森ビル株式会社 アカデミーヒルズでは、このたび、『海外ニュース』全74号を収録した『海外ニュース合本』(全3巻、総1648ページ、非売品)を製本し、国立国会図書館、都議会図書館、都立中央図書館に寄贈いたしました。

『海外ニュース』(制作:内田知栄子/博士・地域整備学)は、1998年から2010年の約12年間にわたり、海外主要新聞(ル・モンド、ニューヨークタイムズ、サンデイタイムズ等)に掲載された「都市」に関連する記事を選択収集し、日本語に翻訳してまとめたものであり、これまで都市研究等に携わる方々に提供してまいりました(2008年から財団法人森記念財団が継承)。
同書は、海外の都市計画や都市開発、都市環境に関連する潮流や課題、問題の解決策等を時系列的に追うことができ、都市計画等の参考資料としてはもとより、政策立案や都市開発事業等に携わる方々にもご活用いただける貴重な資料です。
なお、同書は「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」(東京都港区:六本木ヒルズ森タワー49階)にも所蔵しています。

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『海外ニュース合本』の特徴と活用

  • 都市再生や地域活性化等に関する膨大な海外の新聞記事のなかから、専門家の視点で価値ある情報をタイムリーに収集し、選択したものを翻訳して収録しているため、過去12年間の世界の都市関連の潮流を時系列的かつ的確に把握できます。
  • グローバル化が進むなか、世界の都市の動きを知る必要が高まっていますが、一般的には海外のニュースをすべてチェックすることは時間的にも語学的にもなかなか困難です。同書は、過去12年間の海外の主要ニュースを日本語で閲覧できるため、短時間に世界の動きを知ることができます。
  • 海外で問題となった出来事が何年か後に日本でも問題になったり、海外諸国で成功した政策や都市関連ビジネスが何年か後に日本に導入されたりするケースも多々見受けられます。同書に収録された海外諸国の関連記事に当たることによって、日本での対策や政策、事業企画のヒントを得ることができます。
  • 新聞や雑誌は時代を映す鏡であり、大切な文化遺産です。こうした形で海外諸国の都市関連記事のアーカイブとして残し、公開することによって、都市関連の研究者や政策立案者、事業者などの便宜を図り、世界と日本、過去と未来の接点を提供するものです。