森ビル株式会社が運営する森美術館(館長:南條史生)は、「ART for LIFE: 東北太平洋沖地震被災者支援プログラム」に協力し、3月26日(土)、チャリティ・イベントを六本木ヒルズの「ヒルズ カフェ/スペース」で開催しました。

このプログラムは、「いま、アートの力でできること」を問いかける無料のトーク・イベントで、アートを通して被災した皆様を有形・無形で支援しようという試みでした。会場には、延べ約600名のお客様にお集まりいただき、多数のアーティストから提供された作品の販売なども行いました。当日の売上と会場で集めた募金の総額663,859円は、義援金として日本赤十字社へ寄付しています。

「ART for LIFE: 東北太平洋沖地震被災者支援プログラム」開催趣旨
南條史生(森美術館館長/「ART for LIFE: 東北太平洋沖地震被災者支援プログラム」サポーター)

この度の東北地方太平洋沖地震にて亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災者の方々、また被害や影響を蒙られた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
アートは、今回の圧倒的な自然の猛威の前で無力に見えます。しかし、このような時だからこそ、我々は、アートを通して、被災した人たちに有形・無形の支援をこころみるべきではないでしょうか。そして、アートは多くの人々に心の安らぎと勇気を与え、生きることの喜びを思い出させてくれる重要な営為であることを、再確認するべきではないでしょうか。

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「フレンチ・ウィンドウ展」も開幕
森美術館は、開幕を延期していた展覧会「フレンチ・ウィンドウ展」を3月26日(土)からスタートしました。また、六本木ヒルズでは、美術大学卒業生を中心とした有志集団「Artists’ Action for JAPAN」による“ドローイングを描き、その売り上げを被災地へおくる”活動に賛同し、4月16日(土)と17日(日)には大屋根プラザでチャリティ・イベントを開催します。

当社は、このような状況下でも、多くの方々を勇気づけ、心を豊かにする場を提供することが、美術館の使命でもあると考えています。今後も被災地の一日も早い復興を心より祈念するとともに、森ビルグループとして、文化・芸術の分野でも、できる限りの支援に取り組んで参ります。