11月14日(金)、よく晴れた秋空の下、六本木ヒルズの近隣の小学校に通う1年生78名が、アークヒルズにある平素非公開の庭園、ルーフガーデンにて、体験学習を行ないました。
アークヒルズは1986年の誕生以来、「都市と自然の共生」を目指し、施設内を積極的に緑化してきた、森ビルの緑化への取り組みの原点ともいえる施設です。特にサントリーホールの屋上につくられたルーフガーデンでは、野鳥がさえずり、四季折々の草花が目を楽しませる、都心とは思えない豊かな緑が育っています。
今回は、普段なかなかふれることのできない都心の自然とふれあい、未来を担う子どもたちに、植物や自然環境について楽しみながら学んでもらう機会として、同校に通う1年生の生活科の授業の一環として、ご活用いただきました。
専任ガーデナーの杉井明美氏を先生に迎えたこの日のテーマは、「掘ってみよう、切ってみよう」。ルーフガーデンは、上段と中段とよばれる2つの庭園に分かれていますが、上段では「掘ってみよう」というテーマで、花壇の好きな場所を掘ってみて、土の中にはどんな生物がいるのか、植物の根っこはどのような形なのか、など普段は見ることのできない土の中の世界を勉強しました。また、中段では「切ってみよう」というテーマで、花、葉、実の様子など、見えている植物の世界を勉強。上段、中段ともに、気に入ったものを1つだけ切ってビニール袋にいれ、名前を覚えて持ち帰りました。またこの日は、ちょうど真っ赤に色づいていたヒメリンゴも、1人1つずつ特別におみやげとしてプレゼントしました。

元気いっぱいの子どもたちは、「この花は何ていう名前?」「こんな大きな花を切ったよ!」など、興奮気味に話しながら、秋の自然を満喫してくれたようです。最後の質疑応答でも、切った花はどうすればよいのかなど、熱心に質問をする子どもたちの様子が印象的でした。

今後もこのような森ビルの施設を活用した子どもたちの体験学習機会を、積極的に設けていく予定です。

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大人気だったヒメリンゴ

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上段での活動の様子

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スコップを片手に土を掘ってみます

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中段での活動の様子