森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)とイーヒルズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:森浩生)は、パナソニック株式会社(大阪府門真市、代表取締役社長:津賀 一宏)と共同で、免許不要周波数帯を利用する「プライベートLTE/ローカル5G」を活用した、高セキュリティかつ高速・大容量通信の実証実験を開始いたします。この仕組みを利用する事で、オフィス以外の自宅やサテライトオフィスなどからでも、オフィス同等の高セキュリティかつ高速・大容量の通信を実現します。

新たなテナントサービスとしての展開も期待

コロナ禍によって働き方の多様化が進み、オフィスへの通勤だけでなく、サテライトオフィスや自宅、さらには地方都市での就労やワーケーション等、様々な勤務形態が広く認知されるようになりました。一方、通信環境の整備については個々の社員に委ねられており、家庭用Wi-Fiや公共Wi-Fiなどを使用するケースも多く、社内イントラネットと同等のセキュリティ環境を担保することが困難となっています。また、脆弱なセキュリティ環境を狙ったサイバーテロも社会問題化しています。
今回の実証実験では、高セキュリティかつ高速・大容量通信が可能な「プライベートLTE/ローカル5G」をオフィスビルやワークスペースのインフラとして整備・提供することで、自宅やサテライトオフィスなどからでも、VPN接続設定など特別な操作をすることなく、安心・安全な通信が可能となります。また、テナントごとに独立した企業内通信環境の提供が可能であることから、コロナ時代の新たなテナントサービスとしての展開も期待されています。

ビル運営・管理業務のDX推進に貢献

本サービスは公衆通信網から独立した自律通信も可能なため、災害時におけるビル内通信網の確立や、ビル運営システムおよび防犯カメラやセキュリティドアなど各種IoT機器と接続することで、ビル運営・管理業務のDX推進にも貢献します。将来的には、ネットワークを地域全体に広めることで、より便利で安心な都市空間への貢献も期待されています。

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森ビルとイーヒルズは、これまでに培ってきた都市開発・都市運営のノウハウを活かしながら、最先端技術の活用による都市のDX推進を通じて、国際都市・東京の磁力向上に貢献してまいります。