森ビル株式会社(東京都港区代表取締役社長森 稔)は、六本木ヒルズにおいて、省エネルギー型の屋外外気冷却システム「ドライミスト」を設置し、7月19日(水)より運用を開始いたします。

66プラザでの噴霧イメージ
「ドライミスト」とは
◆ 経済産業省地域新生コンソーシアム研究開発事業(平成15,16年度)として、名古屋大学、清水建設、能美防災などにより研究開発された冷却システムです。
◆ 樹木からの蒸散で気温が下がる効果を利用し、ノズルから噴霧される超微細な水滴(噴霧量はクスノキ林を想定)の気化により森の涼しさを創出します。
◆ 昨年の愛・地球博(愛知万博)のグローバル・ループ、ワンダーサーカス電力館、オーストラリア館において、暑さ対策として導入され注目を集めたシステムです。炎暑のなか涼を求めた来場者の評価も高く、その効果は実証されています。
◆ 噴霧水には水道水を使用するため、人やペットへの影響はありません。
■「ドライミスト」システムの主なポイント

約2~3℃の冷却効果
愛知万博などでの実績から、噴霧エリアの気温を
おおよそで2~3℃低下させる効果が期待できます。
濡れた感覚がほとんどない
ミスト粒径が16μm(16/1000 mm)と小さく、噴霧されたミストは完全に気化するため、肌や衣服が濡れるベタツキ感はほとんどありません。
自動制御運転
周囲の気象を観測し運転を自動制御することにより快適な環境を維持します。
噴霧開始条件 | 噴霧停止条件 | |
気温 | 28℃以上 | 26℃以下 |
湿度 | 70%未満 | 70%以上 |
風速 | 3m/s未満 | 3m/s以上 |
降雨 | なし | あり |
省エネルギー型
ミストの蒸散作用により直接空気を冷やすため、エアコンの約1/30の消費電力量で環境負荷を緩和します。
効果測定を実施
東京理科大学辻本研究室、名古屋大学原田研究室の協力を得て、気象観測とともに利用者へのアンケート調査を実施し、結果を公表することにより、システムの普及およびさらなる改善に貢献します。
ドライミスト設置場所

66プラザの一部(約30m)の区画に、ドライミスト装置を地表約3.5mの高さに3m間隔で計9箇所に設置、散布面積は約180m²です。
◇噴霧期間:7/1~9/30(今年のみ7/19~)
◇噴霧時間:9:00~18:00