都市の脱炭素化(気候変動など)
認識と方針
認識
産業革命によるエネルギー消費構造の転換や経済活動の増加などにより、二酸化炭素(CO2)をはじめとした大気中の温室効果ガスの濃度が上昇し、地球温暖化の原因となっています。この気候変動は、異常気象や海水面の上昇などを引き起こし、人類や地球上の動植物に影響をもたらしつつあります。また、森ビルグループの事業活動においても、様々なリスクとなる可能性があります。そのような課題認識のもと、森ビルは地球温暖化を抑制して、当社の事業活動における気候変動リスクの低減はもとより、人類や地球上の動植物が生態系を維持できる環境を守り持続可能な社会を形成していくため、エネルギー消費を抑え温室効果ガスの排出を削減し、街づくり・街の運営において脱炭素に取り組んでいくことが、当社の社会的使命と考えています。
方針
当社グループは、多彩な都市機能を立体的に複合させたコンパクトシティにエネルギー効率の高い各種システムを採用し、環境効率性に優れた都市を実現します。街をトータルかつ高品質にマネジメントすることにより、都市の脱炭素化を図っていきます。具体的には、新築時の環境配慮型の最新技術の導入、エネルギーの面的利用推進、既存ビルの機能更新に伴う省エネ改修、さらに運用面ではテナントとの協働を行い、脱炭素化へ向けた取り組みを強化、継続していきます。
目標と達成状況
森ビルグループは、国(省エネ法)の努力目標や、都(条例)の義務基準の達成を目指した従来からの省エネ運用に加えて、昨今の世界や日本における脱炭素の流れを受け、当社グループの事業活動に伴う温室効果ガス排出量をスコープ1※1および2※2については2030年度に50%削減(2019年度比)、スコープ3※3については2030年度に30%削減(2019年度比)とし、2050年度までにネットゼロ、2030年度までに再生可能エネルギー電力比率を100%とするグローバル基準に則した目標を2022年5月に策定しました。
なお、具体的な達成状況は「KPIと実績データ」の項目に掲載しております。
- ニュースリリース:温室効果ガス排出量削減 中長期目標を設定(2022-05-23)
再計算を実施し、一部の数値を修正しました。ニュースリリースには再計算前の数値が掲載されていますのでご留意ください。
- 1 スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(都市ガスなど燃料の燃焼)。
- 2 スコープ2:他社から供給された電気、熱の使用に伴う間接排出。
- 3 スコープ3:スコープ1,2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)。
体制(ガバナンス、リスク管理)
ガバナンス
森ビルは、サステナビリティに関する取り組みの推進は業務執行にかかわる重要事項と考えており、当社代表取締役社長が委員長を務める「サステナビリティ委員会」と、その下部委員会として「環境推進委員会」および「社会・人権推進委員会」を設置しています。
原則年1回開催される「サステナビリティ委員会」では、気候変動や人権、サプライチェーンマネジメントなどサステナビリティに関する重要事項の審議および下部委員会の監督・モニタリングを行っています。また、「サステナビリティ委員会」開催後の取締役会では、同委員会から報告を受け、重要事項については取締役会で審議するなど、管理・監督を行っています。
「環境推進委員会」は、環境推進部担当取締役が委員長を務め、四半期に1度、気候変動をはじめとする様々な環境問題への対応に関する横断的な取り組みの推進・管理を行うとともに、原則年1回開催される「サステナビリティ委員会」へ報告しています。
なお、気候変動にかかわるリスクと機会への対応方針の策定や温室効果ガス(GHG)排出量の目標策定などの重要事項は「サステナビリティ委員会」で審議され、「環境推進委員会」はそれらの重要事項の報告・付議や承認された方針・計画の実行(リスクと機会の特定・評価・管理を含む)を行います。
リスク管理
森ビルグループでは、気候変動リスクを含む国内外の全社的なリスク管理にかかわる課題・対応策を審議、承認する会議体として、リスク管理委員会を設置しています。委員会は原則年1回開催され、組織・制度に係る重要な方針および活動計画の決定、リスク管理の評価・分析と対応方針の承認、モニタリング方針および計画の承認などを行っています。
リスク管理規程に基づき、個々のリスクについて主管組織とその権限・責任を定め、当該部門の長がリスク管理責任者として対応方針・マニュアル整備などの任に当たっています。
リスク管理委員会のもとにリスク管理委員会事務局を設置し、同委員会のモニタリング、個別リスク主管組織のリスク管理活動支援などの役割を担っています。
イニシアティブへの参画
気候関連財務情報開示タスクフォース「TCFD」提言への賛同
森ビルグループは、企業などが気候変動のリスクと機会を認識し経営戦略に織り込むこと、およびそれを開示することを推奨する気候関連財務情報開示タスクフォース「TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」の提言に賛同しています。
SBTi認定の取得(Scope1,2,3の中長期目標)
当社グループは、温室効果ガス排出量の削減目標を、2030年度までにScope1+2を50%削減、Scope3を30%削減と設定(2019年度比)しました。2030年度の中期目標については、パリ協定※1と整合し、科学的根拠に基づいた目標であるとして、2022年にSBTイニシアティブ※2により1.5℃水準の認定を取得しました。
- 1 パリ協定:2015年にCOP21で採決された「世界の平均気温上昇を、産業革命前と比較して2℃より十分低く抑え、1.5℃に抑える努力をする」国際的な枠組み。
- 2 SBTイニシアティブ:国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界自然保護基金(WWF)、CDP、世界資源研究所(WRI)による国際的イニシアティブ。
CDPへの定期報告(Scope1,2,3)
SBTの取り組みのなかで当社グループが所有・管理する全ての物件のCO2排出量の集計を行っていますが、毎年定量的なCO2排出量を集計し、当WEBサイトで開示するとともにCDPへの報告を行っています。
2023年は、気候変動分野において最高評価である「Aリスト企業」に認定されました。
また、2023年度「サプライヤー・エンゲージメント評価」(Supplier Engagement Rating Introduction)においても、最高評価にあたる「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に選定されました。
RE100への加盟
当社グループは、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的なイニシアティブ「RE100」に加盟しています。2030年までの達成を目標としています。
JCLPへの加盟
当社グループは、気候危機の回避へ速やかな脱炭素社会への移行を実現し、1.5℃目標の達成を目指す、日本の企業グループであるJCLP(日本気候リーダーズ・パートナーシップ)に加盟しています。
JCIへの加盟
当社グループは、「脱炭素化をめざす世界の最前線に日本から参加する」宣言のもと、気候変動対策に積極的に取り組む日本国内の企業や自治体、NGOなどの情報発信や意見交換を強化するためのゆるやかなネットワークである「気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)」に加盟しています。
TCFD提言に基づく気候関連の情報開示
戦略
シナリオ分析
気候変動により引き起こされる異常気象や、気候変動対策への社会要請の高まりなどが、将来的に当社に及ぼすリスクと機会を把握するとともに、現状の気候変動対策の有効性を検証し、必要に応じて将来の戦略策定に活かすことを目的としました。当社事業との関連性が高いと想定される主要なリスク・機会項目を特定し、移行シナリオ(2℃未満)および現行シナリオ(4℃)の複数のシナリオに基づく影響分析を行い、リスク・機会が発生した際の財務影響を評価しました。
なお、これまで移行シナリオは2℃未満を採用していましたが、2023年度より1.5℃のシナリオを採用し、対象範囲を全社的にしたうえでレジリエンスを再確認しました。
分析対象と前提条件
- 地域:全社的
- 範囲:サプライチェーン全体
- 期間:現在から2050年
主な採用シナリオ
- 1.5℃シナリオ:IEA※1 NZE※2(WEO※32022および2023)、NGFS※4 Net Zero 2050
- 4℃シナリオ:IPCC※5 SSP5-8.5(AR6 WG1 SPM※6)、IEA STEPS※7(WEO2022および2023)
- 1 IEA:International Energy Agency(国際エネルギー機関)
- 2 NZE:Net-Zero Emissions by 2050 Scenario
- 3 WEO:World Energy Outlook
- 4 NGFS:気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク
- 5 IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change(気候変動に関する政府間パネル)
- 6 AR6 WG1 SPM:第6次評価報告書 第1作業部会報告書 政策決定者向け要約
- 7 STEPS:Stated Policy Scenario
分析手順
- TCFDの整理する気候関連リスク・機会についてディスカッションを重ね、森ビルの事業に大きな影響を与え得る要因を特定
- 1で特定したリスク・機会について、採用シナリオの将来予測に基づき、1.5℃および4℃シナリオ下での状況を整理・把握
- 2の将来予測に基づき、当社における財務影響を算出。なお、情報不足などにより定量的な算出が困難である場合には、定性的な分析を実施
- 3の結果への対応策を検討
リスク・機会と財務インパクト
特定したリスク・機会と財務インパクト
リスク・機会 | 財務インパクト | 影響度※1 | 影響が最大化する時期※2 | 対応策※3 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1.5℃ | 4℃ | ||||||
移 行 リ ス ク |
政策 ・ 法規制 |
省エネビル基準(ZEBなど)の規制強化 | ZEB・環境建築物規制などの対応のための建設コスト・修繕コスト増加 | 極小 | ― | 中~ 長期 |
1 |
カーボンプライシング(炭素税、排出量取引制度)の進行 | 自社の排出量への炭素税課税による操業コストの増加 | 中 | ― | 中~ 長期 |
3 4 |
||
サプライヤーへの炭素税の導入により、排出原単位の大きい原材料(鉄鋼、セメントなど)の価格が上昇し、建設コストが増加 | 小~中 | ― | 中~ 長期 |
6 | |||
技術 | 低炭素技術の開発と普及 | 新規技術への切り替えによる設備投資の増加 | 極小 | ― | 中~ 長期 |
1 | |
市場 | 再エネ電力価格高騰 | 再エネ電力の調達コスト増加 | 小 | ― | 中期 | 4 | |
環境意識の高まりから省エネ性を重視しない物件選びの減少 | 環境性能の低い物件の需要の減少 | 小~中 | ― | 中期 | 1 2 3 4 |
||
評判 | 気候変動対策に関するESG投資家の期待増 | 気候変動対策の不足・遅れによる投資家からの信頼低下と投資撤退(資金調達難) | 極小~中 | ― | 中~ 長期 |
1 2 3 4 |
|
物 理 的 リ ス ク |
急性 | 自然災害・異常気象の激甚化(大雨、洪水、台風、水不足など) | 洪水の激甚化・頻発化による被害額・営業停止損失額の増加 | ― | 中 | 長期 | 5 |
慢性 | 平均気温上昇に伴い屋内での空調コストなどの増加を想定 | 気温上昇に伴う空調など水道光熱費の増加 | ― | 小 | 長期 | 3 | |
猛暑日などの異常気象の慢性化 | 猛暑日の増加に起因した工期の長期化による建設コストの増加 | ― | 極小 | 長期 | 6 | ||
機 会 |
製品 ・ サービス |
環境性能の高い物件(環境認証ビル、高効率エネルギーなど)の需要拡大 | サステナブル志向のテナント入居率上昇による売上の増加 | 小~中 | ― | 中期 | 1 2 3 4 |
- 1 影響度は財務影響を算定し極小~大の評価で分類している
- 2 短期:現在~2025年、中期:~2030年、長期:~2050年
- 3 対応策は下表を参照
特定したリスク・機会への対応策
対応策 | 概要 | |
---|---|---|
1 | ZEB導入 |
|
2 | 企業姿勢の表明 |
|
3 | 運営施設の低炭素化 |
|
4 | 再エネ導入目標の達成 |
|
5 | 物件の防災力の強化 |
|
6 | 工事における環境配慮の強化 |
|
今後、再エネ導入およびさらなる低炭素化、脱炭素化に向けた対応策を早期に実行することで、当社は、機会の最大化とリスクの低減を進め、レジリエンスの強化に努めてまいります。
中長期目標達成に向けた取り組み
目標の達成や情報開示に向けた推進体制を構築し、スコープ1および2においては、これまでの低炭素化から新たな施策も加え脱炭素化を、スコープ3については、サプライチェーン各社と協力しながら、建設時の排出量把握および削減などを、具体的なアクションプランを策定し、取り組んでまいります。
脱炭素アクションプランの策定
脱炭素社会の実現に向けて掲げた目標の達成に向け、具体的なアクションプランを策定しました。
今後は本アクションプランをもとに、森ビルグループの事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減に努めてまいります。
なお、自社努力により削減可能なScope1・2について、当社グループ2030年目標と各アクションにおける排出量削減量は以下の相関となっております
- プロジェクトの開発・竣工に伴うエネルギー使用量増:約+100千t-CO2
※アクション4「新築のZEB・ZEH化」により増加を極力抑える - アクション1「徹底した省エネ運用」、アクション2「省エネ技術、高効率設備の導入」による削減量:約▲25千t-CO2(約▲10%)
- アクション3「再エネの導入、再エネ電源の確保」による削減量:約▲210千t-CO2(約▲82%)
1~3の取り組みにより2019年度Scope1・2排出量256千t-CO2からの半減を目指します。
再生可能エネルギー導入の取り組み
再生可能エネルギー電力の導入
森ビルは2019年8月より、六本木ヒルズ森タワーで希望するテナントに対し、「非化石価値取引市場」を活用した再生可能エネルギー電力の供給を業界初の取り組みとして実施し、2020年からは虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーにおいても同様の取り組みを開始しました。独自のエネルギープラントと、これを運営する小売電気事業者を有していることから実現可能となったものですが、現在では物件全体(共用部、専有部(ただし住戸除く)すべて)に再生可能エネルギー電力の供給を行っています。「麻布台ヒルズ(住宅専有部含む全街区)」および「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」「グラスロック」では、同様の仕組みを利用し、竣工時より街全体に「RE100」に対応する再生可能エネルギーの電力を100%供給しました。系統受電している物件においても、小売電気事業者からの受給電力を再エネ由来に順次切り替えております。また再エネ化した物件においては、当社独自の「エネルギーWEBシステム」を通じて入居テナントにトラッキング情報を記載した再エネ証拠書類を自動的に頒布する仕組みも導入しています。
当社は、専有部、共用部含め、物件を100%再エネ化しているため、入居するオフィステナント、商業テナント(麻布台ヒルズにおいては住居の専有部)が使用する電力も再エネ電力となり、入居テナントの脱炭素化にも貢献します。
再生可能エネルギー導入物件一覧(2024年10月時点)
- 麻布台ヒルズ(街区全体)
- 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
- 虎ノ門ヒルズ 森タワー※
- 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー※
- 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス
- グラスロック
- 六本木ヒルズ森タワー
- 六本木ヒルズゲートタワー※
- 六本木ヒルズノースタワー
- 六本木ヒルズ クロスポイント
- けやき坂テラス
- アーク森ビル
- アークヒルズ 仙石山森タワー※
- アークヒルズ サウスタワー
- 愛宕グリーンヒルズMORIタワー
- オランダヒルズ森タワー※
- けやき坂コンプレックス
- グランド ハイアット 東京
- 新虎通りCORE
- 赤坂溜池タワー※
- 後楽森ビル
- 平河町森タワー
- 虎ノ門35森ビル
- 表参道ヒルズ
- 巴町アネックス2号館
- 赤坂2丁目アネックス
- 西麻布アネックス
- 虎ノ門30森ビル
- 虎ノ門36森ビル
- 西新橋1丁目アネックス
- 西新橋2丁目森ビル
- 虎ノ門3丁目ビルディング
- 虎ノ門A2ビル
- 虎ノ門Aビル
- ランディック第2虎ノ門ビル
- SVAXTTビル
- 愛宕グリーンヒルズアネックス
- 江戸見坂森ビル
- ノースタワーアネックス
- 六本木ピラミデビル
- 虎ノ門37森ビル
- 虎ノ門ROOTS21ビル
- 大石ビル
- 住宅については共用部のみが対象(専有部(居室)は入居者による個別契約のため)
再生可能エネルギー発電所などの安定的な確保
将来における再エネ電力の安定的な確保を見据え、電力会社や再エネ開発事業者など幅広い事業者と連携・提携し、様々な手法を用いて太陽光や風力などの再エネ発電所の取得や再エネ発電所由来の電力調達を図っていきます。
再生可能エネルギー発電所(2024年10月時点)
森ビルグループは、自ら用いる電力および物件を通じてテナントに供給する電力について再エネ化を進めています。そのための再エネ電力・環境価値の取得について、他社や市場から調達するだけでなく、一部自らアセットを所有することで、長期安定的な需給の形を目指しています。このように、需要家自らが再エネ発電所を増やしていく動きは、「追加性」のある取り組みとして、脱炭素化に向けて非常に重要な社会的意義があるといわれています。当社は、地域の理解を得て、また地域や社会課題の解決も図りながら、各地で太陽光発電所や風力発電所などを開発し、当社の脱炭素化およびサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
太陽光発電所:森ビル筑西市桑山営農型太陽光発電所
荒廃リスクのあった農地で、農業の維持継続と太陽光発電の両立を図っている発電所です。発電した電力はオフサイトPPAの形で虎ノ門ヒルズ 森タワーに供給されています。災害時などには地域に一部電力が開放されるほか、農作物の収穫体験などを通じ、地域と都心をつなぐ施策も実施していきます。
- 場所:茨城県筑西市桑山
- 敷地面積:約1.9ha
- パネル容量:約2.2MW
- 連系容量:約1.7MW
- 運転開始:2024年2月13日
- ニュースリリース:森ビル初の「営農型太陽光発電所」茨城県筑西市で運転開始(2024-02-13)
エネルギーの面的利用の取り組み
エネルギー密度が高く様々な用途が集積される都心の開発において、地域レベルでエネルギーをネットワーク化し面的利用を推進することで、エネルギー効率の向上と災害時のエネルギーセキュリティ向上を同時に実現しています。
アークヒルズ熱供給
アークヒルズ周辺では、森ビルが管理するエリアに留まらず、近隣の開発と連携し、継続的に熱供給のエネルギーネットワークを拡大し、エリア全体でのさらなる効率化を図っています。
六本木エネルギーサービス
六本木ヒルズでは六本木ヒルズ森タワーの地下に設置されたエネルギーセンター(六本木エネルギーサービス株式会社)からのエネルギー面的利用を行っています。大規模ガスコージェネレーションシステムにより電気を製造し、発電時の排熱により蒸気を発生させ、冷暖房に利用しています。多様な用途が混在する六本木ヒルズでは、1日を通じて電気・熱の需要があり、エネルギー需要が平準化されることから、高いエネルギー効率が実現されます。また、2015年から2017年にかけ、テナント需要の変化への対応や設備更新を主な目的とし、ガスタービン発電機からガスエンジン発電機への全面リニューアルを行い、現在約76%の高いエネルギー効率を実現しています。
虎ノ門エネルギーネットワーク
麻布台ヒルズエリア、虎ノ門ヒルズエリアには、エネルギーを街に供給する高効率エネルギーセンター(虎ノ門エネルギーネットワーク株式会社)を設置し、エネルギーの面的供給を行っています。麻布台ヒルズエリア、虎ノ門ヒルズ内にあるオフィスや住宅、ホテルなどで使用傾向が異なる複合用途を集積させることで使用するエネルギーが平準化され、正しく制御することでより高効率にエネルギーを使用することができます。さらに、エネルギーセンターではAIを導入し効率的な制御を実施するほか、エリアの下水熱などの未利用エネルギーの有効利用も図っています。
テナントとの取り組み
グリーンリース条項の導入
森ビルは、オフィスの賃貸借契約雛形にグリーンリース条項を新設し、2024年10月の時点で89%にあたるビルに導入しました。テナントの皆様とともに、より一層環境に配慮した施設運営に取り組んでいくため、順次、締結を進めていきます。
温暖化対策協議会
一般的に、オフィスビルにおけるエネルギーの6割は専有部で使われるエネルギーで、またその内の7割は入居テナントが直接利用する照明やコンセントの使用によるものといわれています。ビルの効率的な省エネルギーにはテナントの皆様の協力が大切と考えており、テナントの皆様と協力して省エネルギーを進めるため、年に1回、各ビルで温暖化対策協議会を行い、省エネへのご協力のお願いや省エネ事例の共有などを行っています。
テナントエネルギーWEBシステム
森ビルグループは、ビルに入居するテナントごとのエネルギー使用量を「見える化」する「テナントエネルギーWEBシステム」を開発し、テナントにご利用いただいています。WEBサービスである当システムは入居する全テナントが閲覧可能で、自らのエネルギー消費の傾向や、省エネ努力の結果を数値やグラフで容易に確認することができ、具体的な省エネ・節電対策につなげることが可能です。
また虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(2020年度竣工)以降の物件においては、テナントエネルギーWEBシステムをテナントのインターフェイスとして、テナント、ビルオーナー、エネルギーセンターの3者が連携し、デマンドレスポンス制御(電気、熱ピーク抑制)と通常時省エネ制御を実施し、需給連動による高度エネルギーマネジメントを行っています。
環境情報の配信
街中のモニターでビル全体のCO2排出量、時間ごとの電気使用量などの環境情報を配信することでビルの状況を共有し、テナントとともに省エネや節電に取り組んでいます。
最新の事例
需給連携による省CO2への取り組み(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー)
ビルの電力・熱デマンドをトリガーとし、あらかじめテナントにて設定された制御内容を電力抑制時に共用部制御と連携し自動実行するシステムを構築しました。これによりビル全体の電気・熱需要抑制を実現するとともに、エネルギーセンター供給エリア全体最適化にも寄与します。なお、テナントは逐次テナントエネルギーWEBシステムにより専用部の実施状況を確認することもできます。
テナントBELSと実績値開示システム(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー)
テナント専用部分についてもBELS認証を取得しました。ビル性能を表すBELSの値とテナントの実際の使用量を比べることで、テナントの省エネ意識の向上につなげています。
オフィスの生産性・快適性の向上と省エネを両立するウェルネス空間の創出(麻布台ヒルズ森JPタワー)
麻布台ヒルズ森JPタワーにおいては、以下の機器、技術導入により、オフィスの生産性・快適性の向上と省エネの両立を図り、ウェルネスを実現する空間の提供を行っています。この取り組みは、サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)に採択されています。
空調
- PM2.5などの微粒子に対応した高性能フィルターにより清浄度の高い空気を供給する。
- 標準外気量の30%増に対応した外気供給能力を備え、働き方に応じた換気量・室内CO2濃度を実現することで、ワーカーの健康に配慮し生産性を向上させる。
- 空気質データの測定を行いワーカーに提供することで、空気質基準を意識した健康な働き方への意識の向上を図る。
- 潜顕分離空調により温度だけでなく湿度コントロールを行う。顕熱負荷処理には中温冷水を使用し、熱源機の高効率運転に寄与する。
- 各種センサーを活用し、人員密度の差や放射環境を考慮した空調のフィードフォワード制御や照明制御で快適性向上と省エネを図る。
- 暖房時にはコールドドラフト抑制に効果的なペリカウンターからの吹出に加え、床面に近いカウンター巾木からの吹出により、足元廻りの快適性を向上させる。
照明
- 太陽光追尾によるブラインド制御を行う。
- 自然光導入と日射遮断を行う。
- 明るさセンサーによる昼光利用制御、人感センサーによるON・OFF制御などにより省エネを図る。
- 自由な照度設定を可能とすることで、テナントのニーズにあわせ生産性向上につなげる。
エネルギーセンター・ビル・テナント連携AI負荷予測、最適制御(麻布台ヒルズ)
麻布台ヒルズでは、エネルギーセンター、ビル、テナントの3者が下記のデータを設定・整備し、情報をビル側に集約させ、これら情報を加味し、ディープラーニングなどのAIを利用した負荷予測を駆使することで、空調の最適制御(フィードフォワード制御、機械学習AIを活用した最適制御)を実行しています。この取り組みは、サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)に採択されています。
整備データ
- エネルギーセンター:需要予測、最適運転計画からなる削減目標
- ビル:過去運転実績データや気象データ
- テナント:各種センサーや省エネ、デマンドレスポンス設定
KPIと実績データ
バウンダリ(算定対象範囲)
バウンダリ1(GHGプロトコル準拠、SBTi認定)
2019年度 (基準年) |
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
グループ会社数※1 | 20社 | 22社 | 22社 | 22社 | 22社 | |
延べ床面積(m²)(ただし、以下●の合計) | 2,727,026 | 2,727,026 | 2,781,856 | 2,781,856 | 3,694,813 | |
対象施設数 | 77 | 77 | 78 | 147 | 121 | |
国内 | ●大規模複合※2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 5 |
●オフィス・住宅複合※3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
●商業・住宅複合※4 | ― | ― | ― | ― | 1 | |
●オフィス | 39 | 39 | 39 | 39 | 64 | |
●商業施設 | 10 | 10 | 10 | 10 | 14 | |
●ホテル | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
●集合住宅(共用部) | 14 | 14 | 15 | 15 | 25 | |
エネルギー供給施設 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | |
●ゴルフリゾート | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
●その他※5 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
開発用小規模物件※6 | ― | ― | ― | 69 | ― | |
海外 | ●大規模複合 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
●オフィス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
- 1 森ビルおよび森ビルの連結子会社が対象
- 2 大規模複合の基準は、オフィス、商業施設、カンファレンス、ホテル、展望施設、住宅の内、3用途以上かつ延べ床面積5万m²以上とした
- 3 オフィス・住宅複合の基準は、主な用途をオフィス・住宅とし、かつ延べ床面積5万m²以上とした
- 4 商業・住宅複合の基準は、主な用途を商業施設・住宅とし、かつ延べ床面積を5万m²以上とした
- 5 その他は学校用途および町会施設など
- 6 開発用小規模物件は、将来的な開発のために一時的に所有・運用する物件(2024年度以降は●のいずれかにて計上)
バウンダリ2(省エネ法・森ビル株式会社報告分)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|
延べ床面積(m²) | 314,516 | 313,015 | 315,010 | 333,480 | 314,851 |
対象物件棟数 | 96 | 96 | 93 | 122 | 81 |
- 森ビル所有物件(区分所有、共有の場合、面積は持分按分)
- 以下のビルはビル1棟単位で各所有者より省エネ法の報告を行っております
六本木ヒルズ、アーク森ビル、虎ノ門ヒルズ 森タワー、愛宕グリーンヒルズMORIタワー、アークヒルズ 仙石山森タワー、アークヒルズ サウスタワー、赤坂溜池タワー、後楽森ビル、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー、麻布台ヒルズ森JPタワー、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー - 2022年度より新たにエネルギー量を捉えられた物件を追加しております
- 2023年度より「極めて小さな工場等」として固定値に含んでいた物件から現存しない物件を除いております
バウンダリ3(東京都条例・森ビル株式会社報告分)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|
延べ床面積(m²) | 300,789 | 320,949 | 317,004 | 347,999 | 422,744 |
対象物件棟数 | 34 | 32 | 32 | 35 | 37 |
- 森ビルの報告義務物件・範囲
- 以下のビルはビル1棟単位で各所有者より都条例の大規模事業所の報告を行っております
六本木ヒルズ(六本木ヒルズ森タワー・グランド ハイアット 東京・けやき坂コンプレックス)、アーク森ビル、虎ノ門ヒルズ 森タワー、愛宕グリーンヒルズMORIタワー、アークヒルズ 仙石山森タワー、アークヒルズ サウスタワー、赤坂溜池タワー、後楽森ビル、表参道ヒルズ、ハリウッドビューティプラザ、六本木ファーストビル、パレットタウンウエストモール、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー、麻布台ヒルズ森JPタワー、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー - 2021年度の延べ床面積の集計に誤りがあり、数値を修正しました(2023年10月)
温室効果ガス排出量(GHGプロトコル準拠、SBTi認定)KPI・実績データ
温室効果ガス排出量(Scope1,2,3)
長期目標 | 中期目標 | スコープ | 2019年度 (t-CO2) |
2020年度 (t-CO2) |
2021年度 (t-CO2) |
2022年度 (t-CO2) |
2023年度 (t-CO2) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2050年までにネットゼロ | 2030年度までにScope1・2:▲50%(2019年度比) | Scope1 | 95,167 | 87,495 | 98,369 | 100,603 | 100,434 |
Scope2 | 160,816 | 153,032 | 121,437 | 106,583 | 62,723 | ||
Scope1+2 | 255,983 | 240,527 ▲6.0% |
219,806 ▲14.1% |
207,185 ▲19.1% |
163,157 ▲36.3% |
||
Scope3:▲30%(2019年度比) | Scope3 | 427,598 | ― | 391,146 ▲8.5% |
202,489 ▲52.6% |
1,295,687 +203.0% |
- 対象バウンダリ1
- 端数処理の関係で合計と内訳の計は必ずしも一致しない場合があります
【参考】主要なエネルギー需要施設における温室効果ガス排出量(Scope1,2)
スコープ | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|
Scope1(t-CO2) | 17,454 | 17,282 | 17,344 | 16,053 | 19,320 |
Scope2(t-CO2) | 229,346※ | 213,244※ | 182,329※ | 151,408※ | 98,082※ |
対象物件数 | 71 | 71 | 72 | 72 | 117 |
対象延べ床面積(m²) | 2,727,026 | 2,727,026 | 2,781,856 | 2,781,856 | 3,694,813 |
排出原単位(kg-CO2/m²) | 90.5 | 85.5 | 71.8 | 60.2 | 31.8 |
- エネルギー供給施設における非化石証書調達分は再エネ電力とみなした
- 対象バウンダリ1(●対象)
- 森ビルグループの主要なエネルギー需要施設のみ抜粋した温室効果ガス排出量
- エネルギー需要施設における調達ガス、調達電気、調達熱にて温室効果ガスを計算
温室効果ガス排出量(Scope3内訳)
Scope3 カテゴリ | 2019年度 (t-CO2) |
2020年度 (t-CO2) |
2021年度 (t-CO2) |
2022年度 (t-CO2) |
2023年度 (t-CO2) |
---|---|---|---|---|---|
1.購入した製品の製造・サービス | 141,826 | ― | 81,613 | 65,172 | 154,761 |
2.資本財 | 212,183 | ― | 231,801 | 45,206 | 1,017,500 |
3.燃料およびエネルギー関連活動(スコープ1、2に含まれないもの) | 41,344 | ― | 42,070 | 41,501 | 55,927 |
4.輸送、流通(上流) | 12,150 | ― | 464 | 994 | 892 |
5.事業から出る廃棄物 | 8,835 | ― | 6,351 | 5,610 | 41,898 |
6.出張 | 471 | ― | 506 | 590 | 689 |
7.従業員の通勤 | 1,025 | ― | 904 | 893 | 1,286 |
8.リース資産(上流) | ― | ― | ― | ― | ― |
9.輸送、流通(下流) | ― | ― | ― | ― | ― |
10.販売した製品の加工 | ― | ― | ― | ― | ― |
11.販売した製品の使用 | 4,505 | ― | 20,062 | 33,451 | 14,748 |
12.販売した製品の廃棄 | 180 | ― | 637 | 1,079 | 1,159 |
13.リース資産(下流) | 5,080 | ― | 6,738 | 7,993 | 6,827 |
14.フランチャイズ | ― | ― | ― | ― | ― |
15.投資 | ― | ― | ― | ― | ― |
合計 | 427,598 | ― | 391,146 | 202,489 | 1,295,687 |
- 対象バウンダリ1
- 2023年度は、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーなどの竣工・開業に伴い、カテゴリ2(資本財)およびカテゴリ5(廃棄物)の排出量が増大した
スコープ1におけるGHGタイプの内訳
GHGタイプ | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
温室効果ガス排出量(Scope1) | 排出量(t-CO2) | 95,167 | 84,405 | 98,369 | 100,603 | 100,434 |
割合(%) | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | |
CO2:二酸化炭素 | 排出量(t-CO2) | 95,167 | 84,405 | 98,104 | 100,363 | 99,615 |
割合(%) | 100 | 100 | 99.7 | 99.8 | 99.2 | |
CH4:メタン | 排出量(t-CO2) | 0 | 0 | 0 | 16 | 6 |
割合(%) | 0 | 0 | 0 | 0.02 | 0.01 | |
N2O:一酸化二窒素 | 排出量(t-CO2) | 0 | 0 | 0 | 6 | 16 |
割合(%) | 0 | 0 | 0 | 0.01 | 0.02 | |
HFCs:ハイドロフルオロカーボン | 排出量(t-CO2) | 0 | 0 | 265 | 219 | 690 |
割合(%) | 0 | 0 | 0.3 | 0.22 | 0.69 | |
PFCs:パーフルオロカーボン | 排出量(t-CO2) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
割合(%) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
SF6:六フッ化硫黄 | 排出量(t-CO2) | 0 | 0 | 0 | 0 | 107 |
割合(%) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | |
その他 | 排出量(t-CO2) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
割合(%) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
- 対象バウンダリ1
第三者独立検証
森ビルグループは、LRQAリミテッドより環境関連データの一部につき保証を取得しています。
再生可能エネルギー電力 KPI・実績データ
RE100進捗状況(当社グループが外部から調達する電力(オンサイト太陽光含む)の再エネ導入率)
スコープ | 目標 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2030年 (目標) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
電力使用量(MWh) | 2030年度までに100% | ― | ― | 277,861 | 263,214 | 316,047 | ― |
再エネ電力量(MWh) | ― | ― | 3,676 | 27,575 | 164,877 | ― | |
再エネ使用率 | ― | ― | 1.3% | 10.5% | 52.2% | 100% |
- 対象バウンダリ1
需要ビル(当社グループのエネルギー供給会社から電力供給を受けるビル含む)における再エネ導入進捗状況
スコープ | 目標 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2030年度 (目標) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
電力使用量(MWh) | 2030年度までに100% | 391,259 | 371,537 | 378,781 | 339,311 | 385,681 | ― |
再エネ電力量(MWh) | 5,049 | 7,497 | 9,114 | 61,486 | 232,829 | ― | |
再エネ使用率 | 1.3% | 2.0% | 2.4% | 18.1% | 60.4% | 100% |
- 対象バウンダリ1の需要施設における需給電力量および再エネ電力量(当社グループエネルギー供給施設からの電力についても非化石証書利用分を再エネとみなした場合)
1次エネルギー消費量(省エネ法・森ビル株式会社報告分)KPI・実績データ
スコープ | 目標 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー使用量(kL) | ― | 11,651 | 10,271 | 10,229 | 9,204 | 9,519 |
エネルギー使用原単位(kL/m²) | 年間1%削減 | 0.03070 | 0.03281 | 0.03247 | 0.02760 | 0.03023 |
対前年度削減率(%) | ― | ― | ▲6.9 | 1.0 | ▲15.0 | 9.5 |
- 対象バウンダリ2
温室効果ガス排出量(東京都環境確保条例・森ビル株式会社報告分)KPI・実績データ
スコープ | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|
CO2原単位(kg-CO2/m²) | 80.6 | 67.3 | 69.6 | 68.4 | 58.8 |
対前年度比率(%) | ― | ▲16.5 | 3.4 | ▲1.7 | ▲14.0 |
- 対象バウンダリ3
- 東京都環境局の検索システム「地球温暖化対策報告書制度」をご確認ください
- 事業所ごとに提出しているデータについては東京都環境局「総量削減義務と排出量取引システム」をご確認ください
温室効果ガス排出量(港区地球温暖化対策報告書制度)・実績データ
「港区地球温暖化対策報告書制度」に基づく既存建築物の二酸化炭素排出量およびエネルギー使用量などの報告制度の実績は、東京都港区ウェブサイトをご確認ください。
CDP評価の推移
分野 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|
気候変動 | B | ― | ― | A- | A |