2003年のオープン以降、六本木ヒルズは、職・住・遊・学・憩・食などのさまざまな都市機能の複合、文化都心(アーテリジェントシティ)をコンセプトに掲げ、様々な文化・情報発信、イベント、コミュニティ、サービス等を通じて、街のブランド形成に努めてまいりました。また、六本木ヒルズは、あらゆる分野のプレーヤーが世界から集まり、交流する場であり、そこから時代を牽引する新しい発想や価値観を生み出しています。さらに、六本木ヒルズ内をはじめ、周辺地域とのコミュニティが多くの活動を通じて形成され、今後の六本木エリア全体を盛り上げていくベースを固めてまいりました。
4年目を迎えるにあたり、六本木ヒルズは、首都圏在住の20~50代の男女500名に「東京の街」「六本木ヒルズのイメージ」に関する意識調査を実施しました。(インターネットリサーチ会社(株)インフォプラント委託2006年3月実施)その中でも、「東京の街の中で"現代の東京らしい"と思う場所は」という質問に対しては、2位青山・表参道エリア(34.0%)、3位お台場(32.0%)を押えて、「六本木ヒルズ」という回答が全体の57.2%と断然トップの結果となりました。このことから、六本木ヒルズは常に最先端の文化や情報を発信し続ける、まさに東京の「今」を映し出す、新しい東京の象徴と考えられます。
2005年度の六本木ヒルズの来街者数は約4,400万人。一日平均では平日約11万人、休日約14万人と、3年間を通じ安定しています。来街者の対面アンケートや、WEBアンケート調査等によると、来街者の属性にもオープン以後変化が見受けられます。3年目はリピーターの割合が約7割。リピーターを中心に、しかしながら常に3割は初来街者が訪れるという構成で推移しています。また、来街目的については、3年目は、ショッピング、食事、映画鑑賞、イベントを楽しむため、散歩など、目的意識をもって来街する傾向そしてその目的の多様化が見受けられます。
商業施設の売上においても、昨秋以来のリニューアルが好評で、約430億円と、昨年度を上回る結果となりました。グランドハイアット東京では、平均稼働率92.63%と昨年に続き高い水準を維持しています。オフィスは100%稼動、住宅もほぼ満室稼動といずれも好調です。
一方、六本木ヒルズでは、街を一体的に運営する「タウンマネジメント」の機能を、内部のコミュニティづくりはもとより、周辺の町会、商店街など六本木・麻布周辺エリアの近隣地域との連携を通じて、地域の活性化に生かし親睦をはかってきました。また、六本木ヒルズガーデニングクラブ、タウンサービスの充実や、街全体を使った大型イベントの演出、街のメディア化などの新しい試みにも取り組んでいます。4年目となる2006年度においては、これまでに形成した街のブランドを確立させ、「アーテリジェントシティ」として、六本木エリア全体の魅力を向上できるよう、更なる文化・情報発信を推進してまいります。
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