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2019年06月19日

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2019年06月19日
森ビル株式会社

【森美術館】《開幕》「塩田千春展:魂がふるえる」同時開催プログラム

MAMコレクション010:フェイクニュース?

主催:森美術館
企画:近藤健一(森美術館キュレーター)
出展作家:会田 誠、ユェン・グァンミン(袁廣鳴)、ジョウ・ティエハイ(周鉄海)

米国大統領ドナルド・トランプの口癖にもなっている「フェイクニュース」。インターネット上に流れるデマをはじめ、今日、何が事実なのかますます見えにくくなっています。本展では、3人の作家の作品を通じて、マスメディアにおける情報生産の本質について考察します。
ジョウ・ティエハイ(周鉄海)の「フェイクカバー」シリーズ(1995-1997年)では、「ニューズウィーク」など国際的に影響力のある雑誌の表紙に自身の顔写真や作品を登場させ、マスメディアが有名人を作り上げる力に着目します。会田誠の映像作品《The video of a man calling himself Japan's Prime Minister making a speech at an international assembly》(2014年)では、作家本人が総理大臣に扮し、鎖国の重要さなど独自の外交論を日本語訛りの英語で演説します。この演説が「フェイク」であることは明白ですが、グローバル化が進む現代社会に対する風刺でもあります。ユェン・グァンミン(袁廣鳴)の《占領第561時間目》(2014年)は、台湾の学生や市民が立法院(国会)を占拠した2014年のひまわり学生運動の一場面を記録した映像作品です。貴重な記録という側面を持ちつつも、カメラワークによる迫力あるシーンは私たちを惹きつけ、スペクタクルとしての映像が作られる仕組みをも示唆します。

MAMスクリーン011:高田冬彦

主催:森美術館
企画:椿 玲子(森美術館キュレーター)

高田冬彦は、宗教、神話、おとぎ話、ジェンダー、トラウマ、性、BL(ボーイズ・ラブ)などさまざまなテーマを扱いながら、ポップでユーモアのある、時折エロティックな映像作品を発表してきました。人間社会の普遍的なテーマを独自に分析、批評し、誇張した高田の作品群は、荒唐無稽に見えながら、緻密に構成されています。それゆえ、ユーモラスでありながら、さまざまな問題提起をはらんだある種のカリカチュアとなっています。特に、現代社会において再考が求められている男らしさや女らしさの定義に対する批評性は顕著だといえるでしょう。
本プログラムでは、2007年から2019年までの11作品を一挙に紹介することで、高田の映像作品の多彩な魅力に迫ります。

MAMリサーチ007:走泥社―現代陶芸のはじまりに

主催:森美術館
企画:德山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)、中村裕太(アーティスト、京都精華大学芸術学部特任講師)
企画協力:諸山正則(前東京国立近代美術館主任研究員)、森野彰人(京都市立芸術大学教授)

走泥社は1948年に京都で結成された陶芸家のグループで、1998年に解散するまで50年の長きにわたり活動しました。その存続年数はもとより、戦後の陶芸界を代表する作家たちが多数所属していたことからも、日本の陶芸史において特別な存在であったといえます。
発足時のメンバーには、八木一夫を中心として、鈴木治、山田光、松井美介、叶哲夫がおり、全員が京焼の伝統的な窯業地である五条坂周辺で活動していた若手作家でした。走泥社の成り立ちの背景には京焼の歴史があり、さらには、具体美術協会やパンリアル美術協会、墨人会や池坊など、終戦直後に京阪神でみられた前衛的な表現活動との関係があったといえます。
本展では、走泥社の資料や作品写真を通して、結成当時の活動の背景と要因を検証します(※1)。さらに、実験的な試みとして、本展の共同企画者であるアーティストの中村裕太が、1950年代から1960年代までの現代陶芸に見られる「造形の変遷」を読み解き、新作のインスタレーション作品として発表します。それらを通じて、伝統と革新の狭間で新しい表現を追い求めた陶芸作家たちの活動を振り返り、現代陶芸としての意義を読み解きます。
(※1)走泥社の作品展示はありません。

詳細はPDFデータをご覧下さい(475KB)

本件に対するお問合せ先

森ビル株式会社 森美術館 広報

TEL 03-6406-6111
FAX  03-6406-9351
E-mail pr@mori.art.museum

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