森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 辻慎吾)は、企業等の環境関連の戦略や取り組みなどを評価・認定する国際的な非営利団体CDP(本部:英国ロンドン)より、「気候変動」分野の最高評価である「Aリスト企業」に2年連続で認定されました。今回の認定は、当社の環境に関する取り組みの透明性をはじめ、新たな再生可能エネルギーの導入、サプライヤーとの協働など、持続可能な未来のためのアースポジティブな取り組みにおいて、国際レベルの先進企業として高く評価されたものです。

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森ビルの「都市の脱炭素化」の取り組み

森ビルは環境理念に、「Vertical Garden City(立体緑園都市)」を理想とする「街づくりとその運営」を通じて、「都市と自然の共生」「都市の脱炭素化」「資源循環型の都市」を推進し、未来へつながる持続可能な社会の実現に貢献することを掲げています。
気候変動に対する「都市の脱炭素化」に向けて、当社の提唱する多様な都市機能を徒歩圏内で高度に複合させたコンパクトシティにおいては、従来型の街と比べてエネルギー効率が高く、さらに、高効率の各種システムを積極的に採用し、街全体をトータルにマネジメントすることで、街を挙げた省エネを徹底。加えて、再生可能エネルギーの導入を推進します。

「バリューチェーンエンゲージメント」と「エネルギー」の評価が前年より上昇

今回は、「バリューチェーンエンゲージメント」と「エネルギー」の項目が前年より上昇しました。
「バリューチェーンエンゲージメント」については、当社グループの温室効果ガス排出量削減の中長期目標を、2030年度にスコープ1,2を50%削減、スコープ3を30%削減(ともに2019年度比)、2050年にネットゼロと策定。また、スコープ3の大部分を占めるカテゴリ1(製品・サービス)、カテゴリ2(資本財)の算定には、サプライヤー各社の一次データ原単位を使用した総排出量配分方式、および新規竣工物件における排出量に日本建築学会の『建物のLCA指針』を活用した業界推奨のツールによる資材数量方式を導入したことで、サプライチェーンの削減努力が反映できるGHG排出量の算定を実現させました。
「エネルギー」については、「RE100」(※)の2030年までの達成に向けて、営農型太陽光発電所(メガソーラー)を順次開発し、2024年2月よりオフサイトPPAを通じて当社物件への電力供給を開始しました。引き続き、さらなる自己電源開発に取り組み、再生可能エネルギー由来電力の調達を推進してまいります。

都市はあらゆる活動の基盤であり、持続可能な社会実現の鍵です。当社は、引き続き、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、"都市と自然の共生""都市の脱炭素化""資源循環型の都市"を追求し、未来へとつながる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※RE100:事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的なイニシアティブ。