東京都の都市計画事業として、当社が特定建築者となり進めている「環状ニ号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業(環状二号線プロジェクト)」。都内で進む開発プロジェクトとしては最大級であり、東京スカイツリー®の現場で使われた巨大タワークレーンも3台搬入し、大規模な工事が進められています。今回はその現場の様子を写真でご紹介します。

当プロジェクトでは「立体道路制度※」を活用し、都内で初めて超高層ビルの中を道路が貫通します。
現在地上の建物と地下部分の工事が同時に進んでおり、地上部はタワークレーンの全てが立ち並び、タクト工程に突入。8Fまで建ち上がっています。地下部分はB2Fの躯体を構築中で、今後B5Fまで建設を進めていきます。
この地下の一部に道路が通ることとなり、インフラとの一体事業としても非常にダイナミックな計画となっています。地下貫通道路部分については、現在全域にわたり道路下床板を施工中です。(工事進捗状況は2012年3月5日現在)

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地上、地下の建設が同時に進行中
 

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巨大タワークレーン4台
(うち3台はスカイツリーでも使用)

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掘削が進む地下部分

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完成予想図

地上部の建物も都内で2番目の高さ(247m)となり、2014年の完成に向け、これから徐々に建ちあがってくるその姿にぜひご注目下さい。

※立体道路制度
通常は道路の上下空間に建物を建設することは法規上できませんが、土地利用の合理化を図るための取組みの一種として、道路の区域を立体的に定め、道路施設として必要な空間以外の空間の利用を自由にすることで、道路上下に建築物の建設を可能とする制度。当街区ではこの制度の活用により、地下トンネルの上下部に建物を重ね、敷地の有効利用を図っています。

森ビルのプロジェクト:環状二号線プロジェクト(III街区)