5月27日、六本木ヒルズけやき坂コンプレックスの屋上庭園で15回目となる「田植え」イベントを開催しました。
田植えには、六本木ヒルズの居住者や、オフィスにお勤めの方とそのご家族など約160名が参加し、ぬかるんだ田んぼに素足で入り、素手で苗を植えつける日本の伝統的な稲作文化を体験いただきました。

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都会の真ん中で稲作文化を体験

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大人と一緒に田植えを楽しむ子ども

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早乙女衣装の着付け体験

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屋上に広がる「農」の風景

地上45m、映画館などが入る「けやき坂コンプレックス」の屋上庭園(通常非公開)では、「都心の真ん中で、日本の農の風景を再現しよう」との思いから、水田や畑を設け、田植えや稲刈り、餅つきなど、様々な六本木ヒルズのコミュニティ活動を行っています。2006年からは、東京から地方の魅力を発信すべく、新潟市、福島県、青森県などとコラボレーションを展開。毎年異なる地域のお米や野菜を育てています。
今年は、年間を通じて日本の米の40%以上のシェアを誇る「コシヒカリ」を生み出した福井県とコラボレーション。これまでに40種を超える品種を開発してきた福井県農業試験場が、その「コシヒカリ」を超えるおいしさを目指し、6年をかけて誕生させた新しいブランド米「いちほまれ」を栽培します。

田植えイベントの様子
初夏の暑い陽射しの中、子どもたちは冷たい田んぼに足を踏み入れ、少しずつ手渡される苗を植え付けました。積極的に田んぼに入り、重たい足を前に進めていく子どもや、恐る恐る足を踏み入れ立ち尽くす子どもなど、初めての田んぼ体験にその反応も様々でした。
田植えの順番を待つ間は、屋上庭園に広がる芝生を駆け回ったり、田んぼの隣にある池のカエルをつかまえたり、都心ではなかなか味わう事のできない自然体験を存分に堪能しました。
また、「いちほまれ」を使ったおにぎりの試食や、田植えをする女性が着用する「早乙女衣装」の着付け体験なども開催。「早乙女衣装」に身を包み歓声をあげる子どもたちや、「いちほまれ」ならではの、しっかりとした甘みともっちりとした粘りと歯ごたえの調和に舌鼓を打つ大人たちで、会場は賑わいました。

近隣小学校との連携で、広がりゆくコミュニティ
さらに、今年も六本木ヒルズに近い港区立南山小学校の課外授業の一環として、専用の田んぼで約1年間かけ福井県産のもち米「吉郎糯(きちろうもち)」を栽培します。今後も継続的に地域コミュニティにおける子どもの体験学習機会を提供してまいります。