銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」では、10月下旬まで、施設中央に位置する吹き抜け空間に、アーティスト・塩田千春による新作インスタレーション6つの船》を展示しています。

GINZA SIXの開業以来、3作品ぶりの日本人アーティスト起用となる新作アートを手掛けるのは、ベルリンを拠点として国際的に活躍し、2019年6月20日(木)から森美術館にて過去最大規模の個展開催が控えているアーティスト・塩田千春。
本作品は、《6つの船》をテーマに最大で全長5メートルにもなる6隻の船が中央吹き抜け空間を飾っています。これまでも塩田氏の作品にはしばしば船がモチーフとして用いられてきました。船は人や物だけでなく、時間をも運びながらいずれかの方向に前進するものであり、「存在とは何か。生きているとはどういう意味なのか。私たちは何を求めて、どこへ向かおうとしているのか」を追求してきた塩田氏の問いに共鳴しています。新作アートでは、戦後多くの困難を乗り越えて復興を遂げてきた銀座の「記憶の海」を6隻の船が出航し、前進する様子を表現しています。
6隻の船は異なる高さや向きで配置されているため、GINZA SIXの各フロアから見え隠れする船を眺めながら、ふと異次元を訪れるような想像の旅をお楽しみいただけることでしょう。

GINZA SIXの象徴とも言える中央吹き抜け空間では、これまでに草間彌生、ダニエル・ビュレン(Daniel Buren)、ニコラ・ビュフ(Nicolas Buffe)といった世界で活躍するアーティストの作品を展示し、クリエイティブなエネルギーと驚きの要素に満ちた、感性を刺激するアートプログラムを展開してきました。本作品では草間彌生、ダニエル・ビュレンの作品に続いて森美術館が監修を務めており、館内各所にも国内外で活躍する注目アーティストの作品を常設展示しています。
銀座および東京の文化発信拠点として、お客様が身近にアートと触れ合える機会を創出し、より豊かな生活を提案するGINZA SIXの取り組みにぜひご注目ください。

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