森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 辻慎吾)では、本日(1月4日)午前9時30分より、2012年仕事始めの行事を執り行いました。ここに、弊社社長 辻慎吾の年頭所感(要約)をご紹介いたします。
■2012年1月4日 弊社社長所感(要約)
昨年の東日本大震災、さらに欧州の金融危機など、世界経済の行方も未だ予断を許さない状況にある。厳しい状況が続くなか、まさに企画力、開発力、運営力のある会社だけが淘汰を生き抜いて成長していく年になるだろう。
昨年、「総合特区法」と「都市再生特別措置法の延長・改正」が通り、さらに東京都が「国際戦略総合特区」の地域指定を受け、東京がアジアのヘッドクォーターへ発展していく扉が開かれた。また、震災以降、森ビルの震災対策やこれまで地道に推進してきた安全・安心への取り組みが注目を集め、各方面から高い評価を受けている。こうした「法制度の整備」と「森ビルブランドへの信頼」は、我々の今後の展開に大きなプラス要因となる。
次なる飛躍のために、我々が取り組むべき今年のテーマは3つある。まず、足元の資産を有効活用し、収益を向上させること。そして、現在仕掛かり中の「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」「(仮称)21・25森ビル建替計画」「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業Ⅲ街区」が、2012年以降続々と完成するなか、森ビルのノウハウのすべてを注ぎ込んでプロジェクトを成功させること。さらに、その先、我々が街づくりをしてきた新橋、虎ノ門、神谷町、六本木一帯を含む大規模エリアを国際新都心に再生し、東京が世界の都市間競争に勝ちアジアのトップに立つための構想を仕掛け、仕込むことだ。
我々が目指すのは、森ビルが半世紀の試行錯誤を経て辿り着いた都市モデル「ヴァーティカル・ガーデンシティ(立体緑園都市)」をつくり、育てることに集約される。森ビルのつくる街は、非常に様々な要素を複雑に組み込んでできあがっている。その一つ一つがうまくかみ合ってはじめて、いい街、面白い街ができる。だからこそ、各セクションが連携し全社一丸となって取り組む意識や発想が不可欠だ。
森ビルの未来は大きな可能性に満ちている。森ビルらしい、森ビルにしかできない開発をやり続けることで未来は拓かれる。やるべきことははっきりと見えており、後はやるだけだ。人は不可能と思えることに挑戦したときに成長する。そして、一人ひとりの成長こそ、会社が成長していくエンジンとなる。2012年が森ビルの歴史に残る素晴らしい年となるべく、皆さんの一層の奮起と活躍を期待する。