森ビル株式会社が参加組合員として参画する虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合が推進する「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業)が、1月15日に竣工を迎えました。グローバルプレーヤーが住み、働き、集う「国際新都心・グローバルビジネスセンター」形成に向けた「虎ノ門ヒルズ」の拡大・進化は、いよいよ新たなステージに突入します。なお、開業は4月を予定しております。

世界と都心部をつなぐ新たな「東京の玄関口」
「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」は、総貸室面積約96,000m²の大規模オフィスと、約7,600m²の商業施設を有する、地上36階建ての複合タワーです。日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ駅」(2020年6月6日開業予定)や、銀座線「虎ノ門駅」とも地下通路で連結し、1階には空港リムジンバスや都心部と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)も発着可能なバスターミナルも設置。環状二号線が全面開通すれば羽田空港へのアクセスも大幅に向上することから、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」は世界と都心部を繋ぐ新たな「東京の玄関口」として機能します。

日本独自のイノベーションエコシステムの拠点が誕生
また、4階には大企業の新規事業創発に特化し、様々な分野のイノベーターが集う、約3,800m²の大規模インキュベーションセンター「ARCH(アーチ)」を開設。日本独自のイノベーションエコシステムの拠点を目指します。

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虎ノ門ヒルズエリアでは、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」に続いて、「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」(2021年1月竣工予定)、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」(2020年6月6日開業予定)と一体開発する「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(2023年7月竣工予定)の建設が進み、交通インフラを含む一体的な都市づくりが加速しています。当社は引き続き、虎ノ門ヒルズエリアにおける「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の形成を通じて、国際都市・東京のさらなる磁力向上を牽引してまいります。

羽田空港への好アクセスを誇る、総貸室面積約96,000m²の大規模オフィス

オフィスフロアは5階~36階を占め、総貸室面積は約96,000m²、基準階貸室面積は約3,000m²です。全方位に約20mの奥行きを有する整形な無柱空間と、床から天井までのフルハイトサッシが、明るく開放的な執務スペースと、ワークスタイルに合わせた自由なオフィスレイアウトを可能にしています。また、各階の共用部には、社員同士のコミュニケーションの場となる大きなリフレッシュコーナーを設置。また、各階に防災備蓄倉庫を備えており、万が一の有事への備えにも配慮しています。
「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」は、日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ駅」(2020年6月6日開業予定)や、銀座線「虎ノ門駅」とも地下通路で連結し、1階部分には空港リムジンバスや都心部と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)も発着可能なバスターミナルも設置。さらに虎ノ門ヒルズ森タワーの地下を走る環状二号線が全面開通すれば、羽田空港へはわずか25分でアクセス可能になり、グローバルに事業展開する企業に欠かせない利便性と交通アクセスを実現します。
なお、テナント契約は既に満室となっており、日系・外資系問わず、様々な業種の企業が入居を予定しています。「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」の誕生によって、「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を含む「虎ノ門ヒルズエリア」のオフィス総面積は約195,000m²へと拡大します。

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基準階平面図

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オフィスロビー

日本独自のイノベーションエコシステムの拠点となるインキュベーションセンター「ARCH」

4階には、「グローバルビジネスセンター」の重要な構成要素のひとつとなる、約3,800m²の大規模会員制インキュベーションセンター「ARCH」を開設します。施設内には、ミーティングルーム、コワークスペース、スクールルームなどを設置し、施設の企画運営には、米国シリコンバレーを本拠地として、ベンチャー投資・育成事業のほか、大企業の事業創出支援などを手掛ける「WiL」が参画。大企業の新規事業創出実績のあるエキスパートが施設内に常駐し、会員同士のコミュニケーションを促進しながら、新規事業創出に必要となる様々なノウハウ、サービス、教育プログラム、啓発イベントなどを提供し、強力にバックアップしていきます。
この施設は、大企業が持つ人・モノ・金・情報などの豊富なリソースを活用し、大企業内部における事業改革や新規事業創出を支援することで、日本独自のイノベーションエコシステムの拠点となることを目指します。
「ARCH」は、国内外の様々な産業分野の多様なプレーヤーをつなぎ、創発し、東京発のイノベーションを広く世界に発信していきます。

「ARCH」ウェブサイトURL:https://arch-incubationcenter.com/

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グローバルプレーヤーの衣食住をサポートする商業施設

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商業施設共用部

地下1階~地上3階には、飲食から物販・サービスまで、グローバルプレーヤーの衣食住をサポートする、計58店舗(約7,600m²)の商業空間が誕生します。
地下1階には、毎日の「健康」と「美味しさ」を提供する高品質なスーパーマーケットやカジュアルな飲食店、1階には、ビジネスシーンに不可欠な"おもたせ"を虎ノ門ヒルズらしく編集した和菓子、スイーツ、ワインなどの店舗を集めました。また、2階には、これまでの虎ノ門エリアにはなかった、エリア初の物販フロアが登場。
さらに3階には、ランチから会食まで幅広い利用が可能なレストランに加えて、東京中の名店が一堂に集まる食のランドマーク「虎ノ門横丁」を開設します。

「東京の玄関口」となる新たな交通結節点

1階には、日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ駅」や銀座線「虎ノ門駅」に直結する、約1,000m²のバスターミナルを開設。空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶBRT(高速バス輸送システムBRT)が発着可能となります。
加えて、2階には「虎ノ門ヒルズ 森タワー」と連結する歩行者デッキを設置。環状二号線の開通とともに誕生した「新虎通り」を含め、エリア全体をつなぐ歩行者ネットワークと、新たな人の流れを創出します。
さらに、環状二号線が全面開通すれば、羽田空港へのアクセスも大幅に向上します。「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」は、世界と都心部を繋ぐ新たな「東京の玄関口」として機能します。

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バスターミナル

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独自のエネルギーネットワークを構築

地下3階には、虎ノ門ヒルズエリア内に、電気と熱を供給する独自のエネルギープラントを設置。エネルギー利用の効率化と防災機能を強化するために、ガスコージェネレーションシステム(CGS)などの自家発電システムや、大規模水蓄熱槽・廃熱利用設備を活用した高効率熱製造システムを導入し、環境に配慮したエネルギーネットワークを構築します。
また、災害時においても都市機能の継続に必要な電気・熱の供給を実現しており、グローバルビジネスセンターの安心・安全面にも貢献します。

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電気・熱の供給エリア

世界を代表する建築家・デザイナーとの協働

建築デザインは、クリストフ・インゲンホーフェン氏(インゲンホーフェン・アーキテクツ)が担当。既存の虎ノ門ヒルズ森タワーとの調和を考え、国際的なビジネス拠点にふさわしいデザインになっています。商業施設やARCHのインテリアデザインは片山正通氏(ワンダーウォール代表)が手掛け、虎ノ門の歴史や伝統を受け継ぎながらも、現代的な要素を取り込んだ空間を実現しています。

街を彩るパブリックアート

オフィスロビーや商業エントランスなどには、世界で活躍するアジアの現代美術作家3名によるパブリックアート作品を設置しました。

  • オフィスロビー:森万里子
    《Cycloid Ⅴ》2018年(立体作品)
    誕生と再生を繰り返す宇宙の永遠のサイクル、仏教の死生観でもある輪廻転生など、本作には科学、自然、宇宙に関する多様な考え方が参照されている。サイクロイドは、円周上の一点が回転しながら描く軌跡の総称。複雑なメビウスの輪のように回転しつつ上昇するかたちは、オフィスエントランスのエネルギーが虎ノ門の磁力を巻き込んで増幅していくようにも見える。パールのように輝く仕上げもまた、永遠の回転を感じさせる躍動感を生み出している。
  • オフィスエレベーターホール:秋吉風人
    《Naked Relations》2013年、2014年、2016年(絵画22点)
    真っ白なエレベーターホール三か所に展示される本作シリーズは、透明アクリル板に油絵具を薄く塗り重ねた作品。色の重なりや筆の動きが透けてみえるこの絵画では、鮮やかな色彩だけが空間に浮かんでいるようにも見える。描かれた色たちは、周囲の空気や見えないエネルギーも巻き込みながら、あらゆるものの関係性を描き出している。
  • 商業エントランス:ツァン・キンワー
    《Blow If you Will Float In the Wind》2020年(インスタレーション)
    虎ノ門は江戸城の外堀で、方位を司る四獣のうち白虎の門だった。本作はビジネスタワーのエントランス、新しい門のためのアートワークである。空間中央の柱を樹木の幹に、ガラス面を流れるテキストを、風に舞い、地面に落ちる枝葉や花弁に見立てている。鏡の天井によってその樹木は天上世界へ続くようにも見える。松尾芭蕉、荘子、無文元選といった僧侶や思想家の言葉が解体され、その断片をちりばめたテキストは、四季の美しい変化、出会いと別れなど、諸行無常の美学を伝えている。

「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」概要

  • 所在地:港区虎ノ門一丁目17番1号 他
  • 敷地面積:約10,065m²
  • 延床面積:約172,925m²
  • 建物高さ:約185m
  • 階数:地上36階、地下3階
  • 構造:S造、RC造、SRC造
  • 用途:事務所、店舗、ビジネス支援施設 他
  • 施行者:虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合
  • 設計:森ビル株式会社一級建築士事務所
  • 建築デザイン:(外装)インゲンホーフェン・アーキテクツ、(内装)ワンダーウォールほか
  • 施工者:株式会社大林組、株式会社きんでん、三機工業株式会社、斎久工業株式会社

経緯および今後のスケジュール

  • 2015年6月:国家戦略特別区域特定事業認定
  • 2015年7月:都市計画決定
  • 2016年1月:組合設立認可
  • 2017年2月:着工
  • 2020年1月:竣工
  • 2020年4月:開業(予定)
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