学校法人慶應義塾(所在地:東京都港区、塾長:伊藤公平)が運営する「慶應義塾大学予防医療センター」(以下、予防医療センター)が、森ビル株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)が開発を推進する「麻布台ヒルズ」で、2023年11月6日(月)に開業します。慶應義塾と森ビルは"Green & Wellness"をコンセプトに掲げる麻布台ヒルズの街を舞台に、未来の予防医療を追求してまいります。

慶應義塾は、医学部・大学病院開設当初より、慶應医学の原点として予防医療の意義を唱えており、2012年に慶應義塾大学病院内に予防医療センターを開設して以来、ひとりひとりの人生と共に歩むことを大切にしながら、全ての人がいつまでも健康で充実した豊かな毎日を過ごせる社会の実現を目指しています。

森ビルは、都市に生きるうえで心身の健康や豊かさ、ウェルネスという価値が人々にとってますます重要になるという考えのもと、麻布台ヒルズのコンセプトに"Green & Wellness"を掲げ、東京の真ん中にいながら圧倒的な緑に囲まれ、人や自然とつながりながら心身ともに健康で暮らすことができる新たなライフスタイルを提案しています。

予防医療とウェルネスの未来について想いを共有する両者は、2021年3月に、予防医療センターの麻布台ヒルズへの拡張移転および「ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座」の開講に関する基本協定を締結。以来、様々な都市機能が徒歩圏内で高度に複合し、多様な人々が暮らし、働き、訪れる麻布台ヒルズの街の特性を活かして未来型の予防医療を実現すべく、臨床と研究の両面において協業してまいりました。

そしてこの度、予防医療センターが麻布台ヒルズ森JPタワー5階・6階の2フロア(施設面積:約3,900m²)に拡張移転し、2023年11月6日(月)に開業する運びとなりました。

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麻布台ヒルズ(中央広場)

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10月4日(水)の開所式の様子

慶應義塾と森ビルは、麻布台ヒルズに新たに誕生する予防医療センターを拠点とし、共同開設したヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座とも連携しながら、人生100年時代において人々がいつまでも健康的な生活を送ることができる豊かな社会の実現を目指し、病院の枠を超えた社会全体での取り組みに挑戦してまいります。

学校法人慶應義塾長 伊藤公平コメント
長寿社会が到来した現在、慶應義塾は麻布台ヒルズを拠点に「健康寿命の延伸」に向けて、個々の価値観を尊重し寄り添う、パーソナライズドされた未来型予防医療を実践します。この一環となる森ビルと医学部との共同研究講座では、ウェルネス・ウェルビーイングに関する研究に産学で取り組み、成果を街に還元することで、未来に向けた予防医療のイノベーションを進めてまいります。

森ビル株式会社代表取締役社長 辻慎吾コメント
多彩な施設や機能が集積する麻布台ヒルズには、様々な特性を持った住民やワーカー、来街者が集まり、まさに「社会全体で健康をつくる」という挑戦を可能にするポテンシャルがあります。この挑戦が成功すれば、社会に広がり、世界にも広がっていくでしょう。「大学」と「街」の本気のコラボレーションを通じて、慶應義塾、森ビルという枠を超えて人類の未来に貢献してまいります。

慶應義塾大学予防医療センター概要

  • 住所:東京都港区麻布台一丁目3番1号
  • 電話:03-5843-6085(代表)
  • 受付時間:月~金 第2・4・5土曜日 8:30~17:00
  • 面積:約3,900m²(約1,180坪)
  • URL:https://cpm.hosp.keio.ac.jp/

パーソナライズド・ドックフロア(5階)
「一人ひとりの人生と共に歩む医療を」という基本コンセプトのもと、受診者がご自身の希望に合わせて検査メニューをオーダーメイドできるパーソナライズド・ドックを提供。生活習慣病の早期発見を目的に健康状態を総合的にチェックする基本コースのほか、8個の専門セット(心臓・血管セット、脳画像セット、レディースセットなど)や、19個の個別オプション検査(PET-CT、ホルター心電図、睡眠時無呼吸検査など)を自由に組み合わせることでオリジナルの検査メニューを作ることができます。また、「看護師による事前問診」、「医師による検査結果説明」、「予防医療コーディネーターによる検査後のフォローアップ」など、対話を軸としたアプローチも大切にしています。麻布台ヒルズへの移転に際して、こうした予防医療センターの特徴を継続しつつ、先進的な医療機器を揃え、より高精度な検査が可能な環境を整えました。

メンバーシップフロア(6階)
予防医療の未来を見据え、麻布台ヒルズへの移転を機にメンバーシップ制の医療サービス「予防医療メンバーシップ」を新たに開設。プライマリードクターを中心としたメンバー専属のパーソナルサポートチームがメンバーと一緒になり、何年か先に起こりうる健康・疾病のリスクを予想しながら、日常生活からメンバー一人ひとりの健康をデザインしていくことを目指しています。

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