森ビル株式会社(本社:港区六本木 代表取締役社長:森 稔)は、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行および三菱東京UFJ銀行を共同アレンジャーとして、当社初となるシンジケートローン契約を2月3日付けで締結いたしました。

当社は、豊かな都市生活の創造を目指し、防災や環境に優れた社会資本整備型の都市開発を継続的かつ積極的に展開していく方針ですが、そのためには財務面での確固たる基盤の維持が必要です。市場型間接金融であるシンジケートローンによる資金調達は、バランスのとれた財務内容と大規模再開発推進の両立を目指す当社ビジネスモデル確立の手段のひとつであり、主な意義は以下の通りです。

・ 資金調達手段の多様化(新規金融機関との取引パイプの拡大)
・ 低利かつ長期安定資金の調達
・ 最適な有利子負債構造へのバランス是正

当社は、本シンジケートローン組成にあたり、当社の事業理念やビジネスモデル、財務内容を説明するバンクミーティングを開催し、金融機関の皆様から高いご関心をいただきました。その結果、都市銀行、地方銀行、系統金融機関、損保、外銀等、幅広いセクターから、合計55の金融機関の参加による、当初募集金額(300億円)を大幅に上回る総額719億円での組成を果たしました。また本件は、不動産業向けの新規金融機関を対象としたシンジケートローン(ジェネラル・シンジケーション)において、実行額、参加金融機関数ともに過去最大となりました。

  • <本シンジケートローンの概要>
  • ◆ 組成金額    719億円
  •          期間5年 451億円、期間3年 268億円
  • ◆ アレンジャー  みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行
  • ◆ エージェント  みずほコーポレート銀行
  • ◆ 参加金融機関  55金融機関
  • ◆ 契約締結日   平成18年2月3日
  • ◆ 融資実行日   平成18年2月9日


当社におきましては、基幹プロジェクト「六本木ヒルズ」の本格稼動や、「表参道ヒルズ」の新規稼動に加え、都心部の不動産市況の改善もあり、収益の柱となる賃貸管理事業(オフィス、住宅、商業)も好調に推移しております。このような状況において、J-REITの上場や開発型を含めた証券化手法、シンジケートローンなどを活用し、バランスのとれた財務内容を維持しつつ、今後も社会資本整備型の都市開発を積極的に推進し、国際都市・東京の発展に貢献してまいりたいと考えております。