標記の件、本日(4月1日)の弊社入社式における新入社員へ向けた社長所感の要旨をまとめましたので、ここにその内容をご紹介いたします。
なお、本年度の森ビルグループ新入社員は32名(森ビル(株) 総合職:24名、専任職:6名/森ビル流通システム(株) 総合職:2名)です。

2010年4月1日 弊社社長入社式所感(要約)

大きな「座標軸」が世界的に動いており、今年ほどこの先の方向を指し示すことが難しい年はない。リーマンショック以降、金融システムの新たな枠組みも定まらないなかで、経済の先行きも不透明だ。すでに少子高齢化、人口減少が始まっている日本においては、経済はもちろん、生活、文化あらゆる面で変革の時を迎えている。
一方、グローバル化が進み、国際的な都市間競争が激化するなかで、街づくりのパラダイムシフトを大きく転換する、我々の「ヴァーティカルガーデンシティ」構想は、世界的な評価を獲得している。これからの知識情報化社会に相応しい具体的かつ有効な処方箋として、この考えがこれからの都市づくりの本流になると確信している。
変革の時代、新入社員諸君には、問題解決はもちろん、問題の設定能力が求められる。時代とともに変化する座標軸に合わせ、過去の成功や既存のやり方にこだわらず、柔軟性を持って取り組んで欲しい。また、問題は自分ひとりでは解決できない。人を動かすためには主張だけでなく聞くことが大切である。相手の意見に謙虚に耳を傾けながら、粘り強く新たな提案を返していくこと、それが信頼につながる。さらに、我々の相手は日本だけでなく世界にある。世界から幅広く情報を集め、グローバルな視点で「新しい顧客の創造」を果たす。そのためには、コミュニケーション力をはじめ国際的に通用する能力開発も必要だ。
大きな時代の変革期のなかで、森ビルの役割、重要性はますます増しているが、我々の都市づくりも、新しい座標軸に合わせて適合させていく必要がある。森ビルから東京を変え、日本を変え、世界を変える、そんな街づくりに皆さんと挑戦していきたい。大いなる活躍を期待しています。