人権推進委員会」を設置しています。
「環境推進委員会」(委員長:環境推進部担当取締役)は、気候変動をはじめとする様々な環境問題への対応に関する取り組みの推進・管理を行うとともに、必要に応じて「サステナビリティ委員会」へ報告・付議を行います。「環境推進委員会」の取り組みは環境推進部が中心となり、関係部門と連携しながら全社的な推進につなげています。
「サステナビリティ委員会」での内容については、取締役会にて報告され、監督される体制となっています。また、内容の重要度を鑑み、必要に応じて、取締役会への付議がなされます。
なお、気候変動リスクについては、サステナビリティ推進委員会でその影響を評価し、重要なリスクについては、リスクマネジメント委員会にて当社事業への影響や、本業を通じての課題解決について対応検討を行うこととしています。

環境推進体制図

環境推進体制図