森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 森稔)では、本日(1月4日)午前9時30分より、2010年仕事始めの行事を執り行いました。ここに、弊社社長森稔の年頭所感(要約)をご紹介いたします。
2010年1月4日 弊社社長所感(要約)
世界的な経済不況が続くなか、これまでのように右肩上がりの景気回復を楽観して待つことができる状況ではない。良い街づくりをしていればお客様がついてくるという時代ではなくなった。こうしたなかでも、企業の本質は「新しい顧客の創造」にある。思い返してみると、我々の歴史はまさに新しい顧客の創造でもあった。昨年末に都心初のアウトレットとしてリニューアルオープンした「ヴィーナスフォート」も然り、「ラフォーレ原宿」や「アークヒルズ」、また“文化都心”戦略を打ち出した「六本木ヒルズ」も然り、いずれも既成の概念へ挑戦し、新たなマーケット創造を果たしてきた歴史を持つ。これからも、我々は在来の考え方にとらわれずに、新しい価値により顧客を創造する街づくりを、より一層進めることによって競争力を高めていく。
少子高齢化の時代、我々としては、かねてより提唱する「ヴァーティカル・ガーデンシティ」構想に基づき、東京ひいては日本の未来に向けた国家戦略の一翼を担う気概を持ちながら、世界に目を向け、特に成長著しいアジアを積極的に取り込み、観光だけではなく、世界中の人々が実際に住み、働く都市づくりを進めることで、大きなポテンシャルを持つ東京の活性化に貢献していきたい。
今年の干支は、「庚寅(かのえのとら)」。「庚」はものが改まる、「寅」は動き始めるとの意から、改革が始動する年だと言える。森ビルグループの目指すべき将来像を描き出すことを目的として、昨年末に「経営企画室」を新設した。今年は、組織的なマネジメント体制への移行を図りつつ、次世代のリーダーづくりも進め、森ビルのさらなる発展に向けた改革が起動する大事な年となる。皆さんの一層の奮起と活躍を期待する。
以上