標記の件、本日(4月1日)の弊社入社式における新入社員へ向けた社長所感の要旨をまとめましたので、ここにその内容をご紹介いたします。
なお、本年度の森ビルグループ新入社員は25名(森ビル(株) 総合職:19名、専任職:4名/森ビル流通システム(株) 総合職:2名)です。
2011年4月1日 弊社社長入社式所感(要約)
千年に一度の大震災が起こり、全く先行き見通しのつかない大変な年となった。日本経済、東京の社会経済、そして我々自身のあるべき方向の見定めにも、未だ確信を持つに至らない。この危機を乗り切るには相当の覚悟が必要だ。
一方で、今回の震災において、森ビルの物件に大きな被害はなく、制振、免震技術を導入した高層ビルの安全性を改めて実証することができた。発生時の対応においても、お客様の安全誘導から帰宅困難者への素早い対応など、日頃の訓練の成果を発揮し、「逃げ込める街」としての真価を十二分に証明した。また、六本木ヒルズ発電設備による東京電力への電力提供は、その社会的意義とともに、改めてコージェネレーションシステムの安定性、環境性能の高さが再評価されるなど、森ビル物件への信頼性を高めた。
復興には一定の時間を要することは確かだが、その先には、積年の雲が取り払われ、必ずや日本は若々しく再生する。都市づくりのパラダイムが大きく転換し、その重要性がますます高まるなか、この緊急事態下だからこそ、我々は、森ビルの使命である安全で魅力溢れる街づくりに邁進する。一瞬たりとも時間を無駄にせず、プロジェクトの魅力を高める努力を重ね、未来都市としての夢を盛り込みながら、東京の国際競争力を高めることが、被災地、そして日本復興に向けて、我々ができる最大の貢献だ。
6月には新社長のもと森ビルは大きな若返りを図る。若い力を結集し、アジアを中心としたグローバル化への対応も積極的に進めつつ、ヴァーティカル・ガーデンシティ構想の実現を通して、東京ひいては日本の発展に大いに貢献して欲しい。
激烈な競争を勝ち抜いてきた精鋭の諸君にも、大いに勉強し、一日も早くこの戦線に加わり、ともに挑戦してもらいたい。今後の活躍に期待している。