森ビルグループの都市開発コンサルティング会社である森ビル都市企画株式会社が、開発時における総合コンサルティングを手がけ、完成後の運営も受託している「丸亀町グリーン」(香川県高松市)が、この度、平成25年度 都市景観大賞「都市空間部門 優秀賞」を受賞いたしました。
「都市景観大賞」(主催:「都市景観の日」実行委員会、後援:国土交通省)は、良好な都市景観を生み出す優れた事例を選定し、その実現に貢献した関係者を顕彰し、広く一般に公開することにより、より良い都市景観の形成を目指すものです。

受賞理由(審査講評)のポイント
「商いと暮らしの再生のための事業」でありながら、デザインや快適な都市空間を両立させている
・商店街再生で有名な高松の丸亀町商店街において、特に印象的な建築デザイン
・壁面の位置と建物高さの比(バランス)を事業の中で位置づけ、快適な都市空間を実現

森ビル都市企画は、都市計画段階にあった1999年末からコンサルティングに関わり、2002年には一般業務代行契約を締結。全体推進業務、再開発組合事務局支援、権利変換計画作成、設計関連業務、工事監理、施設計画等をサポートしてまいりました。また、55店舗となる商業施設のリーシング業務においても、森ビルがこれまで六本木ヒルズ、表参道ヒルズなどで培ってきた経験を活かしサポートしています。さらに、完成後の商業施設の運営業務を受託。当社のタウンマネジメントのノウハウを活かし、その土地に根ざした文脈を活かしながら、新しい機能を備えた街に賑わいを創出していくことで、地方都市の活性化に貢献することを目指してまいります。

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中心商店街にふさわしい調和のとれた街並み

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東西2棟の屋根を活用した柱のないアーケード

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丸亀町グリーン:「住む、集う、遊ぶ、学ぶ、憩う」など多様な機能を備える複合開発
丸亀町グリーンは、400年以上続く歴史を誇る高松中央商店街の一つである高松丸亀町商店街の再開発事業として、高松丸亀町商店街G街区市街地再開発組合が、約20年の歳月をかけて推進してきたプロジェクトであり、2012年4月に開業しました。
まちなか居住の推進と来街者も憩えるゆとりある商空間の創出を目指し、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図ることを目的に、55店舗の商業施設とホテル、住宅、広場、駐車場、駐輪場等を集積させた複合施設です。
商店街を挟んで西館、東館の2棟を建築し、その屋根上に新アーケードを設置することで、広場を商店街と一体的に整備。緑あふれる広場を中心に、渡り廊下で商業施設を回遊できるよう工夫しています。また、大規模な都市型広場を設けることで、賑わいやくつろぎ、溜まれるゆとりある空間を来街者に提供。商店街の賑わいの核として、コミュニティイベントやプロモーションイベントなど多様なイベントを仕掛けています。

ニュースリリース:高松「丸亀町グリーン」が都市景観大賞「都市空間部門」優秀賞を受賞