「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」同時開催プログラムのご案内です。

MAMコレクション006:物質と境界―ハンディウィルマン・サプトラ+千葉正也

■企画:熊倉晴子(森美術館アシスタント・キュレーター)

ハンディウィルマン・サプトラ(1975年生まれ)と千葉正也(1980年生まれ)の作品を紹介します。ハンディウィルマンは「物質」に関心を抱き、彫刻を中心に様々な手法、素材を用いた作品を発表しています。千葉は自作の人形などを含めた不可思議な環境を実際に構築し、絵画のモチーフとする手法で知られています。
それぞれの持つ物質、素材、環境、境界に対する視線や態度の違いと共通点に着目します。

MAMスクリーン007:山本 篤

■企画:徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)

山本 篤(1980年生まれ)は、ドキュメンタリー作品からフィクションや実験的なコントのような作品まで、これまで174本にのぼる映像作品を制作してきました。本展では、初期の短編作品と近年の長編作品を合わせた上映プログラムを組みました。山本は作品制作を通じて目の前の現実に向き合おうとしているといえ、その実直な姿は多くの共感を促すでしょう。

MAMプロジェクト024:デイン・ミッチェル

■企画:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)、
 ザラ・スタンホープ(元オークランド・アート・ギャラリー主任キュレーター)
■共同コミッション:森美術館、オークランド・アート・ギャラリー(ニュージーランド)
■助成:クリエイティブ・ニュージーランド

デイン・ミッチェル(1976年生まれ)は、不可視の世界のエネルギーや力学について、芸術的、科学的、歴史的な観点からリサーチをするアーティストです。本展では、日本の伝統的な香の世界から香料の最新技術まで多角的なリサーチを経て、視覚的経験につながる目と不可視の領域へ導く鼻との関係を詩的に探ります。眼球の虹彩、アヤメ属の植物、ギリシャ神話では虹などを意味する「アイリス」という言葉がキーワードとなっています。