10月22日、森記念財団 都市戦略研究所作成の日本発の都市総合力ランキング「Global Power City Index(GPCI)」について記者説明会が開催されました。
このランキングは、世界規模で展開される都市間競争下において、より魅力的でクリエイティブな人々や企業を世界中から惹き付ける力こそが「都市の総合力」であるとの観点に立ち、世界の主要都市の総合力を評価し順位付けしたものです。
当調査は、都市の総合力をランキングする調査としては日本初の取り組みです。GPCI作成委員会 委員長を務められた竹中平蔵氏による趣旨説明に続き、同委員会 委員の市川宏雄氏より、調査結果が報告されました。世界30都市を対象に調査が行なわれ、総合ランキングで見ると4位にある東京は、「研究・開発」の分野においては優位性があるものの、「居住・環境」や「空間・アクセス」といった分野では評価が低い、など興味深い調査結果が出ています。
竹中氏は、当調査の趣旨について、「これまで東京はどういう魅力、問題点をもっているか、それを知るための総合的なコンプリヘンシブなランキングがないのは不思議だった。それならば我々の手でつくってみようという話に発展した」と語り、東京の評価については「重点的にいくつかのポイントを集中して強化すれば、一段、二段高いところにいける可能性を秘めている」との考えを述べられました。
また、今後の活用については、「一言で言えば、東京をもっとよくしようというマインドセットを様々なレベルの人に持ってほしい」とコメントしました。
参加したメディアからも多くの質問がなされ、関心の高さがうかがえました。

森記念財団オフィシャルサイト

081023_1.jpg

竹中氏、市川氏による説明

081023_2.jpg

記者説明会会場の様子

081023_3.jpg

総合ランキング結果