4月25日(木)、六本木ヒルズは開業10周年を迎えました。
今日に至るまで、国内外から約4億2,000万人もの方にこの街に訪れていただきました。
これまでの感謝の気持ちとともに、この先も、皆様と力を合わせ、日本を、東京を、もっと輝ける都市にしていきたいと思います。
六本木ヒルズ10周年レセプション
■日本初上陸の「Les Girafes」が登場
六本木ヒルズ10周年のレセプションを開催し、約4,000名の方々にご参加いただきました。
日本初上陸のフランスのパフォーマンス集団による、真っ赤な8mのキリン「Les Girafes」が会場に特別に登場し、賑わせました。4月26日〜29日の期間中、六本木ヒルズ各所にてご覧いただけます。

会場に登場した二頭のキリン

弊社代表取締役社長 辻 慎吾 挨拶
■主催者挨拶:弊社代表取締役社長 辻 慎吾
2003年4月25日の六本木ヒルズの誕生から本日まで、本当にたくさんの方々がこの街に関わってくださいました。改めて感謝の気持ちをお伝えし、丸10年経過した六本木ヒルズを体感していただきたいという想いから、こうした場をもうけさせていただきました。
おかげさまで、この10年間、海外と国内を合わせて延べ4億人の方々がこの街を訪れてくださいました。
「六本木ヒルズは、東京の磁力になった」と申し上げてもよいかと思います。
今から10年前、私たちは建物ではなくて、一つの街をつくりました。様々な人が住み、働き、憩い、学ぶ、この街は、いつも世界に先駆けて未来を築いてきました。
そして、六本木ヒルズというプラットホームを使って多彩な才能が出逢い、斬新なアイディアやムーブメントが生まれ、世界へ発信されていったのです。
「都市の主役は人である」ということを改めて実感した10年間でありました。
六本木ヒルズは、400人の地権者の方々と17年かけてつくりあげた街です。10年前のオープニングセレモニーで、今は亡き森稔がこう申しました。
「私はこれまで、しつこく、しつこく都市政策の転換を訴えてまいりましたが、やっと控えめな森稔に戻ることができます。明日からは、この街が、私より何倍も雄弁に、都市のあるべき形や楽しさを伝えてくれるでしょう」。
まさに、そのとおりでした。皆さまもご存知のように、森は少しも控えめにはなりませんでしたが、挑戦と改革の遺伝子を引き継いだこの街が、森以上に雄弁に語り続けてくれました。
さて今年、日本も東京も大きな転換期を迎えております。安倍総理、猪瀬都知事の強いリーダーシップのもと、一転して明るい景色が広がってまいりました。
特区を突破口に、世界を意識した都市づくりが本格的にスタートします。
世界の人口の半分が都市に集まり、未来を切り拓くイノベーションは都市から生まれています。世界的な都市間競争が激しさを増すなか、世界中から人、モノ、金、情報を惹きつける都市にすることが、日本のプレゼンスを高め、人口減少を克服して日本を発展させる道であろうと思います。
六本木ヒルズ10周年のテーマを「LOVE TOKYO」としました。これは、私たちの街づくりの根底に永々と流れている想いであり、「東京を世界で一番の都市にしよう」という強い願いを込めたメッセージです。
東京オリンピック招致活動も大詰めを迎えますが、私たちも「チーム東京」、「チームジャパン」の一員として、六本木ヒルズから、チャレンジングなイベントやフォーラムを展開してまいります。
森美術館開館10周年記念展の「LOVE展」、フランスから初来日となる「8mの赤いキリンが街を練り歩くパフォーマンス」、1000分の1スケールの東京の巨大都市模型を舞台に、WEB上でユーザーが自由に3Dプロジェクションマッピングを投影することができる世界初の試み「TOKYO CITY SYMPHONY」、アカデミーヒルズでこの秋開催する都市をテーマにした国際会議など、ぜひ、ご参加いただければと存じます。
森ビルは「都市をつくり、都市をはぐくむ仕事」を通じて、これからも皆さまとともに東京の磁力を創り出してまいります。