森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 辻慎吾)は、本日開催の取締役会において、第三種優先株式(以下、「新優先株式」という。)の発行による総額700億円の資金調達、第一種及び第二種優先株式(以下、「旧優先株式」という。)の取得・消却(以下、新優先株式の発行及び旧優先株式の取得・消却を併せて「本リファイナンス」という。)、並びに新優先株式の発行により増額する資本金と同額の資本金の減少を決議いたしました。
また、本日開催の定時株主総会において、資本準備金の減少を決議しましたので、以下のとおりお知らせいたします。

【本リファイナンスの目的】

当社は、2008年2月、自己資本の充実と財務体質の強化を目的に旧優先株式の発行を決議し、1,100億円の資金調達を行いました。2013年3月末の旧優先株式を除く自己資本は、旧優先株式の発行直前期末(2007年3月末)から404億円増加し、自己資本比率は15%から24%へ向上しました。
今般、旧優先株式1,100億円の取得を目的に新優先株式を700億円発行するため、本リファイナンスにより優先株式の残高が400億円減少しますが、前述した旧優先株式の発行直前期末からの自己資本増加額はこの減少額を上回る水準であります。
これに加えて、当社が出資する六本木ヒルズ・フィナンシャルコープ(株)を営業者とする匿名組合(以下、「本匿名組合」という。)が、2013年6月20日に連結子会社になったことから、2014年3月期に特別利益「負ののれん発生益」1,169億円が発生し、自己資本が同額増加する見込みです。これらを踏まえると、2007年3月末からの自己資本増加額は、旧優先株式の発行額を上回る1,573億円となります。
新優先株式は格付会社より旧優先株式と同等の50%の資本性が認められる見込みです。この場合、資本性認定額は本リファイナンスにより200億円減少しますが、旧優先株式の発行直前期末からの自己資本の増加額は、資本性認定額の減少額の約8倍に達することから、当社の財務安定性は本リファイナンス後も維持されるものと認識しております。

なお、新優先株式の発行により資本金及び資本準備金がそれぞれ350億円増加しますが、旧優先株式の取得原資の確保等のため、新優先株式の払込期日を効力発生日として、資本金を350億円、資本準備金を750億円それぞれ減少いたします。この結果、払込完了後の資本金は前期末と同額の670億円となり、資本準備金は前期末比400億円減少の168億円となる見込みです。利益剰余金は、本匿名組合の連結等により同1,038億円増加の2,846億円となる見込みです。

【取得・消却スケジュール】
旧優先株式は、以下のスケジュールにより取得・消却する予定です。
 取得・消却の決議日:2013年6月25日(火)
 取得日:2013年7月29日(月)
 消却日:2013年7月29日(月)

【発行スケジュール】
新優先株式は、以下の発行スケジュールにより、主要機関投資家へ販売される予定です。
 発行決議日:2013年6月25日(火)
 申込期間:2013年7月25日(木)~2013年7月26日(金)
 払込期日:2013年7月29日(月)

<取得について>
当社は、原則として、新優先株式の取得(以下、「本取得」という。)の日以前1年間に実施された、新優先株式と同等以上の資本性を有すると格付会社が認める資金調達等により本取得を行う方針です。
なお、当該資金調達を実施する際には、その目的が本取得のためであり、調達資金が本取得に充当される旨を対外公表する方針です。

【第三種優先株式の概要】

130625_1.jpg