森ビル株式会社は、森磯株式会社と共同で、2019年9月10日(火)~16日(月・祝)の7日間、六本木ヒルズのヒルズカフェ/スペースにて、ブリューゲル没後450周年記念イベント「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」を開催。ブリューゲルの名高い3作品のモティーフに秘められたドラマを3画面で紹介する映像空間を日本で初めて公開します。

2019年は、「ブリューゲル―画家の手」展(美術史美術館・ウィーン)を皮切りに、「ブリューゲルの時代の版画」展(パレ・デ・ボザール館・ブリュッセル)や「ブリューゲルの世界」展(ボクレイク野外博物館・ボクレイク)が開かれ、また、これからも多くのイベントが開催されるなど、まさに今年は「ブリューゲルイヤー」となります。

ブリューゲルが好んだ群衆構図は、肉眼で詳細に観察することが困難です。それは、画面のいたるところに民家、農家、作業小屋があり、様々な人々が仕事をし、かなりの数の家畜や動物が人間と共存しているからです。また、悪魔や怪物の絵でも鳥類、爬虫類、楽器と人間を組み合わせた「奇怪な合成物」も、ぜん動しています。今回の巨大スクリーンによるスーパー解像度(Gigapixel)の映像空間は、これらの丁寧に描かれた群衆1人1人の性格や感情、彼らの持ち物や道具の深い意味、怪物尽くしの着想源などを紹介。鑑賞者にとって、"見たことがない"新次元のブリューゲルを発見するチャンスとなるでしょう。この映像は2016年3月からベルギー王立美術館「ブリューゲル・ボックスの間」で公開され、大変な評判となっています。同美術館長ミシェル・ドラゲ博士は当時、「テクノロジーのお蔭で、来館者と絵画の間に新しい対話が築かれ、多くの人々の目にこれまで隠されていた秘密が発見されるかもしれません」と述べました。

併せて、アカデミーヒルズでは本展を監修・企画した森洋子氏によるセミナー「デジタル技術が寄与した新次元のブリューゲルの魅力」と、展示「書籍で知るブリューゲルの世界」を開催するほか、六本木ヒルズアリーナでは連携イベント「ベルギービールウィークエンド」を開催。ブリューゲルの作品《農民の婚宴》に登場すると言われる「ランビックビール」を販売します。

日常生活の中で気軽にアートや文化に触れることのできる機会を提供してきた「文化都心」六本木ヒルズは、今後も、アートや文化の新しい楽しみ方を、世界に向けて発信して参ります。

開催概要
■開催期間:2019年9月10日(火)~16日(月・祝)
■上映時間:11:00~23:00(最終入場22:30、初日は~15:00)12分の映像を繰り返し上映
■場所:六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
■料金:入場無料
■監修・企画:森 洋子(明治大学名誉教授、ベルギー王立考古学アカデミー外国人会員)
■主催:森ビル株式会社、森磯株式会社
■企画協力:ベルギー王立美術館
■後援:ベルギー大使館、ベルギー・フランダース政府観光局、朝日新聞社
■協賛:ベルギー外務省
■技術協力:Google Arts & Culture
■詳細:六本木ヒルズ公式ウェブサイト ※7月中旬公開

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