当社が参加組合員として参加する虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業は、生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量評価する認証であるJHEP認証(※)において、このたび日本初となる最高ランク(AAA)を取得いたしました。
※「事業前の過去の状況」と「事業後の状況」とを、植生や当該地域を指標する野生の生きもの(評価種)にとっての住みやすさから自然の価値を比較し、その差を評価、ランク付けするもの。
当事業は、「緑の生活都心」をコンセプトに掲げ、開発段階から環境に配慮した様々な取り組みを行っています。生物多様性に配慮した質の高い緑地計画は、その代表的な取り組みのひとつです。
緑地計画作成にあたっては、現況調査や文献調査をもとに設定した在来種や潜在自然植生に配慮し、地域の自然の再生を目指しました。都市再開発における緑地計画に対し、生物多様性の観点を取り入れた手法(JHEP認証)を用いて評価する取り組みは、日本で初めての試みです。評価の結果、本計画が過去30年間における緑地の価値を大きく上回るものとなり、AAA(最高ランク)の認証取得へと至りました。

認証授与の様子

外観イメージ
11月17日、六本木ヒルズにて行われた認証式では、(財)日本生態系協会 池谷会長より当社副社長 山本和彦に認証が手渡され、池谷会長からは、この事業がこれからの街づくりのモデルになっていくだろうというお言葉をいただきました。また、山本からは、再開発を通じて新たな緑を生み、育ててきたこれまでの当社の取り組みとともに、当事業が都市緑化のリーディング・プロジェクトであることを改めてご説明いたしました。
「環境と緑」を都市づくりにおけるミッションの1つに掲げる当社では、今後も環境に配慮した好環境都市づくりに努めるとともに、都市域におけるエコロジカル・ネットワークを構築し、生物多様性に配慮した街のモデルづくりを進めてまいります。
ニュースリリース:日本初の最高ランク(AAA)取得!JHEP生物多様性を評価