10⽉12⽇、一般財団法人森記念財団都市戦略研究所は「世界の都市総合⼒ランキング(Global Power City Index, GPCI)」の2017年版を発表しました。GPCIは、2008年から世界の主要44都市を対象に、都市の力を表す様々な分野を総合的に評価した日本初のランキングであり、今年で10周年を迎えました。現在では、様々な場所で政策・ビジネス戦略の参考資料として用いられています。

東京は3位を維持、スコアを伸ばし2位のニューヨークに迫る
昨年初めてトップ3に入った東京は、上位2都市であるロンドン、ニューヨークと比べてやや弱かった「交通・アクセス」や「文化・交流」の分野での評価を高め、2位のニューヨークとのスコア差を縮めました。文化・交流分野では「海外からの訪問者数」、交通・アクセス分野では「国際線直行便就航都市数」が東京の総合スコアを高めた主な要因となっています。

経年分析で明らかになった"東京の可能性"
2007-2008年の世界金融危機以降、数年間にわたって都市力を落としていたロンドンは、2012年の五輪を機に都市力を回復軌道へと乗せることに成功し、さらに五輪以降も着実にスコアを伸ばし続けています。2020年に五輪を控えている東京は、ロンドンと同じ成長カーブを描くことができれば、近い将来にニューヨークを抜いて2位に躍り出る可能性も見えてきました。

熾烈な都市間競争の時代、「東京」が抱える弱みを克服し、都市の総合力を高めることで、東京を世界一の都市にしたい。私たちはこれからも磁力ある都市づくりに取り組んでまいります。

GPCI-2017詳細(森記念財団ウェブサイト)