森ビル株式会社は、8月7日(火)に竣工したアークヒルズ 仙石山森タワーに、近隣企業の協賛を得て、森美術館の監修により、パブリックアートを設置しました。
エリアのポテンシャルを無限遠に託した作品
《無限》と名付けられたこのパブリックアートは、ブラジルを代表するアーティスト、トミエ・オオタケによる新作で、このエリアの絶えることない発展や成長の願いを無限遠の記号に込めたものです。アークヒルズ 仙石山森タワーでは、この作品を含め3名の作家による作品10点を、レジデンス部分のエントランスやビューラウンジなど7箇所に設置する他、MAM POP-UPプロジェクト(※1)の一環として、工事中の店舗1区画でも期間限定で作品を紹介しています。
地域の企業と連携したアートによるブランディング
《無限》は、全国でも珍しい、企業とのコラボレーションによって、エリアのブランディングのために制作したパブリックアートです。協賛社であるブラジル資源大手、ヴァーレ(※2)は、近隣の愛宕グリーンヒルズに日本支社を構え、今回は自国を代表するアーティストの作品が、自社と同じエリアのシンボルとして設置されることに賛同し、協賛に至りました。
※1 MAM POP-UPプロジェクト
現代アートの理解、普及を目指し、森美術館の企画、監修により、街の空きスペースなどに、森美術館が所蔵する「森アートコレクション」や若手アーティストの作品を不定期に展示するアートプロジェクト。
※2 ヴァーレ
ブラジルに本社を置き、六大陸、37カ国に拠点を構える総合資源開発企業。鉄鉱石のリーディングサプライヤーであり、ニッケル、石炭、マンガン、肥料、銅においても重要なポジションを担っている他、ロジスティクス、エネルギー、製鉄の分野でもビジネスを展開している。
街づくりとアートの存在(監修者コメント:森美術館館長 南條史生)
国際的な都市間競争が激化する中で、街のアイデンティティを明確に伝え、都市にヒトやモノ、情報などを引き付ける磁力としても機能するアートの存在は一層欠かせないものになっている。森美術館が培ってきたアートプロジェクトの経験を活かし、街づくりとアートを結び付けていくことは、森ビルと森美術館の特色であり、使命でもある。今後も、アートで東京を変えて行きたい。
日本とブラジルの無限の可能性
(協賛社コメント:ヴァーレ・アジア株式会社代表取締役社長 マルコス・トゥリーニ)
ヴァーレにとって、長年に渡りパートナーシップを培ってきた日本でのプロジェクトに協賛することは、日本への感謝の気持ち、そして日本とブラジルの無限の可能性を象徴する大変意義のあることであると感じています。
街づくりのテーマのひとつに「文化・芸術」を掲げる森ビルは、今後も積極的に文化や芸術も活用し、アジアのヘッドクォーターを目指す東京の、真の国際都心形成に寄与すべく、アークヒルズエリアのデベロップメントとエリアマネジメントを推進して参ります。

MAM POP-UPプロジェクト
1F 101区画(エントランス側) 立石大河亞《FUJI HI-WAY》1992年
1F 101区画(コリドール側) 立石大河亞《ミクロ富士》1984年
アークヒルズ 仙石山森タワー
「アークヒルズ 仙石山森タワー」は、約2.0haの施工区域に、地上47階の高層棟(3~24階:住宅、25~47階:事務所)を中心に、敷地南側に
地上8階の住宅棟を配置。生物多様性に配慮した緑あふれる空間が広がり、働く人、住む人、訪れる人にとって潤いある都市空間を実現しています。周辺には、緑が溢れ、大使館やホテル、コンサートホール、美術館などの文化施設も集積し、国際的な人や文化が交流するエリアです。「アークヒルズ 仙石山森タワー」はアークヒルズエリアが、アジアのヘッドクォーターとして発展していくためにも重要なプロジェクトです。