本日(4月1日)の弊社入社式における、新入社員へ向けた社長所感の要旨をご紹介いたします。なお、本年度の新入社員は50名(総合職:44名、特定職:6名)です。
不安定な時代においては現状維持が最も難しい。
未来を拓くためには成長(戦略)が最大のテーマであり、
その成長の根幹にあるものが「森ビルらしさ」だ。
昨年、「麻布台ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」のほぼ全ての施設を開業させ、真に森ビルらしい「街」として軌道に乗せるべく、全部門・全社員が一心不乱に走り続けてきた。その結果、ようやく思い描いていた街らしくなってきた。同時に、森ビルに対する評価や信用、財務体力、ブランド力など、いずれもステージが大きく変わった。何よりも社員の成長を肌で感じており、「森ビルは新しい地平に立った」ということを実感している。
2つの新たなヒルズが誕生したことで、我々の戦略エリアには異なる個性を持ったヒルズが連なり、エリアの磁力が非常に高まっている。これらのヒルズをいろいろな形で繋げることができれば、新たな文化・経済圏としてのエリアのポテンシャルが誰の目にも見えてくる。ヒルズを繋ぐ要素は無限にあり、部門や施設の枠を越えて取り組んでいるところだ。さらに、推進中の「六本木5丁目プロジェクト」や「虎ノ門3丁目プロジェクト」が立ち上がってくれば、我々の戦略エリアはますますパワーアップすることは間違いない。こうしたダイナミックな仕掛けは森ビルにしかできないし、森ビルの未来、東京の未来を拓くことに繋がっていく。
現在のような不安定な時代においては、企業は成長するか衰退するかであり、現状維持が最も難しい。未来を拓くためには成長が最大のテーマだ。そして、その根幹にあるものが、私が経営の軸として最も大切にしている「森ビルらしさ」だ。社員ひとりひとりに「森ビルらしさ」が浸透し、組織の暗黙知として継承・発展できていることは、森ビルの大きな強みだ。
学生として外から観たヒルズと、森ビルに入社して、つくる側、運営する側になって観るヒルズとでは全く違う。どこが違うのか、どう違うのか、なぜ違うのか、何度も足を運び、自分の頭でとことん考え抜いて欲しい。そういう体験を積み重ねていくことで、物事を様々な角度から観たり、全体を俯瞰して観る力がついてくる。何よりも「森ビルらしさ」がどんなところから生まれているのかがわかってくるはずだ。共に挑戦し、共に成長しながら、東京を元気にし、人々をワクワクさせるような都市をつくり、育んでいこう。