現代のオフィスには、ワーカーの働きやすさ、企業の業務効率ならびに生産性の向上、そしてエネルギーコストの削減や環境対策など、様々な要素が求められています。
この度、当社では、ディベロッパーとして「オフィスのあるべき姿」を追求するべく、実際の自社オフィスの一部(建物環境開発事業部(人員:約110名、面積:約300坪))を改装し、「MORI WORKING LAB」を開設いたしました。当社は、この場を実験場として位置づけ、自らその効果を検証し、これからの知識情報化社会にふさわしいオフィスのあり方を提案してまいります。
「MORI WORKING LAB」の主な概要
(1)事前の業務分析調査:多様化するオフィスワーカーの業務パターン・ニーズを解明
(2)自由にワークスタイルを選べる「フリースタイル アドレス」の提案
(3)コミュニケーションを活性化させるレイアウトプラン
(4)レイアウト変更および書類削減によりオフィスの省スペースを実現
(5)調音システム、昇降デスク、照明器具など先端のオフィス建材を開発・採用
(6)基準照度調整などによる省エネ対策と「消費エネルギーの見える化」システムの導入

「MORI WORKING LAB」オフィスレイアウト

改装後のオフィス。照明の半数だけを点灯し、照度を調整
■新しい働き方:自由にワークスタイルを選べる「フリースタイル アドレス」の提案
所属部署全員の業務を分析、調査した結果を踏まえ、多様化するオフィスワーカーのニーズに応えるべく、業務の内容により、働く場所や環境を自由に選択(2時間毎の予約制)できる「フリースタイル アドレス」を提案、これにより業務の計画性および、効率性の向上に繋がると考えています。
■コミュニケーションを活性化させるレイアウトプラン
コミュニケーションを活性化させるため、コミュニケーションエリアを開放感のある窓側に大きく取りました。また、オフィスワーカーの働き方、職務に合わせ、執務(固定席)エリア、コミュニケーション(フリー席)エリア、バックヤード(収納等)の3層のエリアにレイアウトを変更しました。
■レイアウト変更および書類削減によりオフィスの省スペースを実現
レイアウト変更やオフィス什器の見直し、書類削減によりオフィスの省スペース化が実現しています。レイアウト変更前との比較では、執務エリアの席数を確保しつつ、面積を28%減とする一方で、コミュニケーションエリアは面積が80%増加し、席数も32席→77席と大幅に増えました。また、使わない書類の廃棄や書類の共有化・データ化により、書類量も56%削減し、省スペース・環境対策にも寄与していることが分かります。
■調音システム、昇降デスク、照明器具など先端のオフィス建材を開発・採用
当社は、ユーザーに最も近い運営管理者としてのノウハウを生かして、オフィスワーカーをサポートする様々なオフィス建材を提案・開発しています。気分や体 調に合わせて姿勢を変えて業務をすることが可能な「フリースタイルデスク」など、先端機器が快適なオフィス環境を創り出します。
■基準照度調整などによる省エネ対策と「消費エネルギーの見える化」システムの導入
オフィス内照度を通常の半分の350ルクスに調整し、基準照度調整実験を実施しています。
また、「消費エネルギーの見える化」システムを開発。これによりエネルギー消費実態の把握、省エネ計画の立案、省エネ効果の確認を行い、オフィスワーカーの意識向上も図ります。
なお、照明やOA機器の削減などにより、改装前後で約48%の電力量削減を実現しました。
天板が自在に上下するフリースタイルデスク
「消費エネルギーの見える化」システムの画面イメージ(開発中)
「MORI WORKING LAB」詳細説明資料(PDF)
ニュースリリース:実際の自社オフィスが実験場「MORI WORKING LAB」を開設