森ビル株式会社(東京港区 代表取締役社長 森稔)では、本日(4月1日)入社式を執り行いました。ここに、新入社員へ向けた社長所感の要旨をまとめましたので、ご紹介いたします。なお、本年度の森ビルグループ新入社員は53名(森ビル(株)総合職:40名、専任職:10名/森ビル流通システム(株)総合職:3名)です。

■ 2008年4月1日 弊社社長入社式所感(要旨)
大変な競争を勝ち抜いた精鋭の諸君の入社を心から歓迎します。先日、20数年を経たアークヒルズの立派な桜のトンネルを見ましたが、毎年この季節に、満開の桜並木と、それを楽しむ多くの人々の姿を見るたびに、街が確かに育っていることを実感します。 
さて、サブプライムローン問題に端を発する不透明な経済状況のなかで、投資の手控えや地価の停滞などが生じている状況にあっても、長期的な街づくりを進める我々にとっては、かえって仕事が進めやすい環境といえます。この機にこそ、ためらうことなく、充分に計画的な街づくりを推進することで、都市再生を果たし、東京が国際的な都市間競争に勝ち抜いていくならば、必ずや日本経済も活性化すると信じています。
「六本木ヒルズ」が5周年を迎え、さらに「上海環球金融中心」の完成を控えるにあたって、我々がこれまで提唱し続けてきた都市づくりのスタイル「Vertical Garden City(立体的な緑園都市)」の評価が世界的に固まりつつあることも感じています。新しい技術を前提として、土地の高密度、高効率利用により、CO2削減など地球環境にも対応した好環境都市の実現、さらに、耐震、耐久にも優れ、安全、安心でかつサスティナブルな都市の実現も可能です。
我々は、レゾンデートルである再開発を通じて、快適都市生活プロデューサーとしての役割を担いながら、社会への貢献を果たし、皆さんにとって、あって欲しい会社、あるいは、なくてはならない会社として存在していきたいと考えます。国際的な評価を得て、これからいよいよ我々の本格的な展開が始まります。諸君には、熱意を持って、謙虚かつ貪欲にいろいろなことを十分に吸収して欲しい、そして、会社の仕事を通じて自己実現を果たしていただきたい。大いに活躍を期待しています。