森ビル株式会社が運営する商業施設「ヴィーナスフォート」(江東区青海)の館内環境演出「空の照明」が、「平成23年度 省エネ・照明デザインアワード」(主催:環境省)において<商業・宿泊施設部門 優秀事例賞>を受賞致しました。

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独自の調光技術で、一日の空の変化をきめ細やかに再現。環境演出を維持しながらも、省エネを実現しました
街を散策するテーマパークとしてヨーロッパの街並みを再現した「ヴィーナスフォート」にとって、約1時間で1日の空の変化を表現する「空の照明」は、欠くことのできない環境演出です。この「空の照明」を、節電や機能性向上を目的に、2011年7月末、完全LED化しました。これにより照明機器自体の消費電力が1/10まで削減されたうえ、照明器具からの発熱量も大幅に低減。結果、施設全体の消費電力を10%削減できました。
また、特注の調光制御装置を導入することで、従来4パターンで表現していた空の環境演出を16パターンで表現することが可能となり、施設の魅力向上にもつながっています。こうした点が評価され、この度の受賞に至りました。

ヴィーナスフォートは、東京都「環境確保条例」による温室効果ガスの総量削減義務対象事業所となっており、2010年度実績で削減義務率を超える10%以上の削減を実施しました。今回の導入事例が、その削減状況の中でも適切な設備更新を行うことにより、環境演出の魅力を損なうことなく、更なる削減が可能であることを示す先導的な事例です。

「空の照明」のLED化概要
■施工内容:ハロゲン照明器具(650W)1,441台をLED照明(55W)1,650台に変更
※変色LEDを使用することにより、照明を16パターンに変化させて、青空、夕空、夜空などを表現
■交換工事:2011年6月20日~7月28日 ※7月29日(金)より全灯LED照明で運用開始
■LED化による省エネ効果:
・照明機器の消費電力:(従前)約937kW →(従後)約91kW 1/10に削減
・施設全体の消費電力量:照明および空調負荷軽減により10%低減
・施設全体のCO2削減効果は約1,100t/年

省エネ・照明デザインアワードとは
優れた省エネ効果を達成しながらも魅力的な空間を創り出し、電力のピークカットにも貢献する"新たな省エネルギー型の照明デザイン"の普及を目的に、環境省が実施しているアワード。(1)省エネ型照明の設置効果(温室効果ガス削減寄与度など)、(2)デザイン性、先進性、独創性、快適性、(3)モデルとしての再現可能性、地域貢献性、自立性、(4)実用性・経済性などが評価の対象とされています。



ニュースリリース:「省エネ・照明デザインアワード <優秀事例賞>」を受賞
ヴィーナスフォート:http://www.venusfort.co.jp/