今年で宍戸ヒルズカントリークラブでの開催が9年連続の開催となりました「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」が、6月2日(木)~5日(日)に開催されました。
被災地茨城県でのプロゴルフトーナメント開催
多大な被災を受けた茨城県での開催となった「日本ゴルフツアー選手権」。東北地方太平洋沖地震では宍戸ヒルズ(茨城県・笠間市)も震度6強の揺れを受け、クラブハウスやゴルフコースの被害、また3~5日にわたっての電気・水道・ガス停止など、ハンディを背負ってのスタートとなりました。
しかし、多く方々のご協力により大会前日までに最後の復旧工事も終えることができ、万全な状態で大会を開催することができました。
トーナメント開催と共に茨城県、笠間市の復興支援を
震災後に発生した様々な問題で、風評被害を受けていた地元茨城県や笠間市からは「“被災地への支援”だけでなく“茨城県、笠間市のPRも”」との声を頂き、5月5日に六本木ヒルズアリーナで開催した「ファンとの集い」イベントでは、笠間市物産展を開催しました。大会期間中も茨城野菜の販売を行い、茨城の美味しい野菜や果物などの魅力を多くの人にお伝えできるよう心がけました。大会に関わる誰もが「安全第一に、そしてしっかりと大会を開催する」という強い気持ちで本大会は開催されました。
また、選手の皆さんにも積極的にチャリティー活動に参加頂き、「街頭募金活動@六本木ヒルズ66プラザ(4/1)」「ファンとの集い@六本木ヒルズアリーナ(5/5)」「握手会@宍戸ヒルズ(大会期間)」「グリーンフェスタかさま チャリティオークション@宍戸ヒルズ(6/4)」などを行うことで、総額170万円の義援金が集めることができました。
大会前日まで幾度も重ねられた安全対策会議
大会前日までには、幾度にもわたり大会の安全対策における打ち合わせを重ね、(社)日本ゴルフツアー機構、日本放送協会、ゴルフ場、設営会社など、関係者のそれぞれの立場から厳しい議論が交わされました。
結果、大会期間中は多くの選手やゴルフ関係者の方々から「よくここまで準備をしてくれた」「困難な状況だったにも関わらず、素晴らしいコースだ」とのコメントを頂くことができました。
大自然の中、それぞれの過ごし方でゴルフ観戦が楽しめるのも「日本ゴルフツアー選手権」の魅力
木々に囲まれ、自然あふれる宍戸ヒルズCCは、試合の緊張感の傍らで、蝶やカエルがのどかな風景を彩ります。18ラウンドをお目当ての選手と共にめぐる生粋のゴルフファンから、お弁当を持参しピクニック気分と共に観戦するファミリーなど、観戦にいらした皆様は各々のペースで楽しまれています。
波乱万丈な試合展開。今年は韓国出身の新星 J・B・パク選手優勝
選手の間でも、難易度の高いコースとして知られている「宍戸ヒルズカントリークラブ・西コース」。毎年、混戦になるのも面白さのひとつです。今年は、石川遼選手がまさかの予選落ち、予選初日69、2日目68のトータル5アンダーと調子の良かった小林正則選手も、決勝ラウンド初日には失速。また、決勝初日まで3日間たった一人アンダーパーでラウンドしていた山下和宏も最終日にボギー発進のあと結局フロント9でスコアを5つ落とすという波乱万丈の展開となった今年の大会。結果は、韓国出身の新星、J・B・パク選手が優勝に輝きました。
母国ツアーでもまだ勝ち星がなく、2009年の賞金ランクも17位が自己最高だったパク選手。宍戸ヒルズという難コースで初の栄冠を掴まれました。
地元のお祭りとして定着した「グリーンフェスタかさま」
毎年大会期間中には敷地内で「グリーンフェスタかさま」を開催。イベント会社などのプロの手を入れず、市民の力で作りあげたこのお祭りも7年目も迎え、地元ではすっかり定着した夏祭りイベントとなり、小さなお子様からお年寄りまで約4000人の方が楽しまれていました。
震災の影響で、茨城県でも様々な恒例行事が中止、延期や開催地の変更が決定する中で開催されたこのイベントは、「茨城が元気なこと、大丈夫なこと」を多くの人に伝えることが出来たのではと思います。
我々森ビルグループでは、また来年にむけて素晴らしい大会が開催できるよう準備を進めていきたいと思います。

大自然は、こどもにとっても楽しいスポット

優勝は韓国出身の29歳、J・B・パク選手

選手による六本木ヒルズでの募金活動

フラダンスも恒例となった「グリーンフェスタかさま」