森ビル株式会社は、「安全・安心」を都市づくりにおけるミッションの1つに掲げ、ハード、ソフトの両面にわたる様々な対策を講じています。
森ビルの安全の取組み

当社では、施設の安全性向上に向けて、社員による継続的な安全点検・改善活動に加え、2008年11月には多様な業種・業界の社外専門家43名(14企業4団体)を招いた外部視点による安全点検活動「六本木ヒルズ探偵団(※1)」の受入れを実施。また、経済産業省が提唱する「安全知識循環型社会構築事業(※2)」の考えに基づき、(1)水平展開、(2)想像力、(3)継続 を安全活動のキーワード に、指摘事項を当社の他施設にも水平展開するとともに、未発生の事象についても想像力を駆使して起り得る事故を想定、未然防止するべく継続的に取組んでいます。
この度、これら一連の取組みが評価され、「第6回キッズデザイン賞(※3)(主催:特定非営利法人キッズデザイン協議会、後援:経済産業省)」において、「子ども視点の安全・安心に貢献するデザイン 一般部門 優秀賞」を受賞いたしました。

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当社は、多くのお客様をお迎えする施設の運営・管理者として、関係各社とのさらなる情報共有を進めるとともに、当社で得た知見を社会に還元するべく、今後、様々な啓発活動や自社ホームページを中心とした事例紹介(情報開示)などの取組みを進め、お子様をはじめ、多くの方にとってより一層安全・安心な都市づくりを推進してまいります。

※1 六本木ヒルズ探偵団
「子どもの視点で隠れた危険を発掘し、その潜在的な危険への対策を収集・分析して社会に還元する」という主旨に基づき、多様な視点で施設を見直すことで、さらなる安全性の向上につなげることを目的に六本木ヒルズで実施。当日は、様々な専門性を持つ14企業4団体 計43名が調査員となり、建築、子どもの視点、防犯など様々な視点で六本木ヒルズ内を調査し、安全性の検証が行われました。

※2 安全知識循環型社会構築事業
経済産業省で、2007年度から2009年度まで3年間にわたって実施してきた事業。事故の情報収集を行うとともに、その情報を研究者が分析し、結果を製品開発者や保護者と共有することで、次の事故の予防に役立てようとする活動。

※3 キッズデザイン賞
2007年に発足した『キッズデザイン協議会(特定非営利活動法人:内閣府認証NPO)』が主催する、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」というキッズデザインの理念を実現し、普及するための顕彰制度。子ども向けの製品・サービスに限らず、大人向けのものでも、子どもに対する配慮がなされた良質な商品や施設、プログラム、調査研究活動などを対象としており、受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められます。

【安全啓発活動】エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーン実施

安全の取組みの一環として、施設を利用される多くの皆さまに安全にエスカレーターをご利用いただけるよう、六本木ヒルズにおいてエスカレーターの安全利用を呼びかけるキャンペーンを実施いたします。
昨今エスカレーターの事故が多く報告されており、JRほか鉄道会社各社でも夏休み期間中に当該キャンペーンを実施しています。これらと同じタイミングで実施することで、より多くの皆様への訴求および啓発活動に貢献していければと考えています。

期間:2012年8月20日(月)~8月31日(金)
内容:(1)当社社員による安全呼びかけ活動(エスカレーター乗降口 AM8:45~9:15)
(2)ポスター掲出
(3)ヒルズビジョン(館内映像装置)による映像放映

さらに、8月31日(金)以降、まず当社社員を対象に、エスカレーターが緊急停止した場合の機械動作、手すりにつかまっている場合とつかまっていない場合で、自身の体がどのように動くかを確認する体感訓練、エスカレーターを緊急停止させる方法などの訓練を実施します。今回の一連の活動を通して課題点等を検証したうえで、将来的には、当社商業施設の従業員をはじめ、オフィスワーカー、居住者等にも幅広く体験訓練を受けていただき、エスカレーターの安全な乗り方について、継続して啓発活動を行っていく次第です。

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