東京での日中最高気温が30.2度を記録し真夏日となった20日、六本木ヒルズのドライミストが噴射条件を満たし今年初めて稼働しました。昨年より2日早い稼働(※1)となります。
森ビル株式会社では、来街者の快適性向上および省エネルギー推進の観点で、2006年夏からいち早く省エネルギー型外気冷却システム「ドライミスト」を六本木ヒルズに導入しています。ドライミストは噴霧エリアの気温を約1~3℃低下させる効果があります。
※1 昨年は6月22日に初稼働

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消費電力量がエアコンの約1/30で環境負担が軽い
「ドライミスト」は、ベタツキを感じないほどの超微細な水滴(ミスト)をノズルから噴霧し、その水滴の気化熱によって冷涼感が得られる装置です。消費電力 量がエアコンの約1/30と環境負担が軽く、2005年の「愛知万博(愛・地球博)」で暑さ対策の一環として導入され、その後もヒートアイランド対策とし て自治体が装置導入に補助金を設けるなど、次世代の省エネルギー型冷却装置として注目されています。

「ドライミスト」システムの主なポイント

2~3℃の冷却効果
樹木からの蒸散で気温が下がる原理を応用し、ノズルから噴霧される超微細な水滴の気化によって、噴霧エリアの気温をおよそ2~3℃低下させる効果があります。

濡れた感覚がほとんどない微細ミスト
ミスト粒径は16μm(16/1000mm)と小さく、噴霧量はクスノキ林を想定した量となっています。このため、噴霧されたミストは完全に気化し、衣類や肌が濡れるベタツキ感はほとんどありません。

省エネルギー性
消費電力量はエアコンの約1/30と環境負担が軽く、次世代の省エネルギー型冷却装置として注目されています。

ヒートアイランド現象の緩和

街区に広範囲に設置することで、夏季における都市のヒートアイランド現象を緩和する効果も期待されています。

<ドライミスト設置概要>
設置場所:66プラザの一部区画(約30m)
設置位置:地表約3.5mの高さに3m間隔(計9ヵ所)
噴霧面積:約180㎡
噴霧時間:8:30~18:30
(※)噴霧開始条件:気温27.5℃以上、湿度70%未満、風速4m/s未満、降雨なし

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