「神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業(施設名称:表参道ヒルズ)」がこの度竣工を迎え、
本日、竣工式を執り行いました。
当事業は、表参道のランドマークとして長い間親しまれてきた旧同潤会青山アパート(昭和2年完成)の建替事業として、神宮前四丁目地区市街地再開発組合(理事長 石井 徹)が推進してきたものです。
平成15年8月に着工し、約29ヶ月の工事期間を経て完成いたしました。施行地区面積約1.2ha、延床面積34,061m²、地上6階地下6階の商業施設と住宅、駐車場等からなる複合施設です。
当施設は歴史ある表参道の景観と環境との調和を第一に考え、設計者には建築家の安藤忠雄氏を起用いたしました。建物の高さを抑えるため、地下空間を活用し、さらに屋上緑化を取り入れることにより、ケヤキ並木と融合する緑豊かな景観が生まれました。また、人々の記憶に刻まれた景観を次の世代に継承したいという思いから、旧同潤会青山アパートが「同潤館」として再生されました。
<当事業の開発コンセプト>
・ 表参道との景観の調和
・ 独創的なスパイラルスロープ(第二の表参道)
・ ケヤキと暮らす住宅
・ 安全で災害に強い街づくり
・ 緑を育む屋上庭園
・ 外壁の一部を再生
「表参道ヒルズ」は、街の歴史や文化を大切に育みながら、いつまでも多くの人々に親しんでいただけるよう、そして、日本を代表するファッションストリート表参道のさらなる発展に寄与するべく、これから新たな歴史を刻んでまいります。
なお、商業施設のグランドオープンは2月11日(土)を予定しております。
表参道ヒルズWEB(プレサイト) http://www.omotesandohills.com
施設概要
○ 建物上層部に配置された住宅は総戸数38戸、住戸プランは1LDKを中心に全戸南向きで、
窓からはケヤキ並木を臨むことができます。
○ 商業施設(地下3階~地上3階)は、本館の中央となる6層の吹き抜け空間の周りを中心に、
表参道の坂とほぼ同じ勾配の螺旋状の坂"スパイラルスロープ"を施し、このスロープに沿って
ショップやレストランが路面店感覚で連続的に並びます。
総店舗数は93店舗、"伝統的・本格的・上質"をキーワードに、洗練された大人をターゲットとした
店舗が国内外から集積し、初出店(日本初直営含む)と既存店の新業態が約半数、
また表参道ヒルズ店を旗艦店とする店舗も半数にのぼります。
○ 地下4階~地下6階の駐車場(全196台、その他住宅用20台)、表通りから
施設北側に抜ける歩行者用貫通通路の設置により地域の利便性に寄与するとともに、
防災用井戸の設置などにより防災拠点としても機能します。
【建築概要】
計画名称: 神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業
所在地: 東京都渋谷区神宮前四丁目
区域面積: 約1.2ha
敷地面積: 6,051.36m²
延床面積: 34,061.72m²(駐車場含む)
階数: 地上6階、地下6階
最高高さ: 23.3m
最高深さ: 31.4m
構造: 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、及び鉄骨造
用途: 店舗、共同住宅、駐車場、他
駐車場: 216台(住宅用20台、店舗用196台)
事業主: 神宮前四丁目地区市街地 再開発組合
設計: 安藤忠雄建築研究所・森ビル設計共同企業体
施工: (建築)株式会社大林組、(電気)株式会社関電工、
(空調)高砂熱学工業株式会社、(衛生)三建設備工業株式会社
竣工: 2006年1月17日
【事業経緯】
昭和2年: 同潤会青山アパート完成
昭和43年頃: 青山アパート建替への取組み開始
平成7年: 阪神淡路大震災を契機に建替機運高まる
平成10年: 設計を安藤忠雄氏に依頼
東京都より底地払い下げ実施
平成13年4月: 神宮前四丁目地区市街地再開発準備組合設立
平成14年3月: 神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画決定
10月: 神宮前四丁目地区市街地再開発組合設立
平成15年3月: 神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業に関する権利変換計画認可
5月: 既存建物解体工事着手
8月: 建物工事着工
平成18年1月: 建物竣工
平成18年2月: 表参道ヒルズ(商業施設) オープン予定

神 事

直 会
※ 竣工式写真データをご入用の方は、森ビル広報部(TEL:03-6406-6606)までご連絡ください。