森ビル株式会社

コンセプト

「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化を続けてきた「虎ノ門ヒルズ」において、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は、駅と街の一体的な開発により、「交通結節点」としての機能をさらに強化します。また、情報発信拠点を構え、新たな体験や価値、コンテンツや情報を創出し、東京から広く世界に向けて発信することを目指しています。

開発経緯

「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は、「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」として、2016年の再開発準備組合設立、2018年の都市計画決定、11月の再開発組合設立を経て、2019年に着工し、2023年7月に竣工を迎えました。なお、森ビルは参加組合員として参画しています。

開発経緯年表

  • 2016年2月:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発準備組合設立
  • 2018年3月:虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画決定告示
  • 2018年11月:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合設立
  • 2019年3月:権利変換計画認可
  • 2019年11月:着工
  • 2023年7月:竣工
  • 2023年10月:開業

計画概要

「ステーションタワー」は、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化を続ける「虎ノ門ヒルズ」の中央に位置し、地下鉄日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅整備と一体となった都市再開発事業です。メインタワーの「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(A-1街区)をはじめ、「グラスロック」(A-2街区)と「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」(A-3街区)の計3棟から成り立ちます。
メインタワーの「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は、地上49階建て、高さ約266m、多用途複合の超高層タワーで、基準階面積3,400m²(約1,000坪)のグローバルレベルのオフィス、地下鉄駅前広場と一体となった商業施設、ハイクラスホテルなどを整備します。また、最上部には、ホール、ギャラリー、レストランなどを備え、ビジネス、アート、テクノロジーなど、新たな価値やアイデア、ビジネスなどを創出し、東京から広く世界に向けて発信する情報発信拠点「TOKYO NODE」を開設します。

なお、「虎ノ門ヒルズ」は、環状二号線との一体的な開発によって2014年に誕生した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を起点に、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(2020年竣工)」「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(2022年竣工)」と、異次元のスピードで拡大・進化を続けてきました。
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(2023年10月開業)」が加わることで、「虎ノ門ヒルズ」は、区域面積約7.5ha、延床面積約80万m²、多様な都市機能に加えて、道路や鉄道などの交通インフラとも一体化し、六本木ヒルズに匹敵するスケールとインパクトを誇る「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として完成します。

平面図
平面図
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)
グラスロック(A-2街区)
グラスロック(A-2街区)
虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区)
虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区)

2街区一体の開発と、重層的な交通ネットワークにより周辺エリア全体の回遊性が飛躍的に向上

「ステーションタワー」では、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅との一体的開発による開放的な地下鉄駅前広場の創出に加えて、桜田通り(国道一号線)上に虎ノ門ヒルズ 森タワーのオーバル広場へと接続する、幅員20mもの大規模歩行者デッキを整備します。
幹線道路(国道)の上にこのような大規模な歩行者デッキの創出が可能となったのは、再開発区域を東西の2街区一体で設定し、桜⽥通りをまたいだ区域にしたためです。これにより、幹線道路の機能を維持しながらも、街区によって分断されることのない⼀体的な都市づくりを実現。
地上・地下・デッキレベルの重層的な交通ネットワークを強化・拡充することによって、「虎ノ門ヒルズ」の交通結節機能を大幅に強化すると共に、周辺エリア全体の回遊性の向上と賑わいの創出に貢献します。

幅員20mの大規模歩行者デッキが「もうひとつの広場」に

「ステーションタワー」を貫通するように通る大規模歩行者デッキ「T-デッキ(愛称)」は、歩車分離を通じて安心・安全な都市づくりを実現するだけでなく、街区や幹線道路を跨いだ東西のメインストリートとしての役割も果たします。
「T-デッキ」の完成によって、「虎ノ門ヒルズ」の各施設はバリアフリーで接続。銀座線「虎ノ門」駅や日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅、空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶ東京BRT(高速バス輸送システム)が発着するバスターミナルともバリアフリーで繋がります。
さらに、「T-デッキ」は「森タワー」のオーバル広場と連携することで、人々を繋ぐ「もうひとつの広場」として、街の賑わい創出にも貢献します。

重層的な交通ネットワーク
桜田通り上にかかる「T-デッキ」
桜田通り上にかかる「T-デッキ」
歩行者デッキ
歩行者デッキ
地下歩行者通路
地下歩行者通路

駅と街の一体的開発で誕生する開放的で賑わい溢れる、地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」

ステーションアトリウム
ステーションアトリウム

「ステーションタワー」の象徴とも言えるのが、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と街の一体的な開発によって誕生する地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」(約2,000m²)です。独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と東京地下鉄株式会社(東京メトロ)との協働により、整備を進めています。都市機能と交通機能が連携・補完しあうことで生まれる3層吹き抜けの「ステーションアトリウム」は、全天候型でありながら自然光が注ぎ込み、地下にいることを忘れさせるほど明るく開放的。これまでの日本の地下鉄駅にはなかったような豊かな空間を実現します。
また、「ステーションアトリウム」にはイベントスペースや商業ゾーンが直結・連続しており、朝から夜まで人の流れが絶えない、賑わい溢れる空間となります。さらに、象徴的な大型デジタルメディアからはダイナミックな映像演出が展開され、日々様々な新しい情報に触れられる、刺激的な場所になります。
「虎ノ門ヒルズ」という街の中心に位置し、交通結節点としての機能を果たしながら、賑わい溢れる開放的かつ刺激的な空間となる「ステーションアトリウム」は、世界から人々を迎える街の「顔」とも言える場所です。

低層部断面図
低層部断面図

施設概要

立面図
立面図

東京から世界に向けた新たな情報発信拠点「TOKYO NODE」

「ステーションタワー」の象徴的な施設として誕生するのが、最上部(45階~49階、一部8階)に位置する、約10,000m²もの新たな情報発信拠点「TOKYO NODE」です。ビジネス、アート、エンターテイメント、テクノロジー、ファッションなど、従来型の領域やジャンルにとらわれず、様々なコラボレーションを促進することによって、新たな体験や価値、コンテンツや情報などを創出し、東京から広く世界に向けて発信することを目指しています。
メインホール、3つのギャラリーなどは、それぞれ単体での利用のみならず、連結した回遊型の会場として一体的な利用も可能。加えて、屋上にはスカイガーデンやプール、レストラン、8階には多様な才能が集結し未来の都市体験の共同研究などを行うラボも併設しており、従来のカンファレンス施設やバンケット施設とは一線を画す、極めてユニークな施設です。
さらに、「TOKYO NODE」の各施設・機能を、虎ノ門ヒルズフォーラム、アンダーズ 東京、新虎通りなど、既存のイベントスペースやメディアと掛け合わせることで、街全体が情報発信の舞台となり、「虎ノ門ヒルズ」は、世界中からクリエイティブな人々やアイデアが集まり、新たなビジネスやイノベーションを「発信する都市」へとさらに進化します。

情報発信拠点「TOKYO NODE」
TOKYO NODE配置図
TOKYO NODE配置図

メインホール「TOKYO NODE HALL」(46階)

TOKYO NODE HALL

「TOKYO NODE」の目玉となるのは、46階のメインホール「TOKYO NODE HALL」です。天井高最高11.6m、座席数338席、ホール面積460m²の防音構造のホールで、皇居を臨む東京の眺望を背景に、演出性の高い多様なパフォーマンスやプレゼンテーションが可能です。
「TOKYO NODE HALL」は、会場におけるリアルなイベント演出に加えて、XR時代を想定したハイブリッド形式によって、体験価値の高いヴァーチャル配信を可能とするようデザインされています。さらに、自動車のような大型の展示物の搬入が可能なカーリフトに加えて、幅広いジャンルのイベントやレイアウトに対応する可動式段床の客席も完備。新たなビジネスやイノベーションの発表から、音楽ライブやディナーパーティーまで、多様なニーズに柔軟に対応することが可能です。

ギャラリー「TOKYO NODE GALLERY」(45階)

TOKYO NODE GALLERY

45階には、特徴的な3つのギャラリーを用意しています。360度の没入空間を演出できるドーム型天井を備えた、最高天井高約15m、240m²の「TOKYO NODE GALLERY A」、天井高5.5m、1,020m²の圧倒的な大空間を誇る「TOKYO NODE GALLERY B」、天井高12m、220m²の「TOKYO NODE GALLERY C」で構成されています。
複数の多機能なギャラリーを揃えることによって、ビジネスからエンターテイメントまで幅広い需要への対応が可能。また、3つのギャラリーを連結させて一体的な会場として活用すれば、作家や作品、ブランドの世界観に没入できるような体験型の企画展など、よりストーリー性のある体験づくりも実現できます。加えて、同じフロアにある、各ホールの結節点となる開放的な高層階ロビー「アライバルホール」や、オールデイダイニングを楽しめるレストランもあわせて活用することで、45階のフロア全体を活用した、より壮大な世界観の演出も可能です。

スカイガーデン&インフィニティプール、レストラン「TOKYO NODE SKY GARDEN & POOL」(49階)

TOKYO NODE SKY GARDEN & POOL

「TOKYO NODE」の象徴的な場所とも言える地上250mの屋上には、オープンエアの広⼤なスカイガーデンとインフィニティプールを配しました。ホール、ギャラリー、レストランなどを一体的に活用したファッションショーやガーデンパーティーなども開催可能です。都内随⼀の⾼さにあるガーデンやプールを有する、この唯一無二の環境における情報発信イベントは、訪れる全ての人にとって忘れられない特別な体験を提供するでしょう。
最上階49階にはフランスでアジア人初となるミシュランフレンチ3つ星を獲得したシェフ小林圭が新たに立ち上げるコンセプトレストランと、パリにあるミシュラン1つ星店のシェフを務めた北村啓太が手掛けるフレンチガストロノミーがオープンします。地上の喧騒から離れた幻想的な空間で食事を楽しむだけでなく、パーティーなどのイベントと連携して特別な演出をすることも可能です。世界最高峰のシェフによる料理は、「TOKYO NODE」におけるあらゆる体験をより格別なものへと昇華させます。

ラボ「TOKYO NODE LAB」(8階)

TOKYO NODE LAB

8階には、クリエーターとの共創の場「TOKYO NODE LAB」を設けました。XRライブの配信が可能な最新鋭のボリュメトリックスタジオなどを備えており、ここから新たな都市体験やコンテンツを創出し、広く世界に向けて発信する「クリエイティブエコシステム構築に向けた共同プロジェクト」が既に始動しています。

「TOKYO NODE」のロゴデザイン

「TOKYO NODE」のロゴ

「NODE」とは「結節点」を意味します。世界と日本を繋ぎ、人と人を繋ぎ、ビジネスだけでなく、アートやサイエンス、エンターテインメントなどの領域を超えて様々な要素を繋ぐ。さらには、テクノロジーやアイデア、情熱を掛け合わせることで次々と新しいものを生み出し、広く世界に発信することを通じて、国際都市・東京の磁力をさらに強化したいとの願いが込められています。
中村勇吾氏によるロゴデザインは、未来に向けて動き続ける結節点としてのイメージを表現したモーションロゴです。「TOKYO NODE」が社会や時代に対応して変化しながら、発信する都市・虎ノ門ヒルズを動かしていくエンジンとなるという想いを込めています。

  • 中村勇吾氏コメント
    世界中のあらゆるカルチャー・ビジネスたちが結ぶ、新たな「繋がり」によって「TOKYO NODE」は生まれます。また、この場所に持ち込まれる様々な刺激によって、「TOKYO NODE」は絶えず変化し、拡張し続けます。「TOKYO NODE」を、最新の情報発信施設としてだけではなく、「繋がりから生まれる運動体」として表現したい、という思いからこのビジュアルアイデンティティを制作しました。

    プロフィール
    ウェブデザイナー、インターフェースデザイナー、映像ディレクター。1970年奈良県生まれ。
    東京大学大学院工学部卒業。多摩美術大学教授。1998年よりウェブデザイン、インターフェースデザインの分野に携わる。2004年にデザインスタジオ「tha ltd.」を設立。以後、数多くのウェブサイトや映像のアートディレクション/デザイン/プログラミングの分野で横断・縦断的に活動を続けている。主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」のUIデザイン、NHK教育番組「デザインあ」のディレクションなど。主な受賞に、カンヌ国際広告賞グランプリ、東京インタラクティブ・アド・アワードグランプリ、TDC賞グランプリ、毎日デザイン賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など。

グローバル企業の多様なニーズや新しい働き方に対応し、人と人とを繋ぐ新たなオフィス空間

グローバルビジネスセンターの核となる最先端オフィス

基準階平面図
基準階平面図

「ステーションタワー(A-1街区)」のオフィスは、9階、10階、15階~44階(32フロア)、総貸室面積約107,000m²(約32,400坪)の最先端ワークプレイスとして誕生します。基準階面積約3,400m²(約1,000坪)、コアから窓面までの距離約18.5mの広大で開放的な無柱空間は、グローバル企業の多様なニーズや、新たな働き方のスタイルなどに応じて自由なレイアウトが可能です。
加えて、各バンク上層2フロアの東西面2箇所には、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的として、吹き抜け空間や上下階を繋ぐ階段をあらかじめ設けた「マグネットゾーン」を整備。よりダイナミックかつクリエイティブなワークプレイスの構築を可能とします。建物の外側からの視認性が高く設計された「マグネットゾーン」には、「建物内部での様々なアクティビティが街全体へと広がっていく」「街全体をワークプレイスとして活用する」というメッセージも込められています。

マグネットゾーン
オフィス専有部のマグネットゾーン

地上46m、天井高10mの大空間を誇るスカイロビー

スカイロビー
スカイロビー

スカイロビーは、桜田通り側の地上46m、タワーの7階部分に設けられています。高さ約10m、広さ約1,200m²の大空間は、世界中からのお客様を迎えるに相応しい、格調高く開放感のある吹き抜けとなっています。スカイロビーには、「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下2階の駅前広場と車寄せがある1階のエントランス、それぞれからシャトルエレベーターでダイレクトアクセスが可能です。
また、オフィス階へのエレベーターは、第1バンクから第4バンクまでのそれぞれのバンクにアクセスする4バンク構成を採用し、スムーズなアクセスを実現しました。

東京初進出のアンバウンド コレクション by Hyatt「ホテル虎ノ門ヒルズ」

「ホテル虎ノ門ヒルズ」ロゴ

「ステーションタワー」の1階、11階~14階には、客室数205室、標準客室約27~34m²の新たなホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」が誕生します。ブランドは、ハイアットのインディペンデント・コレクションの1つであり、東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」。それぞれのホテルのユニークな個性を尊重し、そこでしか体験できない上質さやオリジナリティーと、唯一無二の魅力を極めたプレミアムホテルに冠するブランドです。
「ホテル虎ノ門ヒルズ」のコンセプトは、街の様々な施設や機能と連携する「街のホテル」。街に開かれたレストランやカフェ、ラウンジを備え、「虎ノ門のアーバンリビングルーム」として多様なゲストを迎え入れます。ホテル内に設けられる都心の眺望を臨む開放的なラウンジは、ワーキングスペースとして利用できるほか、シャワーブースやリラクゼーションルーム、ミーティングルームも備えており、様々な利用シーンに対応します。また、メゾネットが特徴的なスイートルームは、プライベートな空間で小規模なイベントを催すことができるユニークな空間となっています。
インテリアデザインは、デンマークのスペース・コペンハーゲンが日本で初めて手掛けます。シンプルかつ自然素材を多用する北欧の建築デザインスタイルが日本の伝統建築にも通じることから、日本建築の美意識と実用性にインスパイアされたデザインで、新たなラグジュアリーホテルのかたちを表現しています。
ホテル内のカフェやレストランで提供する料飲体験は、欧州を代表するスターシェフ セルジオ・ハーマン氏が監修。オランダ出身のハーマン氏は、長年ミシュランの星に輝く有名シェフとして世界の食通に愛される存在であり、今回が日本初進出となります。ホテル1階の路面店となるレストランとカフェ&バーでは、ハーマン氏監修のモダンカジュアルなヨーロピアンテイストの美食を提供します。
「森タワー」の「アンダーズ 東京」に加えて「ホテル虎ノ門ヒルズ」が誕生することによって、「虎ノ門ヒルズ」は世界中から様々なゲストを迎え入れる街としてさらなる進化を遂げます。

客室(例)
客室(例)
ホスピタリティーラウンジ
ホスピタリティーラウンジ

グローバルプレーヤーの「ワーク」と「ライフ」を支える商業施設

「ステーションタワー」には、オフィスワーカーや居住者をはじめ、世界を舞台に活躍するグローバルプレーヤーの「ワーク」と「ライフ」をサポートする、約70店舗、約14,400m²(約4,300坪)の新たな商業空間が誕生します。
地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」と直結したマーケット「T-マーケット」のほか、国内セレクトショップ大手「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップや、「東急スポーツオアシス」が運営する総合ウェルビーイング施設を都心最大規模(約2,000m²)で誘致。その他にも、ライフスタイルやビューティーのニーズに対応する個性豊かな店舗がオープンします。

ステーションアトリウム
ステーションアトリウム
T-マーケット
T-マーケット

地下鉄駅前広場に誕生する、賑わい溢れるマーケット「T-マーケット」

地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」に直結し、8時から23時までオールデイに賑わう街のマーケット「T-マーケット」(27店舗、約3,000m²)は、人と人とのコミュニケーションを誘発し、街全体の賑わいと活気を創出します。飲食・食物販・物販が有機的に配置され、ミシュランやビブグルマンなど高い評価を得ているシェフやパティシエの店舗などが集積した「T-マーケット」では、リーズナブルながら高いクオリティを誇る新しい食体験を提供します。
また、中央部には約140席の共通席を設けており、店舗を横断して様々な食事をお楽しみいただけます。その他にも、クラフトビール醸造所やバー、雑貨、フラワーショップなどが配置され、店舗同士のコラボレーションイベントや、アートや音楽と融合したカルチャーイベントを開催するなど、これまでにない、新しいマーケットの楽しみ方を提案します。

エリア初の大型セレクトショップが出店

国内セレクトショップ大手「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップ「BAYCREW’S STORE TOKYO」(約2,800m²)が誕生。70以上のブランドを持つベイクルーズが展開するフラッグシップストアとなります。ブランド横断的な新しいショッピング体験を可能とすることで、虎ノ門ヒルズエリアでの新しいライフスタイルを提案します。

都心最大規模のウェルビーイング総合施設

「東急スポーツオアシス」が、ジム・温浴・サウナ・メディテーションなどを提供する総合ウェルビーイング施設を都心最大規模(約2,000m²)で初展開。『Reset for creative life』をコンセプトに、今までのスポーツジムとは一線を画す、時間や仕事に追われる現代人にとって必要なウェルネス体験を提供します。

Gym Reception
Gym Reception
Sauna
Sauna

エリア最大級のダイニングフロア

虎ノ門エリア最大級の面積・店舗数を誇る飲食店専門フロアが4階に誕生。数多くの新進気鋭のシェフらによる全20店舗のダイニングゾーンを展開します。親しみやすいバルスタイルから、プライベートな個室空間まで多彩な食のシーンを提供。虎ノ門ヒルズは、食文化の一大発信地へと進化します。

ダイニングゾーン
ダイニングゾーン
共用部
共用部

安全・環境・文化の取り組み

街を挙げて取り組む環境負荷の低減

「虎ノ門ヒルズ」では、街全体にエネルギーを供給する高効率エネルギーセンター「虎ノ門エネルギーネットワーク」を開設し、エネルギーの面的供給を行っています。2020年に「ビジネスタワー」の地下に第1プラントを開設し、2023年に「ステーションタワー」の地下に第2プラントを開設。多彩な都市機能を高度に複合させたコンパクトシティで、エネルギー効率の高い各種システムを採用し、エネルギー供給網をネットワーク化して街全体で面的に利用することで、環境効率に優れた都市を実現します。
さらに、自立・分散型エネルギーシステムの導入や帰宅困難者支援によって、地域の防災機能も強化します。災害時など、系統電力供給が遮断された場合、コージェネレーションシステム(CGS)と非常用発電機を用いて、災害時に必要な電力を確保。虎ノ門一・二丁目地区全体では、約950人分の帰宅困難者一時滞在施設と3日間の受入れに備えた防災備蓄倉庫を整備することで、ハード・ソフト両方から地域の防災拠点づくりを推進します。

エネルギーセンター「虎ノ門エネルギーネットワーク」
エネルギーセンター「虎ノ門エネルギーネットワーク」

緑のネットワーク形成における要衝地の役割を担い、緑地では様々な体験を創出

「ステーションタワー」の敷地は、赤坂・虎ノ門緑道に面しており、環状第二号線を軸として形成される環境軸の一端を担っています。「ステーションタワー」の誕生により、これまでに「虎ノ門ヒルズ」の南北に形成してきた緑のネットワークは、桜田通りをまたぐ形で東西方向にも繋がります。さらには、城山や仙石山の台地から伸びる既存の緑の繋がりとも接続するなど、「ステーションタワー」が広域の緑のネットワーク形成における要衝地となります。

みどりのネットワーク図
みどりのネットワーク図

様々な体験を享受できる豊かな緑地空間

「ステーションタワー」の植栽計画では、場所や環境などに応じた変化のある多様な緑に触れあえる空間を作ることを目指しました。これまでの森ビルの生物多様性への取り組みである「在来種をベースとした緑化」を継承しつつ、場所や環境、ランドスケープデザインに応じて、季節の移ろいを感じることができるエリアや、緑の表情や豊かさを感じるエリア、落ち着き・安らぎを感じることができるエリアなど、緑地を通して訪れる人々が様々な体験を享受できる空間を形成し、街に新たな付加価値を与えることを目指しています。

ランドスケープ
ランドスケープ
ランドスケープ
ランドスケープ

複数の国際環境認証を取得

「ステーションタワー」では、効率的なエネルギーの利用による環境負荷の低減にも取り組んでいます。オフィス・商業施設部分では、新築テナントビルを対象とした建物単位の認証「BD+C(CS)(Building Design and Construction/Core and Shell Development)」において最高ランクのプラチナ予備認証を取得。「水資源の有効利用」や、街の中に導入したエネルギーセンターからの「エネルギーの面的活用」、最新設備・技術の導入による「省エネ性能」などのスペック面が高く評価されたほか、躯体建設段階における「環境負荷の見える化や低減」の取り組み、「躯体や内装壁面の汚損を防ぐための対策」、竣工後に「入居テナントと協働して省エネに取り組む仕組みやシステム」など、建設中や竣工後の環境配慮も高く評価されています。なお、両カテゴリでのプラチナランクの取得は、世界的にも極めて稀な事例となります。
さらに、「ステーションタワー」のオフィス・商業施設部分では「WELL(WELL Building Standard)」の予備認証を取得し、竣工後に最高ランクのプラチナ認証を取得する予定です。「開発コンセプトに沿った都市づくりの推進」に加えて、「空調機の高性能のフィルタ設置による高い空気質環境」「カフェでの健康的な食事の提供」「森タワーのオーバル広場を中心とした緑化空間にデッキを通じてアクセスできること」などが高く評価されました。なお、予備認証取得済みの物件として、現時点で「麻布台ヒルズ」に続いて国内第2位の登録面積となります。
そのほか、「CASBEE-建物(新築)」のSランクも取得予定です。

街を彩るパブリックアート

「ステーションタワー」の様々な場所に配されたパブリックアートは、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として広く世界に発信していくことを強く意識して選定。東京という都市が生成するエネルギー、自然界にあるより壮大なエネルギーを可視化しながら、未来へのビジョンを創出する役割を果たします。また、江戸城外堀の城門でもあった虎ノ門の街の記憶や歴史を未来へ継承していくという想いも込められています。

ラリー・ベル|Larry Bell《Pinky》2022年
完成イメージ
ラリー・ベル|Larry Bell《Pinky》2022年
ガラス、シリコンジェル、244×244×183cm(×4点)
※コミッション作品
大庭大介|Oba Daisuke《M》2021年
画像:参考作品
大庭大介|Oba Daisuke《M》2021年
アクリル絵具、油性塗料、 麻布、木製パネル 180×180×6cm
レオ・ビラリール|Leo Villareal《Firmament (Mori)》2023年
完成イメージ
レオ・ビラリール|Leo Villareal《Firmament (Mori)》2023年
LED、カスタム・ソフトウェア 38.4×12m
※コミッション作品
N・S・ハルシャ|N.S. Harsha《マター》2014年
N・S・ハルシャ|N.S. Harsha《マター》2014年
ブロンズ 2.78×1.37×1.65m

建築家・デザイナー

世界を代表する一流の建築家、デザイナーが参画し、それぞれの個性をひとつにまとめあげることで、一体感のある街を目指します。「ステーションタワー」の建築デザインは国際的建築設計集団OMAの重松象平氏が担当。ほかにも国内外から多彩なメンバーが参加。虎ノ門ヒルズのコンセプト「国際新都心・グローバルビジネスセンター」を体現し、人の活動を起点とした新しい都市での過ごし方を提案します。

  • 「ステーションタワー」のデザインは、OMAの重松象平が担当。OMAとしては東京初の⼤規模建築プロジェクトです。
    デザインのコンセプトは「アクティビティバンド」。新虎通りから⾚坂・虎ノ門エリアに抜ける都市の軸線を意識し、その軸線上に人々の活動が集まるような象徴的な場所を目指してデザインしています。また、超高層タワーが孤立してしまうことがないように、地下鉄や道路などの都市の広域ネットワークはもちろん、周辺のパブリックスペースとの繋がりも強く意識しています。

    プロフィール
    建築家。国際的建築設計集団OMAのパートナーおよびニューヨーク事務所代表。1973年福岡県生まれ。九州大学工学部建築学科卒後オランダに渡り、1998年よりOMAに所属。2006年ニューヨーク事務所代表、2008年よりパートナーとなる。
    主な作品はコーネル大学建築芸術学部新校舎、ケベック国立美術館新館、マイアミビーチの多目的アート施設ファエナ・フォーラム、メトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートの展覧会デザイン、オークションハウスのサザビーズ本社屋、ロサンゼルスのウィルシャー・シナゴーグ多目的イベント施設、福岡の天神ビジネスセンター、東京都現代美術館のクリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展空間デザインなど。
    現在ニューヨークのニューミュージアム新館、ティファニーの五番街フラッグシップ、バッファローのオルブライト・ノックス美術館の新館、マイアミの海底彫刻公園計画「リーフライン」、シカゴのイリノイ大学イノベーションセンター、世界各地で多岐にわたるプロジェクトが進行中。コーネル大学建築学部大学院、コロンビア大学大学院GSAPP、ハーヴァード大学デザイン学部大学院GSDなどで客員教授を歴任し、2021年より九州大学大学院人間環境学研究院教授、BeCAT(Built Environment Center with Art & Technology)センター長。

  • 構造力学から発想することで、合理性、メンテナンス性を担保しつつ、都市の中でのシンボリックなかたちをデザイン。OMAが設定した都市軸に、個性の異なる4つのかたちの歩行者デッキが実現する。これらのかたちを、造船、製缶、橋梁、鋳造、研磨、機械加工、航空など日本国内に散らばる鉄鋼技術を結集させて実現している。

    プロフィール
    ブリュッセルに本社があり、2012年、ローランネイと渡邉竜一が東京に拠点を共同設立。日本国内で橋梁、キャノピー、駅前広場、製品開発などの土木インフラの領域でのデザイン、設計を手掛ける。計画、設計だけでなく、施工、維持管理まで施工者や市民を巻き込んだプロセスのデザインは、日本での活動の特徴のひとつ。日本での代表作は、三角キャノピー、出島表門橋、新札幌アクティブリンク、新大工歩道橋など。

  • 建築と照明を一体として考えることでタワーの独創的なファサードを強調して表情を演出。また、足元レベルでの人の動きが、周囲の環境とタワーの連続性を生み出します。これらにより都市(シティー)、地区(ディストリクト)、通り(ストリート)という3つの目線で東京という都市における視覚的なアイデンティティーを創造します。

    プロフィール
    Hervé Descottesにより1993年にニューヨークで設立された照明デザインおよびコンサルティング会社。これまで世界25か国以上で500以上のプロジェクトに従事し、美術館、コンサートホール、大学、公園、商業施設、住宅、ホテルなど多様な照明デザインを手掛けてきた。代表作にはルイ・ヴィトン財団美術館(パリ)やハイライン(ニューヨーク)などが挙げられる。

  • OMAの建築空間に敬意を表し、建築表層に対する妨げを最小限に抑え、建築デザインを補完するように計画。駅アトリウムの天井、カーテンウォール、駐車場やエレベーターホールなど、エリアごとに9つのデザインコンセプトを設けました。

    プロフィール
    1992年設立。これまでトニー・チー(tonychi studio)をはじめ、様々なデザイナーとタッグを組み、600を超える照明デザインプロジェクトに従事。また、代表のDavid Singer(デービッド・シンガー)は、個人としても3000以上と推定される特注の装飾照明器具のデザインを手掛けたほか、15年以上にわたり大学院で講義も担当した。

  • インテリアデザイナーであるSpace Copenhagenと緊密に協力し、美しいインテリアを引き立てるシームレスな照明デザインを作成しました。控えめなディテールと優れた品質の照明を使用し、ホテル全体で魅力的な雰囲気を作り出すことをコンセプトとしました。

    プロフィール
    2001年にRebecca Weirによって設立され、2014年にGerardo Olveraがデザインディレクターとして就任。細部へのこだわりと卓越したデザインが評価される、世界最高クラスのデザインスタジオの1つである。ホテル、レストラン、ラグジュアリーブティック、高級住宅などを幅広く手掛ける。

  • B2階の商業デザインはワンダーウォールが担当。「都市の入口に中庭を開く」をコンセプトに「食を中心とした賑わいの庭」を実現します。日々の生活の中でふと立ち寄りたくなるような、訪れると気持ちが自然と切り替わる状況作りや、居心地の良い空気感の創出、1日を通して変化する照明や音響によって空間に陰影と時間軸をもたせた、過ごし方を定義しない新しい商空間の在り方を提案します。

    プロフィール
    Wonderwall®️代表、武蔵野美術大学教授。ブランディング・スペースから大型商業施設の全体計画まで、多彩なプロジェクトを手がける。コンセプトを具現化する際の自由な発想、また伝統や様式に敬意を払いつつ現代的要素を取り入れるバランス感覚が国際的に高く評価されている。

  • 2階~5階、7階の商業共用部デザインをsinatoが担当。2階~4階に大階段を配置し、人々のふるまいを繋げる立体的なコミュニケーションベルトを実現。巨大なボイドやトンネル状の通路など、様々なショップと共にある起伏に富んだ空間は、商業施設全体の賑わいを創出すると共に、都市の新たな居場所となります。

    プロフィール
    sinato代表。建築・インテリア・インスタレーションアートなど、様々な規模・用途のプロジェクトを国内外で幅広くデザインし、これまでに手がけた作品は約300に上る。またその多くが世界各国で賞を受け、国際的な評価も高まっている。

  • ホテルのインテリアデザインは、日本で初めて内装デザインを手掛けるデンマークのインテリアデザイン事務所「Space Copenhagen」が担当。同社の理念でもある「スローな美学」に基づき、高品質で長く愛され、ゆったりとした時間が流れるような自然素材や技術が用いられています。同社が持つ北欧の建築デザインスタイルと日本の伝統建築が融合することで、東京特有の、スピード感のある未来志向のイメージとの魅力的なコントラストを形成します。

    プロフィール
    Space Copenhagenは、Singne Bindslev Henriksen(シーネ ビンスレヴ ヘンリクセン)とPeter Bundgaard Rützou(ピーター ブンゴー ルッツゥ)によって2005年に設立された。家具、照明、洗練されたオブジェクトから、世界各地の個人邸宅やホテル、レストランのアート・インスタレーション、ディレクション、インテリアデザインまで幅広く手掛ける。

データシート

事業名称 虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業
所在地 東京都港区虎ノ門1丁目、2丁目の一部
施行区域面積 約2.2ha
敷地面積 約13,960m²
建築面積 約10,730m²
延床面積 約253,540m²
  • 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー約236,640m²
  • グラスロック約8,800m²
  • 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス約8,100m²
用途
  • 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー事務所、店舗、ホテル、情報発信拠点、駐車場 他
  • グラスロック店舗、駐車場 他
  • 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス事務所、住宅、店舗、駐車場 他
階数
  • 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー地上49階・地下4階
  • グラスロック地上4階・地下3階
  • 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス地上12階・地下1階
高さ
  • 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー約266m
  • グラスロック約30m
  • 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス約59m
着工 2019年11月
竣工 2023年7月
構造 S造(一部SRC造、RC造)
設計 森ビル(株)一級建築士事務所
施工 鹿島建設(株)
施行 虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合
デザイナー OMA 他