森ビル株式会社は、このたび、平成21年度農林水産省総合食料局関係事業である、地産地消・産直緊急推進事業のうち仮設型直売システム普及事業において、「マルシェ運営者」として選定されました。今後、農林水産省が推進する「マルシェジャポンプロジェクト」の一環として、当社では、アークヒルズを中心に、ヒルズの広場において、マルシェ(食材市場)の運営に取り組んでまいります。

「ヒルズマルシェ」はアークヒルズ内アーク・カラヤン広場をメイン会場とし、2009年9月26日(土)より毎週土曜日に開催いたします。産地直送のこだわりの生産物、旬の野菜や果物の販売のほか、焼きたてパン、ワイン、加工品、調味料など、新鮮、そしてとっておきの食材が並ぶマルシェです。またヒルズに店を構えるシェフたち選りすぐりの食材や、マルシェに並ぶ食材を利用したメニュー提供や料理教室など、楽しい週末を提案するマルシェとなります。

都市におけるマルシェは、まさに人と人、都市生活者と生産者が出会う場であり、また、近隣住民の“face to face”のコミュニケーションを育む絶好の機会でもあります。
当社は、「ヒルズマルシェ」開催にあたり、都市の魅力のさらなる向上を目指して、これまでコラボレーションした地域や団体、緑に関わるネットワークを活かし、ヒルズならではの「マルシェ」を展開します。また赤坂、麻布、六本木といった国際色豊かな住宅地を背後に抱えた、当エリアの魅力と可能性を最大限に活用しながら、都市のマルシェ「ヒルズマルシェ」を、街のより魅力的で文化発信力のあるコンテンツとして、運営を行ってまいります。

※森ビルでは、これまでも都市づくりにおいて都市と地方文化、都市生活と自然を結ぶ活動に積極的に取り組んでいます。

「ヒルズマルシェ」開催概要
開催日:2009年9月26日(土)より毎週土曜日 *1/2、2/20休
時 間:AM10:00 - PM2:00予定
場 所:アークヒルズ アーク・カラヤン広場

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アークヒルズ さくらまつり
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六本木ヒルズ 花市

森ビルの街づくり活動

森ビルでは都市づくりにおいて、質の高い空間、環境をつくるだけでなく、そこに暮らし、働き、そこを訪れる方々と一緒になって丁寧に都市を育んでいくことを大切に考えています。都市がつねに新鮮で魅力に満ちた場所であり続けるよう、様々な知恵と、経験と情熱と、細部へのこだわりを注ぎ込み、都市の新たなライフスタイルを育み続けることを使命と考え、街と人、人と人、人と企業、都市と地方文化、都市生活と自然を結ぶ活動に、以前より、積極的に取り組んでいます。

<いばらき市>
アークヒルズおよび六本木ヒルズでは、朝市「いばらき市」を毎週開催しています。当社のグループ会社である株式会社宍戸国際ゴルフ倶楽部が運営する、静ヒルズカントリークラブ周辺地域の農家と提携し、前日に採れた新鮮野菜や果物を産地直送かつ安価で販売する朝市です。2003年11月より毎週土曜日に六本木ヒルズ、2006年11月より毎週水曜日にアークヒルズにて開催し、地域住民の方から好評をいただいており、また、ヒルズ内の住宅にお住まいの方々に売り手としてご参加いただき、地域コミュニティの形成にも貢献しています。

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<植栽計画>
六本木ヒルズでは、「地産地消」をテーマに、東京で生産された草花だけを使って花壇を演出しています。花の生産量全国第7位を誇る東京には、江戸時代から受け継がれてきた「緑・花」の生産技術と施工技術があり、それらを集結し草花の生産・施工・管理をするという「緑の地産地消」への新しい取組みを行っています。

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<ガーデニングクラブ>
ヒルズガーデニングクラブは、アークヒルズと六本木ヒルズを舞台に、植物をさまざまな視点から学ぶ市民参加型のコミュニティです。ガーデニングを通じて都市の緑を育み、都心に四季のある景色を取り戻すことを目指しています。現在会員数は、約80名で月に3回程度活動しています。六本木ヒルズさくら坂の散策路沿いの花壇には、日本原産あるいは古来より自生している植物を植え育てています。

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<屋上庭園(水田・菜園)における活動>
当社が積極的に取り組んでいる「都市緑化」を通じて、親子で「環境」や「食」の大切さについて考えるきっかけや、地方の伝統文化や食文化にふれる機会の提供をめざし、農業体験にも取り組んでいます。六本木ヒルズけやき坂コンプレックス屋上庭園にある水田では、これまで、福井県、京都府、三重県、秋田県などの協力を得て、稲作体験や伝統農作業の体験を行っています。菜園では、種まきから収穫まで、手塩にかけて育てた野菜を味わうまでの一連の流れを体験しています。当社のオフィスビルやレジデンス入居者や近隣住民が当活動に参加しています。

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「マルシェジャポンプロジェクト」とは
農林水産省は、大都市における農産物の直売を支援するため、公園などを活用し、テントなどの仮設施設による直売事業(マルシェ)の構築に向けて運営経費の助成を行うプロジェクト。マルシェの運営者は、生産者等の出店者の募集や会場の準備などを行い、通年に渡ってマルシェを開催することが条件となる。
生産者の所得向上、都市に新たな文化と潤いの空間を創造すること、地域コミュニティの活性化をテーマとし、大都市の消費者を直接関係付けることにより、生産者の生産意欲向上が期待されている。