2012年8月に竣工した「アークヒルズ 仙石山森タワー」が、この度、「平成24年度 省エネ・照明デザインアワード」(主催:環境省)において<公共施設・総合施設部門 優秀事例賞>を受賞いたしました。
デザイン性と省エネ性を両立した様々な取組み
シンボリックなデザインが特徴的な外観には、夜間のライトアップに低照度の間接照明を使用し、曲面のデザインを表現しました。また、外観頂部の光源はLED投光器の採用で、季節やイベントの演出にあわせた調光点灯を可能としています。
オフィス空間では、光の柔らかさや高い質感を持ちながら、さらに消費電力を約52%(※1)削減できる省エネ型「LED照明器具」を開発し、専有部で初採用。共用部においてもLEDダウンライトや人感センサー制御システムなどを採用しました。(※1昼光センサーを利用し、700lx に照度設定した場合)
このほか、オフィスエントランスでは、天井に空間の柔らかさや広がりを表現する光幕を使用。天井ユニットの端に高効率・長寿命型のHF蛍光灯を設置し、光のグラデーションによる照明手法により、通常の光幕天井の1/10の消費電力での点灯としています。
こうしたデザイン性と省エネ性を両立した照明計画が評価され、「平成24年度 省エネ・照明デザインアワード<公共施設・総合施設部門 優秀事例賞>」の受賞に至りました。

曲面のデザインを表現したアークヒルズ 仙石山森タワーの外観の照明
天井に光幕を使用したオフィスエントランス(22:00~24:00)
省エネ型「LED照明器具」を採用したオフィス専有部
「アークヒルズ 仙石山森タワー」は、「アークヒルズ」を中心とするアークヒルズエリアの新たな象徴として、アークヒルズが育んでいた歴史・資産を継承しつつ、当エリアのさらなる発展を牽引する存在として誕生しました。低炭素社会の実現に向けた先進的な様々な取組みのほか、生物多様性に配慮した豊かな緑、「逃げ出す街から逃げ込める街」を目指した安全・安心な街づくりで、アジアのヘッドクォーターを目指す東京の真の国際都心形成を目指しています。
■省エネ・照明デザインアワードとは
優れた省エネ効果を達成しながらも魅力的な空間を創り出し、電力のピークカットにも貢献する"新たな省エネルギー型の照明デザイン"の普及を目的に、環境省が実施しているアワード。(1)省エネ型照明の設置効果(温室効果ガス削減寄与度など)、(2)デザイン性、先進性、独創性、快適性、(3)モデルとしての再現可能性、地域貢献性、自立性、(4)実用性・経済性などが評価の対象とされています。