MAM プロジェクトは森美術館が世界各国の才能豊かな若手アーティストを応援するプロジェクト・シリーズです。
ヘルシンキを拠点に活動する2 人組のアーティスト、テレルヴォ・カルレイネン+オリヴァー・コフタ=カルレイネンは、2005 年にイギリスのバーミンガムで「不平の合唱団」を始めました。一般の人びとから集めた不平不満をまとめ、合唱曲に仕立て、街なかの公共空間などで大声で唱うこのプロジェクトは、その後ヘルシンキ、ハンブルグ、ペンシルバニア州、メルボルン、シンガポール、バンクーバー、香港など世界各地で繰り広げられてきました。そしていよいよ「MAMプロジェクト010」展として、アーティストも参加する日本初のオフィシャル「不平の合唱団」がここに結成され、日本語で唱われることになります。

《不平の合唱団−ヘルシンキ》 2006年 Photo: Petri Summanen