森ビルは、「防災の日」の前日となる8月31日(金)、六本木ヒルズにおいて社員約400名が参加する総合震災訓練(※1)を実施しました。

森ビルでは、「逃げ出す街から逃げ込める街へ」をコンセプトに、災害に強く、周辺地域の防災拠点としての役割も果たす安全・安心な街づくりを目指し、ハード、ソフトの両面から様々な取り組みを進めています。「逃げ込める街」を運営する立場として、毎年、「防災の日(9月1日)」前後に実施している「森ビル総合震災訓練」では、機器操作や有事の対応についての習熟を図るとともに、震災への意識向上に努めています。
当日は、全社員の1/3にあたる約400名が、震災用身装備品を着用して訓練に参加。複数のグループに分かれて、心肺蘇生・AED、応急手当、救急搬送、消火器の運用など、災害時の初動期に必要となる活動を順番に体験し、その技術を習得しました。
また、外国人居住者の多い港区エリアの防災力向上を目的として、今回初めて外国人にもわかりやすい「やさしい日本語(※2)」を活用した訓練を実施。ヘッドマウントディスプレイで見る映像を通して地震を疑似体験できる「VR防災車」も登場しました。

180831_1.jpg

社員400名が参加した総合震災訓練

180831_2.jpg

AED訓練の様子

180831_3.jpg

「やさしい日本語」訓練の様子

180831_4.jpg

VR防災体験車

(※1)当社が年間を通じて実施する各種訓練の中で最も大規模なもので、1995年に発生した阪神・淡路大震災以降、災害発生時の迅速な初動活動や街の安全確保を目的に年に2回実施。震災対策要綱に基づき震度5強以上で自動的に立ち上がる震災対策本部の指示のもと、通信訓練、来街者の安否情報収集、各物件の被害状況確認など、各種活動の訓練を行います。

(※2)「やさしい日本語」とは
1995年の阪神・淡路大震災の際に、多くの外国人に対して避難所の場所などの情報が伝わらなかったことがきっかけとなって考案。2011年に発生した東日本大震災でも改めて注目を集め、現在では災害時のみならず、平常時の行政からの情報発信にも採り入れられています。