森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻 慎吾)が参加組合員として参画し、虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合(東京都港区、理事長:早津 功)が推進する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業A-1街区)が、7月14日に竣工を迎え、本日(7月20日)竣工式を執り行いました。なお、開業は10月6日を予定しております。

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駅と街の一体的な開発によって「交通結節機能」をさらに強化
「ステーションタワー」は、地上49階、地下4階、高さ約266m、多用途複合の超高層タワーです。独立行政法人都市再生機構と東京地下鉄株式会社が整備を進める東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と街の一体的な開発によって、賑わいあふれる開放的な地下鉄駅前広場を創出。さらに、桜田通り上には「森タワー」のオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキを整備します。地上・地下・デッキレベルの重層的な交通ネットワークを強化・拡充することによって、「虎ノ門ヒルズ」の交通結節機能を大幅に強化すると共に、エリア全体の回遊性の向上と賑わいの創出に貢献します。

東京から世界に向けて新たなビジネスやイノベーションを「発信する都市」に
「ステーションタワー」では、国際水準のオフィス、グローバルプレーヤーの生活をサポートする商業施設、東京初進出のホテル等に加えて、建物最上部には、ホール、ギャラリー、プール、レストラン等を有する情報発信拠点「TOKYO NODE」を開設。「TOKYO NODE」の誕生によって、「虎ノ門ヒルズ」は世界中からアイデアが集まり、新たなビジネスやイノベーションを広く世界に「発信する都市」へと進化します。
「TOKYO NODE」では、2023年10月6日(金)~29日(日)まで、アーティスト真鍋大度・石橋素や演出振付家MIKIKOによる「TOKYO NODE 開館記念企画 "Syn:身体感覚の新たな地平" by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」を開催します。
商業施設は、地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」と直結したマーケット「T-マーケット」のほか、エリア初となる大型セレクトショップ、都心最大級の総合ウェルビーイング施設、ライフスタイルやビューティーのニーズに対応する個性豊かな約70店舗がオープンします。なお、商業施設は、10月6日以降、順次オープンする予定です。

当社は、引き続き、虎ノ門ヒルズにおける「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の形成を通じて、国際都市・東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。

駅と街の一体的な開発によって誕生する地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」

「ステーションタワー」の象徴とも言えるのが、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と街の一体的な開発によって誕生する駅前広場「ステーションアトリウム」(約2,000m²)です。7月15日には、虎ノ門ヒルズ駅拡張工事が完了し、駅出入口がステーションアトリウムとつながりました。都市機能と交通機能が連携・補完しあうことで生まれる3層吹き抜けの「ステーションアトリウム」は、全天候型でありながら自然光が注ぎ込み、地下にいることを忘れさせるほど明るく開放的。これまでの日本の地下鉄駅にはなかったような豊かな空間を実現しました。
また、「ステーションアトリウム」にはイベントスペースや商業ゾーンが直結・連続しており、朝から夜まで人の流れが絶えない、賑わいあふれる空間となります。さらに、象徴的な大型デジタルメディアからはダイナミックな映像演出が展開され、日々さまざまな新しい情報に触れられる、刺激的な場所になります。
「虎ノ門ヒルズ」という街の中心に位置し、交通結節点としての機能を果たしながら、賑わいあふれる開放的かつ刺激的な空間となる「ステーションアトリウム」は、世界から人々を迎える街の「顔」ともいえる場所です。

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幹線道路上に誕生した、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ」

幹線道路である桜田通り(国道1号線)上には、「森タワー」のオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ(愛称)」を整備しました。「ステーションタワー」を貫通するように通る「T-デッキ」は、歩車分離を通じて安全・安心な街づくりを実現するだけでなく、街区や幹線道路を跨いだ東西のメインストリートとしての役割も果たします。
「T-デッキ」の完成によって、「虎ノ門ヒルズ」の各施設はバリアフリーで接続。銀座線「虎ノ門」駅や日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅、空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶ東京BRT(高速バス輸送システム)が発着するバスターミナルともバリアフリーで繋がります。

さらに、「T-デッキ」は「森タワー」のオーバル広場と連携することで、人々をつなぐ「もうひとつの広場」として、街の賑わい創出にも貢献します。

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T-デッキ

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街区を超えてつながるヒルズ

プロジェクト概要

  • 計画名称:虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業
  • 施行者:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合
  • 所在地:東京都港区虎ノ門一丁目、二丁目の一部
  • 施行地区面積:約2.2ha
  • 階数/建物高さ:
    虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区):地上49階地下4階/約266m
    グラスロック(A-2街区):地上4階地下3階/約30m
    虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区):地上12階地下1階/約59m
  • 延床面積/用途:
    虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区):約236,640m²/事務所、店舗、ホテル、情報発信拠点、駐車場 等
    グラスロック(A-2街区):約8,800m²/店舗、駐車場 等
    虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区):約8,100m²/事務所、住宅、店舗、駐車場 等
  • 構造:S造(一部SRC造及びRC造)
  • 基本設計:森ビル株式会社一級建築士事務所
  • 実施設計:森ビル株式会社一級建築士事務所
  • デザイナー:OMAほか
  • 施工者:鹿島建設株式会社、株式会社きんでん、三建設備工業株式会社、株式会社日立ビルシステム
  • 着工:2019年11月
  • 竣工:2023年7月
  • 開業:2023年10月

開発の経緯

  • 2016年2月:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発準備組合設立
  • 2018年3月:虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画決定告示
  • 2018年11月:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合設立
  • 2019年3月:権利変換計画認可
  • 2019年11月:着工
  • 2022年7月:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)上棟
  • 2022年8月:グラスロック(A-2街区)、虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス(A-3街区)上棟
  • 2023年7月:竣工
  • 2023年10月:開業

配置図

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断面図

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※虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの施設や店舗などの詳細は、こちらをご覧ください。
※虎ノ門ヒルズの開発概要は、こちらをご覧ください。