『建築は軽やかさと自然の光の芸術である』ノーマン・フォスター卿率いる
国際的建築設計組織「フォスター+パートナーズ」日本初の大規模展覧会

建築家ノーマン・フォスターによって1967年に設立されたフォスター+パートナーズは、世界45カ国で300のプロジェクトを遂行、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定等、輝かしい実績を誇る国際的な建築設計組織です。
ガーキン(※)の愛称でロンドン市民に親しまれている《スイス・リ本社ビル》、東西ドイツ統合の象徴としてベルリン観光のメッカとなった《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》など、それぞれの都市を訪れたことがある人なら誰もが一度は目にしたことがある現代建築史上の名作を生み出しています。さらに現在、アップル新社屋、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など建築のイノベーションともいえるプロジェクトに次々と取り組んでいます。彼らは一貫して、「伝統と未来」「人間と環境」といった普遍的なテーマを追求し、革新的なアイデアで建築や都市を創り続けています。本展は、フォスター+パートナーズを代表するおよそ50のプロジェクトを模型、映像、CG、家具、プロダクト、図面、スケッチなど膨大な資料を通して、その半世紀に及ぶ設計活動を総合的に紹介する日本で初めての展覧会です。
※ピクルスにするキュウリ

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《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》(ドーム内観)1992-1999年
ベルリン、ドイツ 撮影:Rudi Meisel

ノーマン・フォスター卿からのメッセージ
この度は、私たちのプロジェクトをご覧いただけることを大変うれしく思います。設立以来約50年決して変わることのない私たちの建築思想の一端を、ご紹介いたします。
・環境をデザインすることは、私たちの生活の未来を担う社会的貢献である。
・太陽光の活用等、最先端技術による自然との共生は、建築と都市の環境負荷を軽減し、
最小限のエネルギーで最大限の効果を生む。
・イノベーションを追求し、空港や高層ビル、オフィスなどの建築を再定義する。
・建築は軽やかさと自然の光の芸術である。
・歴史的建造物を現代建築の力で再生し、新たな価値を創る。
・人々に開かれた空間を創り出し、都市を活性化する。
これらサスティナブル・デザインは現在ますます重視されており、未来を切り拓く力があると考えています。