2012年も、森美術館は皆さまにさらに楽しんでいただけるコンテンツを企画してまいります。現代アートと社会の繋がりについての考察を深める、さまざまな展覧会。今年もぜひ、森美術館でアート三昧の1年をお過ごしください。

■2012年2月4日(土)〜5月27日(日)
「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」 同時開催「MAMプロジェクト016:ホー・ツーニェン」
■2012年6月16日(土)〜 10月28日(日)
「アラブ現代美術展」 同時開催「MAMプロジェクト017:イ・チャンウォン」
■2012年11月17日(土)〜 2013年3月31日(日)
「会田誠展」 同時開催「MAMプロジェクト018:山城知佳子」

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「アラブ現代美術展」
タレック・アル・グセイン
《無題23(Dシリーズ)》2008-09年
 

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「MAMプロジェクト017:イ・チャンウォン」
イ・チャンウォン《壊れやすい楽園》2008年
展示風景:Space C Coreana Museum(韓国)
Photo: Park Hyun Jin

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「会田誠展」
会田誠《紐育空爆之図(戦争画RETURNS)》1996年
零戦CG制作:松橋睦生 撮影:長塚秀人
Courtesy: Mizuma Art Gallery

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「MAMプロジェクト018:山城知佳子」
山城知佳子《アーサ女》2008年
Courtesy: Yumiko Chiba Associates
 

■2012年2月4日(土)〜 5月27日(日)

イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに
1990年代以降、韓国を代表する現代アーティストとして国際的に活躍をしてきたイ・ブル。彼女の作品は、世界の終わりを描いた映画に登場する機械と人間が融合したようなサイボーグ、スペース・カプセルのようなカラオケ・ポッド、あるいはキラキラと輝きながらも崩壊しそうな建築・都市模型など、多様な素材や技法を駆使した立体が中心です。
本展は、初期から現在までの作品、約45点(新作含む)を総覧する、はじめての展覧会です。

MAMプロジェクト016:ホー・ツーニェン
同時開催のMAMプロジェクトでは、シンガポールを拠点に活躍するホー・ツーニェンを紹介します。
歴史や現実のフィクション性を問う詩的な映像世界が、数々の国際ビエンナーレ、国際映画祭で話題になっている注目の作家です。
森美術館の展示では、今年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品された新作のビデオ・サウンド・インスタレーションに加え、映像作品2点も展示します。

■2012年6月16日(土)〜 10月28日(日)

「アラブ現代美術展」
今、世界中で注目を集めているアラブ現代美術。
本展はアラブ現代美術を日本で初めて紹介する展覧会となり、徹底した現地調査により選ばれた約30組のアーティスト達の多様な表現の作品が登場します。

「MAMプロジェクト017:イ・チャンウォン」
同時開催のMAMプロジェクトでは、韓国出身のイ・チャンウォンを紹介します。
彼はトリッキーな作品を通して「見る」という行為に対する問いかけを行います。私たちが見ているものとは一体何なのか。視覚的な面白さを味わいながら、人間の認識の危うさを考えさせる作品にご期待ください。

■2012年11月17日(土)〜 2013年3月31日(日)

「会田誠展」
1990年代初頭のデビューから20年、日本の近代社会や美術を取り巻く制度について常に批評的な視点を提示してきた会田誠。本展は、待望の大規模個展となり、代表作および新作が一堂に会します。

「MAMプロジェクト018:山城知佳子」
同時開催のMAMプロジェクトは、沖縄県生まれの作家の山城知佳子を紹介します。
米軍基地や第二次世界大戦中の沖縄戦といった沖縄固有の主題を墓庭や美しい海などを舞台に、映像や写真を用いて作品制作を行う注目の作家です。

 

森美術館:http://www.mori.art.museum/