森ビル株式会社では、現在、2011年1月の竣工に向けて、アークヒルズの向かいに位置するアークヒルズ フロントタワー(赤坂二丁目2301他、地上22階・地下1階、主用途:事務所・住宅)を建設中です。この度、当計画の建設現場の六本木通り沿いに、フラワーアーティスト東信(あずま まこと)氏による仮囲いを設置致しました。
アークヒルズ「Bridge of Plants」と連動~仮囲いで日々生長する植物
この仮囲いは、アークヒルズのカラヤン広場で展示している東信氏による「都市と自然の"架け橋"」をテーマにした巨大植物彫刻「Bridge of Plants」のオブジェを撮影し、その写真に実際の植物「ヘデラ」を植え込んだものです。フラワーアーティストである東氏が建設現場の仮囲いを手がけるのはこれが初めてとなり、今回のコンセプトについて、氏は「都市に暮らす人々にとって自然とどう関わっていくかはすごく重要な問題。今回は建設現場の仮囲いという期間の長いものなので、"Bridge of Plants"のように、植物が日々生長し変化していく姿を少しでもリアルに感じてもらえたらと思っています。普段は通り過ぎるだけの人々にもふと植物の存在が心に刻まれたら嬉しい」としています。
今回の取組みは、「都市と自然の共生」を目指す森ビルの街づくりの一環であり、アークヒルズを中心とする当社の「エリアマネジメント」の一環でもあります。
【東信(あずま まこと)氏】
1976年福岡県生まれ。独学で花について学び、東京・南青山にオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。自身の花屋を営む傍ら、国内外での数々の個展に加え、自身の作品発表の場として2007年4月からは東京にて2年間限定のプライベートギャラリー「AMPG」の運営をスタート。国内での個展開催やミラノサローネと同時開催のトリエンナーレ美術館「TOKYO FIBER 09 SENSEWARE」へも出展するなど、その活躍の舞台を世界に広げている。 http://www.azumakoto.com
【Azuma Makoto exhibition at ARK Hills "Bridge of Plants"】
展示日程:2009年12月1日(火)~2010年5月5日(水・祝)
場所:アークヒルズ アーク・カラヤン広場 ※観覧無料
今にも動き出しそうに波を打ち、緩やかなカーブを描く緑の帯は、200種類以上の植物同士が隣り合わせ、光を受けて細胞が広がるように枝を伸ばし、根を広げ合います。冬に植えられた植物は春に向けて芽を出しその姿を変化させます。3月からは、ヒルズの緑を育むヒルズガーデニングクラブの会員と東氏のコラボレーションにより、5体の"SMALL Bridge of Plants"が登場。その姿は、アークヒルズを中心に都市を多様な緑で包んでゆく、森ビルの街づくり・エリアマネジメントを象徴するかのような日々変化する作品です。

【森ビルのエリアマネジメント】
アークヒルズ フロントタワーの正面に位置する「アークヒルズ」の周辺エリア(外苑東、外堀通り、桜田通り等に囲まれたエリア)は、港区が策定した「六本木・虎ノ門地区市街地総合再生計画素案」において通称「大街区」と呼ばれ、近年、複合再開発等により都市機能が更新されてきました。当エリアは、森ビルがアークヒルズを中心に重点的かつ戦略的に再開発を進めるエリアでもあり、昨年竣工した赤坂榎坂森ビルや、今後の21・25森ビル建替計画などと共に、管理面はもちろん、利用者向けの様々なソフト・サービス面でも、アークヒルズと一体的なエリアマネジメントに取り組んでいく予定です。
【アークヒルズ フロントタワー】
計画名称:(仮称)赤坂二丁目計画(福吉町)
所在地 :東京都港区赤坂2丁目2301 外
敷地面積:2,006.45m²
建築面積:1,251.61m²
延床面積:24,858.49m²
階 数 :地下1階、地上22階 塔屋1階
用 途 :事務所、住宅、店舗、駐車場
建物高さ:98.39m
構 造 :S造 一部SRC造/制振構造
事業者 :森ビル株式会社
設計者 :大成建設株式会社・株式会社建築設備設計研究所
監修者 :株式会社プランテック総合計画事務所・株式会社 山下設計
施工者 :大成建設株式会社
竣 工 :2011年1月

アークヒルズ フロントタワー(右)